子どもの頃に出会いたかった大人になりたい!
団体運営に関わるメンバーのみんな、そして若者たちのポテンシャルが、最大限発揮されて活躍できる組織・活動をつくりたい。そんな思いで始まった組織基盤強化プロジェクトの出発点として、一般社団法人Masterpieceの代表理事、まりっぺこと菊池まりかさんにインタビューを行いました。
わたし自身、助けてほしいこどもだった
幼少時代の内気な性格から
そうした経験の影響もあって、小中学校時代は人の顔色ばかりうかがう性格だったというまりっぺ。ですが、経験を人に打ち明けていくようになって自分自身が変わっていったそうです。
高校生の時に、クリスチャンとして参加していた教会のキャンプで初めて思いや悩みを話せたり、その後ボランティア活動に一生懸命になるうちに自分の得意なことや表現方法に気づいたり、ということが現在のまりっぺを支える原体験にもなっていきます。
理論ではなく感情、熱い思いを示す芯であり続ける
大学生時代の知人から紹介されたことがきっかけで入職した児童養護施設。1日1日がとても濃くて、これは一生かけてやりたい仕事だと思ったそうです。一方で、働いて約3年が経つ頃から、施設を巣立った後のアフターケアが気になり始めます。
そして現在、Masterpieceの代表を務めるまりっぺ。「毎日がやりがいありまくり!」と語ってくれました。特に、シェアハウスなどの活動を通じて、もしもMasterpieceが出会えなかったらホームレスや危ない目に合っていたかもしれないと思うと、本当にこの場を作って良かったなと思うそうです。住居は特に人生の中でも大きな分岐点なので、若者の人生や命の分岐点に立ち会うことができた時は、日々の大変さが吹き飛ぶということでした。
同時に現在まりっぺは、事務・総務のリーダーでもあります。実は仕組みやマニュアルをすっきり整える作業は嫌いではないそうなのですが、徐々に手放していきたいとも話してくれました。
「みんなでやれる」が増えてきた、けれど課題もある団体運営
最近の団体運営の変化として、チームワークで若者サポートに取り組めていること、まりっぺ不在でも食料配送が進むようになったこと、シェアハウスの環境整備や若者との関わりが充実してきたこと等を通して、「みんなでやれるようになってきた」とまりっぺは実感しているそうです。
一方、団体運営にはまだまだ課題があります。スタッフやボランティアメンバーへの内部研修、会計管理の月ごとの確認、セキュリティ問題、採用、人事労務、助成金申請、などなど。
葛藤も感じながら、それでもまりっぺには、野望があります。
今後のビジョン
そうした活動の展望・未来構想と同時に、将来的には代表のまりっぺが、たとえば沖縄に(笑)移住してしまっても大丈夫になるぐらいの団体運営にしていけたら、と笑いながら話してくれました。
そして最後に、Masterpiece「らしさ」とは何か、ということを教えてもらいました。
2024年3月