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M-1決勝進出8組を全部当てた歌人が考える、「優しさ」の時代を象徴する、キングオブコント決勝進出10組。などの一日。#kurukeredo

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2018年9/9(日)2695

土曜は昼、
旧友が阿佐ヶ谷に寄るから
お茶でもどうですかとLINEくれていたのに、
目が覚めたら15時くらいで、
もう旧友は新宿に帰ったあとだった。
きょうの日曜、
その旧友が枡野書店に来て、
近況報告をしあった。
殺したいやつTシャツも買ってくれた。

キングオブコントの決勝戦、
木曜は観劇友達の中村くんと、
金曜は歌人の佐々木あららと観た。
観終わってお笑いマニアのあららと、
だれが残るかを長く話し合ったりしたが、
一日二日たって振り返ると、
まあ毎度そうなんだけど、
自分が最高と感じた人が残るとは限らないなあ、
という気持ちに改めてなっている。


これは気の毒だよねえ。

以前、
《M-1決勝進出8組発表
歌人・枡野浩一氏が全組言い当てる》

と、
Yahoo!ニュースになったことがある私なんだが、
もちろん当たったのはまぐれ。
そのあとの的中率が高いわけでもない。
ただ、
あのときは好き嫌いを言うなら
滑舌の悪い三四郎が一番好きだったのに、
自分の好みは脇に置いて選んだのだった。
「当たった」ツイートを深夜に投稿する瞬間、
脳がチリチリ焼けるような感覚があり、
クイズ番組で数字をぴたりと当てることが時々あった
父譲りの特殊能力が珍しく発揮されたのかも、
と後日しみじみ感じたものでした。

今回、
準決勝ライブを観たお笑いマニアへの
人気投票でこんな結果が出ている。

私が客席で体感した「ウケ」も
大体こんな感じでした。
ただ、
予選に来るお笑い好きの面白がるものと、
テレビの視聴者の面白がるものの乖離は、
結局いつまでも埋まることはありませんねえ。

二日間続けて観た印象をひとことで言うと、
「諏訪湖の全国新作花火競技大会のようだった」
http://www.suwako-hanabi.com/
です。
この花火大会の詳細は拙著
『結婚失格』(講談社文庫)に書いています。
全国から集まってきた、
選りすぐりの人類の叡智が爆発しているようで、
妙に崇高な気持ちになり、
笑って笑って体力を消耗しました。
つまらないネタは、ほぼなく、
面白いネタと異常に面白いネタばかりだった。

以下、
異常に面白いネタと感じたやつの感想を、
ネタバレしない程度に淡々と書きます。
さっきのアンケートの、
1位から10位に言及しながら。

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