果てしがない孤独

路上から社会に復帰してから
約8ヶ月が経過しました。
たぶん、色んな人たちの協力があっての事で
それに関しては感謝しております。

社会に復帰するまでは
面接に行く恐怖、働けるのかという不安が
私の悩みでした。

今の悩みは、まぁ、毎月貰える福沢諭吉さまが
少ないのは悩みといえば悩みですが
それよりも悩んでいる事があります。

それは孤独です。

社会に復帰し孤独で悩む。 
考えてみれば可笑しな話で
社会に復帰する前のほうが周囲に誰もいなくて
孤独だろう、と自分でも思うのです。

ただ、はっきり言って今のほうが孤独です。

その孤独の原因として考えられるのは
協力者がいない事、そして私が職場の人たちに
本音を話さない事にあります。

協力者がいない。これは
例えば社会復帰を目指す段階では
協力をしてくれる組織や団体がいます。

自立支援センターだの福祉事務所みたいな感じで。

ただ、職場に入ってしまえば
そのような組織や団体はなんの力にもなりません。
「ここはこうしてあげて!」とか言えるはずが
ありません。だって職場は民間企業なのですから。

民間企業である限り、営利の為に動きます。

法的な強制力でもない限り
福祉?うるせぇ!というのが本音でしょう。

ただ、これに関しては大した事はありません。

問題は後者。すなわち私が職場の人たちに
本音を話さない事です。

なぜ本音を話さないか。
差別されたり迫害されたりするのが怖いから。

みんな、普通に学校に行き、普通に働いてる人たち
ばかりです。

路上から来ました!みたいな人はいません。

差別されたらどうしよう。その思いが
なかなか本音を見せるのをためらわせます。

そして、年齢、職場で働く人たちの年齢が
たまたま私の年齢とは違う世代で
圧倒的に年下か、圧倒的に年上しかいません。

それも孤独を感じる理由かもしれません。

そして、この孤独が一生続くのではという感覚が
今の私にはあります。

理由は、這い上がって来たからです。

職場の人たちはここ(職場)がスタートです。
ここからキャリアアップだの結婚だのを目指します。

私にとってはここ(職場)がゴールでした。

路上から這い上がり、とりあえず働く。
それを達成するが為に、ボロボロになりました。

正直、ここからキャリアアップだの結婚だのを
考える余裕はありません。

というか私は婚約をし、結婚をするために
キャリアアップを目指し、疲れ果て、心を病み
路上に堕ちた経歴があります。

もう1回、それをやるのかと思うと
うんざりですし、出来る気がしません。

協力者も無く、腹を割って話せる仲間も無く
キャリアアップする気力も無い。

この孤独はどこまで続くのか。

ただ、淡々と、無表情で仕事をこなす日々に
意味はあるのか。

そう考えると自然と「死」を考えます。

「死」は孤独を終わらせます。確実に。

一度、レールからハズレた人間は
こんなに孤独なのかと驚きます。

私には犯罪歴がありませんが
刑務所から社会復帰する人なんて
私の何倍、何十倍も大変でしょう。

刑務所を出所した人の2人に1人は再び
刑務所に戻ってくるというデータもあります。

そりゃそうだ、と思います。

人生が早く終わる事を願い
他人に迷惑が極力かからない終わり方を望みながら
筆を置きたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。


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