沼男は誰だのセッションを終えてPLが思う独白

この先クトゥルフTRPGシナリオ「沼男は誰だ」の
シナリオについてネタバレを含みますので履修されていない方の視聴はゆるりとご遠慮申し上げます。








と、言う訳で可哀想な友人2人組と巻き込まれた2人の4人による沼男セッション(自称)
これにて終了いたしました。

安元楽という男はいかがだったでしょうか?

PCを決める時、働いてるから○○氏って記載なり呼ばれるなりってあるよな……と思いながら

安元 楽 氏
安(あん)元 楽(らく) 氏(し)
という名前に全てふった男を作成しようとしました。
名前ってやっぱり考えるの楽しいですね!

しかし、作成者の予想に反して彼はこの度のセッションでまぁ頑張ってくれたと思います。
人間に対しては至極真っ当で当たり障りのない存在でありながら、オカルトを前にするとそれに全ての意識が傾くあまりに人間を蔑ろにするという半狂信者じみたロールになったのですが、まぁまぁ演じれていたと思います。

ただ安元楽というPCを作成するにあたり、人生においてPLとは似ても似つかぬ人生を送っていただき物事への捉え方などPLとは全く違う人生観を持ったPCを作成したつもりでした。
しかしなかなかどうして演じやすかったのかは今年最後の謎となりそうです。
(ここだけの話、会話の仕方は某インダストリアルの社長を参考にしました。聞くとピンと来る人もいるかも?)

なので刃物をだした隼人君にはギョッとしてましたし、なるべく殺人者にはなって欲しくないなぁと思いながら戦闘してました。
彼には戦闘面においては肉壁としての機能しか無かったので。
その点においてはPCの中でも1番歳上になる様に年齢を調整して正解でした。
1番の大人として彼彼女らを守る義務が必然的に発生させる事態にして事件に首を突っ込まざるを得ない状況にでもしないと、彼は人に対してどう行動を取るのか掴めなかったので。

一流企業に勤めるだけでこれと言った話術が得意なわけでもない彼はロールにおいて非常に苦しめられました。
特にブローカーのシーンですね。
きっと彼は自身の説得力のなさに歯噛みした事でしょう。
私はタオルを握りしめていました。

とはいえ全部が全部駄目だったかと言われればそうでもなくて、家探索ではそれなりに成功出来たと思います。
宗明君とワンワンから逃げ延びたり
移動に必要な情報を抜き出せたりと
真っ当な人間としては頑張ったと、どの場面を切り取っても思ってあげることが出来ます。

そして彼にとって印象に残る出来事
それは宗明君を助けられた事と最後に手を伸ばしたシーンだと思います。
楽という男にとって宗明君とは人間的には非常に不運でありながらも非日常に巻き込まれた当事者として羨ましく思っていたかもしれません。
それでも宗明君は年下のただの人間に変わりはないので、死なせるなんて出来ませんでした。
楽が宗明君を蘇生させようした時が人生で最も人間への生きるということへの感情を向けた瞬間かもしれません。
あの時助けられて本当によかった。
ただ楽達の最期を見せてしまったのはちょっと申し訳ないともPL的には思いました。


そしてもうひとつの出来事。
櫻子を連れて地上へ出ようという判断をした事。
英国へただならぬ執着(主にオカルト的な意味で)をもつ楽にとって女性を泣かせると言う事は英国紳士という文化的要素に於いて本当に許せないことでした。
オカルトを人生の主軸に置く楽にとってもあの行動をとったよしひこは本来崇拝すべきオカルト的存在なのにあの態度をもってして初めての侮蔑の対象となりました。
まぁ元は人間なので純粋なオカルト的存在にはそもそも劣っていたのですが。
それならばあんな男を殴り飛ばして地上で新たな世界を知って欲しい、スワンプマンという存在だと認識していながらもあの時の楽は確かに田畑櫻子を1人の人間に近しい存在として、女性として扱いました。
ただ、女性が愛する対象の男性を貶すわけにもいかず、だからといって執着させるべき存在でもない。
傷付けない言葉を探そうとして楽もといPLが頭を抱えて悩んでいたのを葉山さんのPLとKPがきっとよく知っているでしょう。
その結果、今までの人間関係を希薄にしたツケをここで味わうこととなってしまいました。
それでも、彼は櫻子さんを頷かせる事が出来たと。今際の際まで喜ばしい出来事として一生記憶した事でしょう。
もう思い出すことも一生なくなりましたが。

楽という1人の男として葉山瑠璃子という年下の女性の存在は守るべき最上位の立ち位置でした。勿論紳士的な意味で。
時々ボロが出ていたのですが実は女性を苗字読み、男性を氏名呼びしようとしていました。
PLの感情が高ぶって失敗しておりましたが。

しかしながら最初から蚊帳の外組だった2人としては何かしら思うことがあったかもしれませんね。
とはいえずっと守れてたかと言うとそんな事はなくて、せいぜいブローカーからの目くらましの壁になったり、最初の家探索の際はオカルトに目がくらみつつも結果的には葉山さんと隼人君を最初のワンワンから逃れさせる事が出来てたりとラッキーパンチ感は思い返すと多々あったかもしれません。
でもナイア戦ではDEXさえ最後尾でなければ彼は葉山さんの壁になろうとしていました。
これは前編終了時、つまり2週間前からずっと決めておりました。

その為ダイニングで彼女を捕食した事実をもし知っていたら彼は非常に後悔したかもしれません。
例え自分自身が非日常的存在になる事は肯定できても仲間を増やすつもりははなから考えておりませんでしたので……。

葉山さん……人間って、あっけないですね。
あの世があるなら楽さんが菓子折り持って行きます。

そして隼人君
彼は良くも悪くも楽という人間とは真反対の人間でした、1番顕著だったのはオカルトへの感情でしょうか。
尊敬を覚えている楽に対し、隼人君は明確な畏怖が見て取れました。
その為今回のPCの中では最も付かず離れずの存在として対応する事となりました。
オカルトは強要するものではないので。
とはいえ彼も守るべき人間に変わりはないのでナイア戦直後に気絶をし、合流時に無事を確認出来てとても喜んでおりました。
彼も無事に生きていて欲しいものです。
どうかオカルトと無意味な生活へと戻れます様に。

本当は全てのシーンにおいての感想ももっと綴りたいのですが、いかんせん高揚した状態で人と会話をすると内容を忘れがちになってしまうので現状の気持ちを込めた文章はここまでとなります。
これとその前の記事を呼んだ各PL様、KP様、他セッション内容が詳しく気になったユーザーの方がいましたら真佐のましまろに投げていただけると喜んで回答させていただく所存です。

改めて今回のセッションを共にした各PC、各PL様、そしてKP様
長時間のセッション、もといセッション内での数日の出来事で安元楽と関わって頂き本当にありがとうございました。

思い返しても時々涙が出る結果とはなりましたが、皆様のおかげで安元楽としては誇れる人生を送れたと思います。
最後にセッション中に通話をしていたdiscordを抜けた時と同じ台詞で締めさせていただきたいと思います。

楽、お疲れ様!

真佐より

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?