詩と長文を書いた、栞は祝福の花束のようだ、エロ本と堅い本、などの一日。#kurukeredo

2020年8/8（土）3363

ほんとうにそう生きられたらな
枡野浩一さんのTシャツ歌集は真理 pic.twitter.com/D8KtdmUWUH

— 上埜すみれ (@SumireUeno) August 8, 2020

https://twitter.com/SumireUeno/status/1292090584128090115
そうだねえ。
人生は必ず
終わるからねえ。

冷凍餃子は手抜きであり
手抜きは最高の選択だった
心がこもっていると
まずいと言えなくなるので
ポテトサラダは買ってください
母親ならば
愛のパワハラを
発揮しないためにも
植物という命の
殺戮者ベジタリアンを
遠い気持ちでゆるしながら
ごちそうさま

「カロリーメイト缶だけ飲んで生きたい」

— 歌人 枡野浩一（こういち、ますの。かじん）毎日のように「いいね」はつくけれどあなた以外の人からである (@toiimasunomo) August 7, 2020

https://twitter.com/toiimasunomo/status/1291763751943720965
きょうはツイッターに
詩と長文を書いた。
https://twitter.com/toiimasunomo/status/1291918913010163712

自分の書いてきた短歌入門的な本たちのうち、どこが人々の役に立っているのかを、だいぶあとになってから知ることになる。チョコレートを何文字と数えるのかとか、記号はどう考えるのかとか、初歩的なことを教えてくれる短歌入門は当時なかったから自分で書いた。『かんたん短歌の作り方』ちくま文庫。 https://t.co/vrDWkWYQMA

— 歌人 枡野浩一（こういち、ますの。かじん）毎日のように「いいね」はつくけれどあなた以外の人からである (@toiimasunomo) August 8, 2020

『かんたん短歌の作り方』は「キューティ・コミック」連載をもとにした本で、媒体を意識しすぎた文体が少し恥ずかしいし、私生活の色々が凄く恥ずかしい。私は架空の宗教「マスノ短歌教」の「教そ」という設定で、それが読者を選んでしまっている側面は確実にある。読まずに批判する人が多かった一冊。

— 歌人 枡野浩一（こういち、ますの。かじん）毎日のように「いいね」はつくけれどあなた以外の人からである (@toiimasunomo) August 8, 2020

加藤千恵、佐藤真由美、天野慶、脇川飛鳥、柳澤真実、といった歌人が「輩出」された場として、あの狂おしい磁場はもう再現できない。人生は一度きりなので。あのときにしか書けなかったことがたくさん書いてあり、今だったら消したくなるようなこともたくさん書いてある。でも著者はわりと信頼できる。

— 歌人 枡野浩一（こういち、ますの。かじん）毎日のように「いいね」はつくけれどあなた以外の人からである (@toiimasunomo) August 8, 2020

続編にあたる『一人で始める短歌入門』は、私が加藤あいさんに短歌を教える先生役でテレビコマーシャルに出たとき副産物として出せた本。これを出す前提で出演を引き受けた。『かんたん短歌の作り方』の注釈になっているコラムが読みどころだけれど、残念ながら絶版。入手するなら急いで。ちくま文庫。

— 歌人 枡野浩一（こういち、ますの。かじん）毎日のように「いいね」はつくけれどあなた以外の人からである (@toiimasunomo) August 8, 2020

佐々木あららのおかげで遠くまで行けた小説『ショートソング』（集英社文庫）も、短歌入門を意識しました。宇都宮敦から笹井宏之までの短歌を借りていて、初心者が最初に読むといい短歌入門はむしろこの小説かも。下ネタ多めで今読むとコンプラ的にもきついのかな。興味をひきたくて精一杯がんばった。

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『かなしーおもちゃ』（インフォバーン）にも佐々木あららと私の対話による短歌入門コラムがあり、そこだけでも復刊すればいいのにと時々思う。この本が『ショートソング』や『ドラえもん短歌』（小学館文庫）を準備したんだけど、『ドラえもん短歌』は学校でよく短歌入門として利用されているらしい。

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私の最初のエッセイ集『君の鳥は歌を歌える』（マガジンハウス／角川文庫）は、ひとさまの作品を「短歌化」するというクレイジーな試みで、紹介した作品や作者は今ではもう有名すぎて「なんでわざわざこれを」と思うかもしれないけど、当時はだれも紹介しないような新鋭だったのです。いつも早すぎた。

— 歌人 枡野浩一（こういち、ますの。かじん）毎日のように「いいね」はつくけれどあなた以外の人からである (@toiimasunomo) August 8, 2020

毎日新聞連載をまとめた『日本ゴロン』（毎日新聞社）は、はっちゃんの本を出す前の八二一さん撮影の野良猫写真集が途中のページに印刷されている謎の日本語論コラム集。猫の可愛さで売れようとする努力が涙ぐましい。語尾のニャ、恥ずかしいけど心を鬼にして書いていたニャ。https://t.co/ItDMRA6OgS

— 歌人 枡野浩一（こういち、ますの。かじん）毎日のように「いいね」はつくけれどあなた以外の人からである (@toiimasunomo) August 8, 2020

どの本も「今までになかった本を」と本気でつくってきたけれど、自分で心底よいと信じる本が売れるというわけでもなく、売れないと絶版になるし次の本が出しにくくなるし「なかったこと」にされるし、どんどん疲れてしまい、芸人活動を始めたりやめたりするわけなんだけど。https://t.co/pktpqa0dsp

— 歌人 枡野浩一（こういち、ますの。かじん）毎日のように「いいね」はつくけれどあなた以外の人からである (@toiimasunomo) August 8, 2020

仕事してきた版元には常に感謝していますが、親本は初版どまり、文庫化したら売れて映像化されたケースもあるし（『石川くん』）、出版ってギャンブルなんだとしみじみ思っています。サイン会すると必ず『あるきかたがただしくない』（朝日新聞社）を持参するかたが複数いるが、文庫にもならなかった。 pic.twitter.com/0bEV9YRqNF

— 歌人 枡野浩一（こういち、ますの。かじん）毎日のように「いいね」はつくけれどあなた以外の人からである (@toiimasunomo) August 8, 2020

はたからはプロデューサー的な体質の書き手に見えるのかもしれず、プロデューサー的な人からはあまり声がかからない（例外の本もあります）。自分で完成品みたいに仕上げて売り込みして出版した本が複数ある。でも事務能力が病的になく、出版全部をやる気になれない。疲れたなあと思って早十年くらい。

— 歌人 枡野浩一（こういち、ますの。かじん）毎日のように「いいね」はつくけれどあなた以外の人からである (@toiimasunomo) August 8, 2020

また長々と書いてしまった。こういうこと書くたびにフォロワーが二十人くらいずつ減る。楽しくない話題でごめんなさいね。工藤吉生歌集『世界で一番すばらしい俺』（短歌研究社）の一首のように、やっていこうと思っています。

いいことはなんもないけどももいろの花をながめてだましだましだ#番俺 pic.twitter.com/QBwNy8oggs

— 歌人 枡野浩一（こういち、ますの。かじん）毎日のように「いいね」はつくけれどあなた以外の人からである (@toiimasunomo) August 8, 2020

父が去年八月に他界したあと、片づけのために時々帰る東京都下の一軒家。「浩一の本」と大きく書かれた段ボール箱がありました。電電公社で光ファイバーの研究者だった父。「僕の仕事に関しては、見て見ぬふりをしてくださいね」と、ですます調でお願いしてありました。吉田豪インタビュー集もあった。 pic.twitter.com/D9eDHIgXZ7

— 歌人 枡野浩一（こういち、ますの。かじん）毎日のように「いいね」はつくけれどあなた以外の人からである (@toiimasunomo) August 8, 2020

なお、絶版の短歌入門書やエッセイ集、インターネットでの発言などを取捨選択してコラージュし、『教科書に載った歌人が考える日本語表現のヒント108』みたいな感じの本を編んでくれるようなプロデューサーは随時募集中です。とっつきにくい短歌入門書しか出してないこと、けっこう気にしてるんです。 pic.twitter.com/ySNO2gYBX7

— 歌人 枡野浩一（こういち、ますの。かじん）毎日のように「いいね」はつくけれどあなた以外の人からである (@toiimasunomo) August 8, 2020