見出し画像

レイアウト⑪ 紙の分け方と下タップ

■紙の分け方を間違うと後の工程が困るので気を付けたい。

■下タップとはPANなどのカメラワークで発生するタップ位置。
動画が大変なので可能なら避ける。

・紙分けはなるだけ見やすく最小限にまとめ、次の工程の人が見やすく。
・下タップの代わりにフレーム指示すればスタンダード位置で動画は可能。


紙の分け方

■紙を分けることの説明の為に例で見てみよう。

画像1

このレイアウトを描く場合、これをどう分けるか?

■一例

画像2

やや隠れてる部分もあるが、許容内。
分けるとしすれば手前の二人「F・G・H」セルを別紙ぐらいだろうか。
動きがあるならばここから一枚ずつの紙に判れるのは有り。

紙分けでやってはいけない例。

画像3

これをされるとチェック作業が非常に困難なものになり、時間がかかってしまう上、目線がが外れるなどのミスも多くなる。

デジタル作画のレイヤー事情な場合もあるが、デジタルからアナログチェックに行く場合、
一度統合した物を一枚出すなどの統合素材が欲しい。

時折、デジタルでもなく紙でこの分け方をする人が居るが今すぐ止めて最低限のまとめでレイアウト作業をしよう。


下タップ

■まずは下タップがどのような物か理解して行こう。

画像4

作業のしやすさと紙ズレを防ぐ為の下タップ
タップ位置がスタンダードより大きくなると遊び幅が大きくなり精密な動画作業が出来ない為にタップを絵に近づける為に下タップは存在する。

画像5

■しかし、下タップも実は枚数や内容次第では作業しずらいことに変わりはない。今は撮影に指示をすればスタンダードで作業可能。
※スタンダードに収まること前提。

画像6

場合によっては下タップも避けられない時があるかもしれないし、大判作画で動けば大判中割は避けられない。
ただ、後の工程を考えて次の作業者が一番やりやすい形にしておくのも大事な作業の一つである。


余談:大判サイズ用紙の合わせ

■大判サイズの紙を作るとき、タップ位置と紙のサイズは可能な限り合わせ、大判もA3を超えるのは避けるなど後の工程への配慮が必要。

画像7

まとめ

 紙分けはなるだけ見やすく最小限にまとめ、次の工程の人が見やすく。
■下タップの代わりにフレーム指示すればスタンダード位置で動画は可能。
次の作業者を考えて素材を用意することが大事。

自身の為にも作品の為にも分かりやすい紙分けと、割りやすい動画指示に

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

For the glory of Animation

最後まで読んで頂きありがとうございます。小さな知識の積み重ねが力になり、あなたがより自由な表現が出来るよう応援しています!