「良いと言われているから」で選択していませんか?

またよみ協会代表うちださなえです。

私は「待ちよみ絵本講師」として
10年間、絵本と子育てについて講演をしてきました。
10年前に絵本講師の資格を取得して、絵本のことだけでなく、子どもの発達に関する様々な学びを深めてきました。
正直言えば、かなりの知識量だと自信があります。
絵本で子育てする有効性、発達に合わせた導入についてなど話す内容は全てエビデンスの存在するもの、かつ私が10年間の経験で得たものです。

で、す、が。
です。

これから家庭で赤ちゃんに絵本を読んであげたいなぁと思いはじめているママやパパに、エビデンスを読み上げたり、「ほれ、見ろ、絵本すごいやろ」と
資料突きつけたりすることに何の意味があるのか。
と私は良く考えます。

こうした資料や話にポォ〜っとなって、「すごーい!!」と感動するタイプの人間は、絵本だけでなく、子育ての他のもの(や、こと)にも、まず
「効果」を求める傾向が強い、他者の意見に左右されやすい様子が見受けられます。
権威に弱かったり、群れのリーダーに媚びることに必死になるタイプも多いです。
また、「引っかかりやすい」です。←どんなものかはご想像にお任せします。

私が、絵本と子育てについて話すときに、エビデンスを全面に出さないのは「引っかける」というやり方をしたくないからです。

私は、世間ではなく目の前のわが子に答えがある。
ということを、子育ての軸にしてほしいと願っています。その目の前のわが子を見る「自分」に自信を持てる親になってほしいです。

絵本を家庭で読む子育て、それをマタニティ期から実施し準備する「またよみ」は、
わが子を見る目を育てます。

絵本の読み聞かせを「良いと言われているから」するのではなく、
「私が、この子に読んであげたい!」と主語自分であることが、親子共の幸せになるのです。

しなければいけないこと。
したほうがいいと言われていること。
ここに幸せは存在しません。
ただただ、子育ての負担、不安が増すばかりです。
不安、負担を背負い込み、いつか押しつぶされるのです。
ママやパパが潰されたら、その下には子どもが巻き込まれます。

子育ては子どもの幸せを願い実感させてあげることです。
とても単純ですが、親が幸せな子育てをしていることが大切です。

子育ての幸せとは。
それを「またよみ」で伝えていきます。

私の次回の記事からは、具体的に
赤ちゃんと絵本を読む生活をイメージし
どう向き合うのが「幸せ」なのかを
お話したいと思います。

2021.6.5
またよみ協会代表
内田早苗



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