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大掃除をするようになったのはいつから?

現代では12月は忙しすぎて、大掃除ができない人も多くなっているようですが、それでもやっぱり12月に入ると「今年こそは大掃除しないと」と言う気持ちにはなりますね。

そういえばいつから大掃除が日本人にとって共通の行事になったのでしょうか。

「それはだって1年の終わりだからでしょう?」

と僕は人類にとっての常識であるかように思っていましたが、調べてみると世界では、実はそんなに大掃除をする習慣がないんです。

アメリカでは、
「なんでわざわざ寒いときに掃除するの?」と極めて合理主義な考え方だそうです。

イギリスには大掃除の習慣はあります。
これは有名で「スプリング・クリーニング」と呼ばれていて、名前のとおり冬ではなく、「春の大掃除」です。
春になって冬の間に使った暖炉の掃除とともに、部屋の大掃除をするようです。

ドイツには大掃除の習慣はありません。
毎日掃除するために、ヨゴレないから大掃除の必要が無いらしいのです。

こうみると「年末大掃除」は、やっぱり日本独自の文化なのですね。

●江戸時代からはじまった、大掃除の秘密

では、日本は、なぜ、寒い12月に大掃除をするようになったのでしょうか?

大掃除をやり始めるようになったのは、江戸時代からといわれています。

大掃除は江戸城でやっていたものが一般にも広がったのだそうです。
当時は、かまどを使っていたので「すす払い」といわれていました。

期間も決まっていて、12月13日から12月31日まです。
この期間は、大掃除とともにお正月の準備期間でもあったようです。

江戸城ではじめた大掃除が一般にまで広がったわけなのですが、それがなぜ、日本の文化として定着したのでしょうか?

その理由は、何のために大掃除をするのか、その目的にあったのです。

それは、新年に神様をお迎えするためだったのです。
それは、寒い12月にやる必要がありますね。

1年間の汚れをとって、翌年の豊作の願いと感謝を込めて「年神様」を新年に迎えるために、大掃除をしました。

まさに開運のための大掃除だったのです。

実際に江戸の街はキレイだったようですし、その環境整備の精神が長い間、江戸を繁栄させていました。

凄いと思いませんか?

国家開運のための日本の行事として、年末大掃除をしていたんです。

現代に置き換えると、12月13日には内閣総理大臣がテレビ放送を通じて、国民に開運を目的とした大掃除開始宣言をするもで、そう考えると大変なことを江戸時代はやっていたということですよね。

やっぱり長く発展を続ける国や企業、家庭は環境がキレイなのです。

逆に、破滅滅亡するときは環境が乱れます。
ローマ帝国が滅亡するときも、街中、ゴミが溢れていたのだそうです。

倒産する会社も汚くなるし、離婚する家庭も同じく部屋が乱雑になっていきますしね。

さあ、今年こそは、1年間で滞ってしまったエネルギーを一掃し、開運の流れをつくるためにも、年末大掃除をしていきましょう!

まずは、ガラクタを捨てるところから始めましょう!

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