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どろぼうになった話

子供のころに落ちた話の、二つめです。

町のなかの小さな公園の、どこにでもある滑り台。

大人が手をあげて届くくらいの高さから滑り降りるヤツです。

てっぺんで順番待ちをしていたら、

誰かに押されて落ちました。

小学校1年生くらいだったかな。

「!」

と思ったとき、私の目の前は地面でした。

顔面から、落ちたのです。

そのあと、ちょっと寝転んだのかな。

何が起こったかわからない。

でも、口の周りに擦り傷があり、

そこに居たみんなはビックリして、

「帰ろう」と言って、うちまで連れて帰ってくれました。


取り立てて痛かった記憶は残っていませんが、

かさぶたになってきたときに、

「どろぼうみたい(笑)」

と言った近所のおばさんの顔は、覚えています。


落ちていくのは、すごく長く感じました。

スローモーション。

きっと何かに守られた。

守ってくださって、ありがとうございます。


これも私の奇跡のひとつ。

こどもの頃、こんな体験しませんでしたか?

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