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マタギの館 第五話『エレベーター』閲覧注意


キイィィ~

皆さま
マタギの館へ
ようこそおいでくださいました|_-)))

今宵は
この館のエレベーターで
皆さまを最上階までお連れいたしましょう…

さぁ
そこにはどんな世界が
ひろがっているのでしょう…

もし
足がすくんで

降りられなくなったとしても

館の主は責任は負いかねます
あらかじめご了承くださいませ…|_-)))

第五話
『エレベーター』


よくテレビ等に投稿された心霊動画で、皆さんは
この様な違和感を感じた事はないでしょうか…

“普通、この様な場所、この様な状況で、動画なんか撮るかな?”

“どうして、この様なシーンを撮影しようと思ったのだろう…”


投稿された心霊動画の中には、あり得るシチュエーションと
まずあり得ないシチュエーションの2パターンが存在します。

まずあり得るシチュエーションとしてあげられるのが
『家族、友達と海や山に行き、撮影されたもの…』
レジャーですね
『誕生日等、ホームパーティーや、子供の成長記録』
仲間や、恋人との思い出を記録されたものもそうですね

一方あり得ないシチュエーションの方は
『何故か自室をぐるりと撮影していた』
『車内から何もない夜道をひたすら撮影する』

そして
『何故かエレベーターに乗っているシーンを撮影している…』
(エレベーターの監視カメラは別ですが…)



実は私は5年程前まで
今やっている仕事の他にもうひとつ、こんな仕事をやっていました。

新聞販売店の集金業務のアルバイトです。

アルバイトの主な業務は月の末頃25日頃から翌月10日、15日くらいまでご契約者様宅へお伺いし、購読料を頂戴する事。
その他に、ご契約者様からのちょっとした連絡や、不配や誤配等のトラブル受付け、契約終了後の契約延長手続き等を同時にさせていただく事でした。

15年程でしたか、その仕事をさせていただいて
実に様々な事があったなと思うのですが、その集金時に
ちょっとした気になるマンションへの集金が毎月あったんですね。

そのマンションというのが、川の側に建つ分譲マンションなんですが、なんとなく不気味な感じのするマンションなんですね。

何度か電気トラブルでエレベーターが止まったり、また客層もあまり良くなく、何処となく悪いイメージがあったんです。

そこへ、この昔からの生粋のホラーマニアの私がちょっとした遊びの一貫で、いつの頃からか
このマンションのエレベーターを利用する時はスマートフォンで動画を撮影してみたら何か映り込むんじゃないか…
そんな事を始めまして

毎月そこのマンションへは日にちはバラバラで3、4回訪問していたんですが、その度に動画を撮影していたんですね。

動画の撮影は毎回こんな感じです。エレベーターで昇降する際に、エレベーター内の車椅子利用者用の鏡へ向けてスマートフォンで撮影する。
すると、エレベーター内や窓の外が鏡越しに映り込む。
心霊動画でのあり得ないシチュエーションが出来るいう訳です。

もちろんそういうシーンを撮影中にエレベーターへ乗り込んでくる方もいましたし、また共同廊下でエレベーターを待つ方が窓の外に映り込むケースもある。
そんな時にはちょっとした雰囲気の動画は撮れるんですが、あくまでそれはエレベーターを待つ利用者…ですね。

失敗続きの動画ばかり撮っていた、ある日の事です。

その日は月末の31日。6階宅の集金を終えエレベーターに乗り込みました。
いつもの様にスマートフォンでエレベーター内の鏡に向かって撮影を始め、ちょうど4階に差し掛かった時でした。

まずは、こちらの動画をご覧ください
↓↓↓

早くて、分かりにくかったかと思うのですが4階の共同廊下に人影が映りこんでいたと思います。


GIF動画スロー再生で明るくしたもので
確認していただくと分かりやすいかと思います↓

これを観て、
「なんだ、エレベーターを待っている人なんじゃないの?」
ほとんどの方がそう考えられると思うのですが、
通常エレベーターを待つ人物が窓に映り込んだ場合、だいたいがこういう感じに映ります
↓↓↓

こちらは違う日に撮影したモノです。エレベーターが降りてくる時、人は反射的に
この動画の人物の様にエレベーターの窓からは少し離れるのではないでしょうか。

すると、この動画の様にぼんやりとした人影として隅の方に映り込む。

こちらの別の動画でもそうです
↓↓↓

人影…としかわかりませんね。
こちらの方も反射的にエレベーターが通過する時に離れている様にみえます。

しかし、この動画では…

エレベーターから離れるどころか
覗き込む様に、
まるでエレベーターの窓に貼りついているかの様に映り込んでいる…


なので
真っ黒い大きな二つの目に鼻まで、

認識できます…


このエレベーターを待つ人物に持つ違和感は
単にこの部分だけを持ちだして言っているのではありません。

最初のYouTube動画に戻ってみましょう…

私はエレベーターを降りてからも
エレベーターに向かって20秒程
撮影を続けました。

何故か…

もし、先ほどの大きな目の人物が、本当にエレベーターを待っているだけだったとすると
当然上の階でボタンは押される。
すると、
エレベーターはすぐに上昇を始めたのではないでしょうか。

しかし、エレベーターは
止まったまま…

動画撮影をやめた後もしばらく見ていましたが、上昇する気配はありませんでした。


“それは
      考え過ぎなだけ…”

そう言ってしまえば、そうなのかもしれない…


貼り付く様に覗き込んでいたのも、ただ単に覗き込んでみたかった人物だったのかもしれない…


もし、私か再びエレベーターに乗り込み
4階のボタンを押したなら…

真相がわかったかもしれませんね…

皆さんはこの動画をどう感じとりましたでしょうか…

このマタギは数年経った現在でも
この時の事を思い出すと寒気を感じてしまうのです…

では
次回もマタギの館で
お会いしましょう…|_-)))

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