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自助グループ「にじのこころ」

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運営しているセクシュアルマイノリティと精神疾患の自助グループ「にじのこころ」について知っていただくためのマガジンです。
運営しているクリエイター

#生きづらさ

弱者に居丈高になる「男」と言う存在

先日母を連れて墓参りに行った時にあれこれ感じたので書いてみます。 ホームにベンチがあって母は座ろうとその近くに歩いて行きました。サラリーマン2人が真ん中の席にカバンを置いてその両側に座ってあれこれ話していました。大きな荷物というわけではないので、自分達の膝に置いてほしいなと思うわけですが、サラリーマン達に動きはありません。二人の視界に母の姿は入っていたはずです。 「すみません、荷物...いいですか?」と言おうかなと思って、私がベンチの近くに行くとサラリーマンは荷物をどかし

メルマガ/LINE@第49号発行しました

自助グループの活動を今月から少しずつ再開しました。 本格的な集まりは来年から行う予定ですが、それまでにセクシュアルマイノリティや精神疾患、障害など様々な生きづらさに関する情報をシェアしたり、noteでそうした事についての思いを書いたりとクレッシェンドしていきたいです。 今日は久しぶりにメールマガジンとLINE@を送信しました。登録している方には届いていると思いますのでぜひお読みください。あと登録していない方向けにどんな感じのものなのかこちらにも貼っておきますので、お時間の

男の子がかわいいもの好きでもいいじゃないか

先月の話です。渋谷に「ねこがかわいいだけ展」を見に行ったのですが、その会場の渋谷ヒカリエ入り口に「昭和レトロ懐かわいい市」というとても興味深い広告が貼ってあり、ねこ展を見る前に行ってみました。 建物の入り口にあるクリアで透明感ある広告。色合いやキャラクターデザイン、散りばめられたかわいいアイテムが目に飛び込んできた瞬間に小学生の頃に一瞬で時間旅行です。 ねこ展見るのがメインだったので、2階の昭和ファンシーミュージアムだけサッと見たのですが、この缶ペンをはじめとする文房

こころの相談窓口など一覧(随時追加中)

にじのこころは今の段階では相談窓口などを設置していないため、現在電話やSNSなどで相談をやっている所を書き出していきます。このノートに来た人が少しでも相談などに繋がればと思います。 《2019.4.10現在》※少しずつ追加していきます。 一般社団法人 社会的包摂サポートセンター東京自殺防止センター 法務省人権相談 三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」 東京弁護士会セクシュアル・マイノリティ電話法律相談

ゲイとして生きづらさを感じた瞬間「彼との死別」

もう17年も前ですが、昔付き合っていた人が入院したのが1月末だったなとふと思い出しました。 3か月前くらいにひどいケンカをして連絡を取らなくなり、そのまま自然消滅で終わるのかと思っていた時に「入院する事になって他に頼る人がいないので着替えとか持ってきてほしい」というメールが来て、病院に行ったらひどく瘦せ細っていて言葉が出ませんでした。 彼はエイズを発症していました。半月ほどで旅立ってしまいましたが、毎日苦しそうな顔をしていた事だけがひどく記憶に残っています。 彼は故郷に

自助グループ活動ご協力のお願い

2018.12.30現在(随時内容追加していきます) noteでユーザーが仕事依頼ページというものを作れるようになったみたいなので、活動している自助グループを知っていただく機会になればと思い作成しました。 セクシュアルマイノリティと精神疾患、発達障害など複数の生きづらさを抱えた人たちで集まる場「にじのこころ」を立ち上げて活動しています。 当事者が会っていろいろな話をする場「にじのこころカフェ」の開催、チャットによる交流などをしています。 またSNSでグループの活動を知

虹禍論(こうかろん)

年末になると今年もいろいろな事があったなと思い返す事が多くなりますが、何をするにしても「平成最後の~」というものが頭につく今年、本当にいろいろあったなと自助グループをしていて思いました。 昨年末に寝屋川で監禁致死事件が起き、現代に残る座敷牢だと恐ろしい気持ちになって新年を迎えたわけですが、今年になっても三田市で同じような事件が明るみになりました。発覚していないだけで他にも閉じ込められている人がいるのではないかと恐ろしくなりました。 そんな自助グループをしていて胸が苦しくな

孤独は全てを奪い去っていくから

人は寂しかったり困ったりすれば、自分の非常ボタンを押してサイレンを鳴らし、泣いたり声を出して「苦しいから助けて」と伝えなければなりません。 本当ならばそうなる前に誰かが気づく事ができる世の中が望ましいのですが、誰もが自分の事で必死だからSOSを最大音量で出さないとわかってもらえません。 でもその大きなサイレンさえも「うるさいから止めろ」「その程度で鳴らすな、甘えるな」と言われます。そうしてもうボタンを押せなくなり、助けの声も届かないと絶望してしまいます。 孤独とは人から