四択問題

つい先日、「時事能力ニュース検定」というものを受けて来た。一級と二級を受けたが、なかなかの難易度であった。手応えはなかった。8割以上四択問題だが、一級に関しては、記述もそこそこあり、苦戦した。まだ答えが公表されていないので、下手に問題の内容を言及するのは控えよう。

しかし、まあ四択問題とはいつの時代も辛いものなのかもしれない。勉強していれば、それはそれでいいが、中途半端に勉強すると、とにかく迷う。「あれー?これだっけ?いや待てよ」と自分の中の問答は絶えない。逆に1つの選択肢のことしか知らなかったら、「あ!もうこれであってるじゃん」とすぐに答えにたどり着くパターンもあるのだ。だから、四択は辛い。ある意味記述式の問題の方がその辺は、ありがたいのかもしれない。難しいところである。

大学で行う勉強はこんな四択で答えがわかるほど、単純ではない。知識のインプットとアウトプットの仕方が根本から違う。「筆者の主張に当てはまるものを選択肢から選びなさい」と「この筆者の主張について他の解釈はできるか」「この引用はどういう意味なのか」とでは、全く違う。私は「点数」という明確な達成感がある前者も嫌いではないが、後者の方がより学問しているという実感があり、好きである。あと、何より面白い。

四択問題は今、批判の対象となっている。記述の力を取り入れるべく、センター試験に対する風当たりはとても強い。今日の朝日新聞の朝刊2面には英語民間試験について、国立大の大半は受け入れないことが書いてあった。まああれだけあやふやなままで、試験をやったら被害を受けるのは学生だから、配慮しなければならないだろう。とある高校の校長は民間試験の準備をして来たのに、がっかりだと憤慨していたが。

あと、個人的に発信すべきなのが、センター試験の素晴らしさである。塾でバイトしているため、余計にこの気持ちが強いが、センター試験は本当によくできている。特に英語は。

文法問題は色んなジャンルから引っ張って、構成されているし、長文も受験重要単語がある文に答えのヒントが隠されて問題が作られていたり、色々と手が込んでいる。平均点も120から130ぐらいをよくキープできている。わかっているところとわかっていないところの、ハードルがあれほど明確に出る問題はセンター試験ぐらいではなかろうか。潰すのはもったいない。

基本、四択問題はあまり好きではないが、センター試験の英語はよくできている。日本の英語教育の叡智が詰まっている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?