月刊群雛 2014年 09月号 感想
記伊孝/鷹野凌『インディーズから商業出版へ!「アニウッド大通り」誕生秘話』〈ゲストインタビュー〉
……思いがけず創作の根本についての話になったところで終わったのが残念。エンタメは売れることが目的だと言えるのか。そしてどこまで売れればいいのか。それも自分で決める時代になったのかも。
記伊孝『なつかしだよ!!アニウッド』〈新作読み切り・漫画〉
……子供でいられる時間は短いものね。
夕凪なくも『贖罪』〈新作連載最終回・小説〉
……ついに完結。やはり前回と通して読んだほうがよかったか。
竹島八百富『サイン』〈新作読み切り・小説〉
……超常現象的な話。素直。
本城冴月『ギリシア物語下』〈既刊サンプル・小説〉
……ひとつの区切りだが物語には終わりがない。
盛実果子『時空を超えて』〈新作連載第1回・小説〉
……気持ちはわかる。軽快でテンポがいい。
晴海まどか『体育館倉庫chattering』〈新作読み切り・小説、編集〉
……ほどよくイライラさせる。先を読みたい読者の気持ちをもてあそぶ。それをとても上手にやる。
小林不詳『巻戻り不死町と幻の時警団』〈既刊サンプル・小説〉
……快調。好調。スムーズ。明解。文句なしのエンタメ。
ハル吉『デリヘルDJ五所川原の冒険』〈新作連載第1回・小説〉
……こういうのを描きたくなる気持ちはわかる。
青海玻洞瑠鯉『Crystal』〈新作・詩集〉
……問う、答える。答えが降ってくる。問いが湧いてくる。
宮田樹利『新世紀バビロニアの黄金』〈既刊サンプル・小説〉
……謎と疑い。
神楽坂らせん『ファンタジー世界構築のための質問リスト 2』〈新作連載第2回・翻訳創作用ツール〉
……世界は一つではない。棚卸しにもなるかもしれない。
合川幸希〈新作描きおろし・表紙イラスト〉
……頭の上の雛は、頭の中で孵化し、頭からの栄養と外からの情報で成長する。
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