未来のCoC(TRPG)を考える

 五項目日記。

・昨日の夜、「CoC隆盛の現在、CoCは(割れ気味の)基本ソフト(OS)としてユーザ界隈のデファクトスタンダードになっている」と言う話を聞きました。
2000年代初頭の秋葉原事情みたいですね。という返しをしたんですが、正鵠を得た的な高評価を頂いたんで、今日はその話。

・2000年代初頭の秋葉原界隈では、当時多国籍なおじさんお姉さんが売る、割れ物ソフトウェア(warez。不正コピーされたプログラム商品)が路地裏で流行していました。アングラの話です。(チラシは貰いましたが、僕は買っていませんので念のため)
例えば、自作パソコンに割れ物ソフトウェアな基本ソフトを入れ、これまた悪名高いファイル共有ソフトとかを常駐させて、ネット回線の太いところに残置してデータをがっぽり。という話が、ちょくちょくありました。(僕はしてませんよ)

・翻って現在のTRPG好き界隈では、インモラルな若者が、ネット上のCoC動画を元にルール把握して無理くりに遊ぶ、ルールブック未所持プレーがグレーゾーンな扱いで存在しています。(僕はルール持ってますので念のため)
例えば、プレー動画から拾ったCoCのルールをサマリーしたものを展開し、マーシャルアーツなトンファーでキック! 邪神粉砕! みたいなプレーを開陳して、動画化して人気をがっぽり。なんて話をたまに聞きます。(僕はしてませんよ)

・2000年代初頭の秋葉原に関して言えば、その後ファイル共有ソフトなどで拡散した、ゲーム演出模倣動画(マリグナントバリエーションのことです)が人気を博しつつも著作権の観点からNGとなります。
しかし、「プレイアブルなゲームではなく演出動画自体が本編」というエポックメイキングな作りが評価され、動画=アニメーションや、付随するメディアミックス商材を扱う店が少しずつ台頭していく、、と言う流れを踏みます。
(これはあくまで僕視点での話です。)

・これと同じ展開がTRPG好き界隈で起きるとしたら、未来のTRPGはどんな感じになるんだろうか。という話をしたところ、
「ロールプレイによる推しキャラ演出を前面に押し出した、「部屋主つき、なりきりチャットルーム」の運営ツール」。という結論でまとまりました。
 プレイヤーはある時は俳優、ある時は観客として、監督=部屋主の出すお題に対して、推しキャラならではの返し、その返しに対する別の人の推しキャラの反応。などを積み重ねます。結果、プレイヤーと部屋主は、対話劇としてより高度ななりきりチャットを展開して楽しい時間を共有する。というわけ。
 これにより、「運用が大変なデータを廃して、ロールプレイ自体を本編とする」という形式をエポックメイキングとして提供できます。
ロールプレイ=演技が本編という作品が登場した、となれば、演技を主とする演劇や、付随するメディアミックス商材につなげてリクープする。という人の動きも当然、作り出せるようになります。
 これの先駆者としては、ボードゲームの「ハコオンナ」の演劇化だったり、交流ゲームの「人狼」の演劇化だったりが、もうあります。
なんで、最終的な出力として自分たちだけの物語劇をプレイヤー諸氏に提供する。あわよくば動画まで提供する。……といったサービスを提供するのが、未来のTRPGとして台頭するんではないでしょうか。
そんな話。

・ところで、ニコニコのドワンゴさんたちが協力して、スマホで簡単にvtuberになれるアプリを開発したそうですね。これと画面分割ブラウザ(Vivaldiとか)を使えば、上記のシステム、結構簡単に実現できるんじゃないかなあ。
まあ、サイコロ振れないんで、CoCにダイスレス運用MODを作って突っ込む必要がありますけども。まあ、そこは僕が作ってもいいし。
今度やるかな……

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