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計算結果の確認(解析結果編)

1.溶解度パラメータの解析

前記事では、計算結果画面における「結果チケット」の使い方について、解説しました。本記事では、計算結果の詳細情報が記載されている「解析結果」を取り上げます。今回、特に「実験値から溶解度パラメータを計算」した場合の解析結果について見ていきましょう。

「SoluVision」での計算結果を理解したいという方は、ぜひ一読ください。

2. 解析結果の見方

以降では、トップページのヘッダーにある「計算結果」をクリックし、「結果チケット」を一つ選択した状態として、説明します。

(A)計算結果に基づく詳細情報

図1. 詳細情報について

「結果チケット」を選択すると3D Map(中央)に加え、計算結果の詳細情報(右側)が表示されます。詳細情報には、以下3つの内容を含んでいます。

<解析結果>
計算カテゴリに応じた解析結果や計算に使用した条件などが表示されます。実験での検討に役立つ情報があれば、ぜひご活用ください。

<物質情報>
計算の実行時にユーザーが入力した物質情報を表示しています。どのような物質について計算したか管理するために記載をオススメしています。(計算結果画面からでも編集が可能です。)

<コメント>
計算の実行時にユーザーが入力したコメントを表示しています。どのような目的ので計算したか等、自由に記載が可能です。(計算結果画面からでも編集が可能です。)

(B) 解析結果
(実験から溶解度パラメータを計算)

図2. 解析結果(実験から溶解度パラメータを計算)

実験から溶解度パラメータを計算した場合、解析結果は図2のような内容が表示されています。

① 溶解度パラメータ
3次元に分割された溶解度パラメータが表示されています。なお、各項は下記のように呼ばれ、これらの値を用いることで溶媒の親和性を判定することができます。
dD:London分散力項
dP:双極子間力項
dH:水素結合力項
R:相互作用半径(材料に対する親和性の高い溶媒群を内包する最小球の半径)

②フィッティング率
計算結果に対する信頼性を示す値です。基本的に、良溶媒が全て球の内部に含まれ、貧溶媒が全て球の外部に存在する場合、100%と表示されます。

③良溶媒・貧溶媒
計算実行時に入力した良溶媒と貧溶媒が表示されています。これを見ることで、いつでも実験結果を振り返ることができます。

④推奨溶媒
精度の高い溶解度パラメータを得るために、実験を推奨している溶媒です。より良い溶解度パラメータを得たい方は、ぜひ参考にしてください。

(C) 溶媒探索・精製方法の探索への利用

この溶解度パラメータを利用したい場合、解析結果の下部にある「溶媒を探索する」ボタンもしくは、「精製方法を探索する」ボタンをクリックしてください。これですぐに該当の計算を実行するページに移動できます。

また、この方法だと、物質情報も自動的に反映されて、次の計算を実行できます。物質情報の入力の手間を省略できるので、おすすめです。

3. まずはやってみよう。

いかがでしたか?本記事では、「SoluVision」の計算結果のうち、実験から溶解度パラメータを計算した場合の「解析結果」を主に説明しました。この結果の扱い方が、実験者の腕の見せ所です。ぜひ上手く活用していただけたらと思います。

「SoluVision」のスタートガイドはこれで終了です。引き続き、役に立つ様々な情報を発信していくので、ぜひフォローをお願いします。

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