人生を創り上げてしまう傲慢さ

よく仕事の一環で、ある人の人生について書く時があるが、どうして何かにつけて失敗や挫折を乗り越えて成功するストーリーを構築してしまうのか。それを良いことだと思う自分がいるのもまた事実で、思い上がりも甚だしいと自己嫌悪にやたらと陥る。

と思った時、上の記事を読んで考えさせられた。かつての東京生活と今の山梨での生活を比べ、どちらが良かったのか「分からない」。こういう締めくくりもあるのかと驚いた。でも本質を突いていると思う。

白か黒で全ての結論を出そうとすること自体が何か限界に来ていると感じる。特に人生話なんて「よくわからないけど今がある」的な灰色ぐらいがちょうど良いかもしれない。まずは勝手に脚色しようとする強迫観念を一旦忘れ、人の話を改めてきちんと聞くようにしたい。

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