【SAKE DIPLOMA INTERNATIONALへの道】受験体験記~2022.10.15.

かなり時間が経ってしまいましたが、SAKE DIPLOMA INTERNATIONALの受験体験記を書き残しておきます。

少しずつ涼しくなってきた10月。
結局なかなか勉強がはかどらないまま試験当日を迎えてしまいました。

ただ受けてみた正直な感想は、「意外と書けた……」。
もっと手も足も出なくて解答用紙ほぼ白紙、みたいな状況を予想していましたが、日本語のSAKE DIPLOMAを受けていて、英語がある程度読めれば対応できると思います。
基本は日本語で勉強して、大事そうな専門用語はポイントで英語を覚えていく、という勉強法がよさそう。

試験のタイムスケジュール
10:55~11:00 ガイダンス
11:00~12:00 一問一答
12:05~12:45 テイスティング
12:45~13:05 小論文

ガイダンス

英語と日本語両方で話してくれるので安心。
デジタル・アナログ問わず、腕時計は外して受験してください、というのが新しかった。
スマートウォッチのカンニング対策でしょうか。

一問一答(60分)

腕時計NGはいいのだけど、会場にも時計が見当たらなかったから、どうやって時間を確認すれば?!と思っていたら、15分ごとに試験監督が時刻をアナウンスするとのこと。最後の5分もアナウンスあり。
うーむ。時計を見ながらじゃないと、時間配分をミスるんじゃないかと不安になる。
デジタルじゃない腕時計を許可してもらうか、アナログ時計を会場においてほしい。
でも、時刻アナウンスを聞き逃すまい!という緊張感があって、かえってよかったかもしれない。

出題数は約100問。
A4の紙に片面印刷で8ページ。左上でホチキス止めしてある。
試験監督のアナウンスごとに2ページすすんでいればよい計算・・・。
紙の左側2/3に問題が印刷されている。右側1/3には空白になっていて、左にある問題の答えを隣に書いていく。
選択問題は、全体通して10問もないが、いくつかはある。後半の焼酎のパートに集中していた印象。(焼酎は最後の2枚くらいだったような)
わからなかったら飛ばしてサクサク解いていかないと全然時間がない。

どんな問題が出たか。
日本語のSAKE DIPLOMAを受けて合格した人であれば、その知識がちゃんと残っていれば、きっと8割は取れるような内容。
ひたすらローマ字で答えを書いていた印象。YamadaNishikiとか、Kimotoとか、Tsuki-hazeとか・・・
生産量の順位とか、年号とかはあまりでない。製造に関する温度などの数字は出た。
県の特徴を抑えておくのが大事。
酒米の名前と特徴も覚えておく。
ローマ字で書くので、読み方があいまいな単語は要チェック。

テイスティング(40分)

日本酒4つ、焼酎2つ。
まずは日本酒4種それぞれに対して、ソムリエの二次と同じような項目(外観、香り、味わい)で評価していき、総評として特定名称を選ぶ。
焼酎は原料と、減圧/常圧を選ぶ。

今回は10分ごとに時間のアナウンスあり。終了5分前も。
時間は10分くらい余りました。周りの方も、終了間際はかなり手持ち無沙汰にされていたように見えました。

下記は私の回答で、矢印以降が正解です。日本酒は大体OKだったけど4つ目はアル添じゃないのがわからなかった。
焼酎全然だめ!普段飲まないからなー…。対策しないとだめです。

1.外観から黄色がかっていて、ナッティさや乳酸菌系、カラメルも。山廃。純米酒。
→正解「Junmaishu Gohyakumangoku」

2.ほぼ無色。山廃から比べるとすごく甘く感じる。さわやかな香り。吟醸酒。
→正解「Ginjoshu Gohyakumangoku」

3.ややグリーンがかったシルバーといった色調。香りをとった瞬間にセルレニン耐性酵母を使っているとわかる。何度も嗅いでいると鼻の奥がおかしくなってきそうなくらい華やか。純米吟醸酒。
→正解「Junmai Daiginjoshu Yamada Nishiki」

4.ほぼ無色。はじめ香りを取ろうとしたら全然わからなくて、今思えばセルレニンにやられていたんですかね。。アル添。味わいのところで酸味とかアルコール感がすごくてボリューム感のある味わいでした。特別本醸造酒。
→正解「Junmaishu Yamada Nishiki」

5.つややかな甘みがある。黒糖焼酎。減圧。麦との意見あり。
→正解「Kome Vacuum」Vacuum=減圧

6.ふわっと香る感じと味わいのクセが芋焼酎と思ったけど、一緒に受けていた人は泡盛と言っていて、なるほどー!と。けど小論文の2つ目が芋焼酎に関する問題だったから、あってるかなーなんて思っていたのだけど…
こっちは常圧。
→正解「Awamori Atmospheric」Atmosphic=常圧

なかなかスリリングなテイスティングでした。ちゃんと勉強されている方に本当に申し訳ない…。

小論文(20分)

A3の用紙が二つ折りになっていて、ひらくと左面に一問、右面に一問。一番上に一行問題が印刷してあり、あとはA4いっぱいに記入欄があるのでたっぷり書けます。
が、制限時間は20分。
一問10分とすると、A4の半分より少し多く書けたかな、程度でタイムアップ。全然時間がないです。
10分ごとのアナウンス、すなわち一度目のアナウンスは折り返し地点のお知らせ。終了5分前にもあり。

問1 「Nada」と「Fushimi」の水の違いを可能な限り詳しく述べよ。
問2 「Imo Shochu」について、G.I.やVarietyなどに触れながら説明せよ。
(日本語で書いてますが、もちろん問題文も英語です)

思っていたより易しいテーマでほっとしました。
一問目はとりあえず灘の宮水!伏見の御香水!硬水・軟水!男酒女酒!的なキーワードをがーっと書く。
二問目はサツマイモを原料とした蒸留酒で、原料のイモにはいろいろあって(といって品種を羅列しようと思ったけど頭に浮かんだのはコガネセンガンのみ…)G.I.サツマがあって、あとはロックでもお湯割りでも楽しめるよ!みたいなことも書きました。

試験は以上で終了でした。

その他注意点

開始から小論文終了までの2時間ちょっと、退席できません。
必ずお手洗いをすませておくことや、朝はカフェイン入りの飲み物を飲まないこと、またテイスティングの際に水を飲みすぎないことも大事かと思います。

今後受験される皆さま、少しでも参考になれば幸いです!
私も2023年、再チャレンジするか、それともWSET Sakeを受けるか…迷い中です。

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