言葉

荒木一郎 【言葉】

*収録アルバム『D.M.』

荒木一郎さんの音楽は美しいメロディラインの曲がたくさんあります。私は特に彼のそういう曲が好きです。その1曲をご紹介です。

荒木一郎さんの曲は美しいメロディだけではありません。あの当時の独特なリズム感のある曲、どことなく任侠的であったり滑稽であったりなどなどいろいろあります。歌詞もドラマティックであったり叙情的であったり映像の浮かぶような作品が多いと思いますね。歌い方は独特な味があり好きですね。たとえるなら、スナックやクラブの端でゆっくり静かに渋くグラスを傾け時に煙草を燻らせている人に『歌ってよ』と誰かからせがまれ仕方なく1曲だけ歌ってみた……みたいな朴訥というのか投げやりというのか淡々というのか、その張りの無さ加減、そこがまたメロディと歌詞と相まって堪らない荒木一郎ワールドが繰り広げられる……という感じでしょうか。年代問わず好きな人は好きだと思いますね。