「第20回 御岳カップ」感想!!まさかのテイケイが欠場、成田童夢の結果は??
開催に向けて直前まで調整が行われていることが運営関係者で無くても伝わってくる様な大会でした。
そのはず、国内レースとしては約1年、御岳カップは1年半ぶりの開催となりました。それに加えてコロナ感染への配慮を行いつつの進行です。
簡単な運営では無かったはずですが、無事開催されました。
大会自体は非常に盛り上がり、レースが久々に開催されたことに対する喜びの声が多く聞こえてきた大会だった様に思います。
今回はレースの感想を書いて参ります。
僕も出場していたため、途中見ることの出来なかったカテゴリは割愛する形になりますが、よろしくお願いします。
コースデザイナーはヤクさん。川の流れの理解が求められるゲート設定に
コースデザイン(ゲートの設定位置を決める人)は、リバーSUP元世界チャンピオンの高畑将之さん(以下ヤクさん)が担当することが事前に発表されていました。
ヤクさんのセットは過去の大会でも、川の細かい流れや波を利用させることを意図したものになることが多いですが、今回もゲートの下に隠れた岩があるゲートやゲート直前に波があり、その処理を選ばせる様なものになっていました。
コース全体としては、長めの設定となっていてゲート間で艇速を上げることが出来るかどうかが問われる、スピードコースになっていたと思います。
御岳カップの様にボートの種類、参加選手の技量が様々な大会の場合、コースデザインは難しいものですが、SUPでもラフトでも競技性のあるコースに仕上がっていた印象です。
成田童夢の結果は!?パックラフト&UME部門
トリノオリンピック スノーボードハーフパイプ 日本代表の成田童夢選手がサプライズ参戦した今大会、全く勝手の異なる競技での初レースでした。
今回成田選手は、パックラフト男子部門とUME部門(レース初参戦選手のカテゴリ。パックラフトでのレース)に参戦。
結果としては、パックラフト男子部門で5位とアドベンチャーレーサー、カヤッカーに敗れましたが、UME部門では2位以下を大きく突き放しての1位となりました。
まだルール理解の面で難しかった様でゲートの潜り方を直前で迷っている場面も見られましたが、川を漕ぐ際のパドルの力強さ直進時の艇速は初心者の"それ"ではありませんでした。
こうなってくるとパックラフトではなくて、ラフティング4人乗りでのレースがシンプルに見てみたいと思いました。
ラフティング部門は元世界王者軍団Rio Pacuareが圧勝!
当然の結果といえばそれまでですが、ラフティング4人乗り部門は2011年世界大会優勝した日本代表メンバーで構成されたRio Pacuareが2位以下に40秒以上差をつけて優勝しました。
そのパフォーマンスは圧巻。
12番ゲートのみ2本とも接触していますが、その他は完璧な仕上がりでした。ボートの後ろに乗る池田拓也選手、八木澤慶太選手の慣性コントロール、船尾のスライドを抑えるパドリングが冴え渡っていました。
かたや大学生チームは直前まで学校より活動が禁止されていた大学が多く、練習が出来ていなかったのでしょう。
全体的にパフォーマンスはあまり高くありませんでした。
そんな中で1本目から1分以上タイムを縮めて2位となった静岡大学の2年生チーム 暴漕うなぎ漁船。他に出場していた静岡大学のチームもそうですが、ゲートペナルティを除いた降下タイムが疾かった点が印象的でした。
僕の所属チームHORUは3位でしたが、2位に2秒差で敗れました。
勝負弱いところが反省点です。ここからが頑張りどころ
ラフティングチームテイケイが直前で出場をキャンセル。チームの状態はいかに?
優勝したRio Pacuareとの新旧日本代表対決が期待されていたラフティングチームテイケイですが、残念なことに直前で出場がキャンセルとなっていました。
関係者では無いので、なんとも言えませんがチームの雰囲気が良くないという話も漏れてきていましたし、その状況が顕在化してきたことが原因の様です。
4人or6人で1つのボートを動かすラフティングレースにおいて、選手間の人間関係は重要な要素の一つですし、これまでテイケイのAチームが伸び悩んでいた最大の課題であった様にも思います。
(ラフティングレースにおける人間関係については、詳しくはまた別の機会に話したいと思います)
いずれにせよ、来年の世界大会まで1年を切り、11月にはテイケイカップも控えている状況で不安要素が増えてしまいましたが、今後どの様な調整を行うのか注目したいと思います。
最後は大団円の表彰式。最高の大会でした。
開催直前になって増えてきた新型コロナウイルスの感染者、外部要因で浮上した日程変更の可能性など、どうなるものかと思った第20回御岳カップでしたが、フィナーレとなる表彰式は幸福感に包まれたものでした。
この表彰式の雰囲気は御岳カップ独特のものがあって、言葉にすることは難しいですが、リバースポーツを通じて異なるジャンルの人々が称え合うといった感じでしょうか。
ラフティング、SUP、パックラフト、リバーボードの選手、運営スタッフはもちろん、地元の方々も皆が楽しめる大会は他に無く、御岳カップ独自のスタイルです。
第30回大会までの継続開催も示唆されていましたし、また来年に繋がる貴重なイベントでした。
それまで皆さんkeep paddling! keep smiling! でいきましょう。
それでは!
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