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ロハスステージを楽しむために

さぁ、この週末からロハスフェスタ万博がスタートします。ステージ出演者のみなさま、どうぞよろしくお願いします。

ロハスフェスタでは、開催当時よりずっと守ってきたコンセプトもあり、一般的なイベントとは少し異なります。この記事では「ロハスフェスタのステージ出演が初めて」という、そんな方向けに書かせていただきます。演奏を楽しんでいただくためにも、ぜひ最後までお読みください。

ロハスフェスタというイベントについて


ロハスフェスタは2006年「小さなエコを大きなコエに」を合言葉に、万博公園下の広場でスタートした、環境にやさしいイベントです。当時はまだ出店数も少なく「ロハス」という言葉も一般的ではありませんでした。

この活動はどんどん大きくなって、東の広場(芝生広場)に会場を移し、今回は700店を超える出店数のイベントに成長しました。この取組は淡路島、東京、広島、福岡へと広がり、メインとなる万博公園の会場では、春と秋の年2回開催されています。

ロハスフェスタ万博2019 SPRING 報告書より抜粋

みなさんからお持ちいただいた牛乳パックは会場のトイレットペーパーにリサイクル、使用済みの天ぷら油はBDF(バイオディーゼル燃料)に精製されて、会場で使用している電力はほとんどBDFで賄われています。ですから、発電機の側に行くと少し揚げ物の匂いがするんですね。

使わなくなったダウン製品は「ロハス・オリジナルダウンベスト」として生まれ変わったり、イベントで使ったテント生地(ターボリン)を切ってオリジナルかばんを作って販売したり、衣類と衣類の「思い出交換」や、不要な紙袋を持参して必要な方に使っていただくなど、たくさんのエコな取組がなされています。

ロハスフェスタSDGsの取組もご覧ください

ロハスフェスタの決まり


ごみゼロをめざし、環境を大切にしてきたイベントだからこそ、来場いただくみなさんにお守りいただいているルールがあります。というより、このイベントに来場いただくみなさんで守ってきた決まりごと、というほうが合っているかもしれません。

  • 会場にはマイボトル、マイ食器持参で

  • 使った食器は洗い場で洗って持ち帰る

  • ビン類は持ち込まない、捨てない

  • ブルーシート使用禁止

  • 禁煙

といっても、これだけ。
ですからステージご出演者にお願いするのは

  • ステージドリンクはマイボトルで

  • 喫煙は会場外の指定喫煙場所で

とくに、喫煙は電子タバコも厳禁です。私達関係者だけではなく、ステージご出演者のお名前すべてを記入した、禁煙誓約書を万博公園に提出させていただいています。

喫煙が発覚した場合は、ご出演を遠慮いただくだけではなく、万博公園内でロハスフェスタそのものの優先順位が下がり、今後万博公園でロハスフェスタが開催できなくなることもあると指導を受けていますのでご協力ください。

ちなみにブースでブルーシート使用禁止にしているのは景観のため、です。

テント布で作った世界にひとつだけのエコバッグ
おしゃれなカトラリーも会場で販売されています


ロハスステージを楽しむために


あれ?ステージを楽しむのは、観客じゃないの?とお思いかもしれません。楽しませるのは私たち出演者の役目、そうお考えかもしれませんね。

私は2012年からロハスステージの監修とMCをさせていただいていますが、それ以前は会場にメインステージがなく、会場内の何か所かでミュージシャンが思い思いに演奏をしている、そんな雰囲気でした。

ご縁があって10年間、春・秋それぞれのステージに関わらせていただいていますが、とても素晴らしい演者なのに観客の反応がいまひとつ。自分自身も演奏を楽しめなかった、そんな出演者がいらっしゃいます。なんだかいつもと反応が違う・・・

なぜか。

それは「ステージ前に座っている方のほとんどは観客ではない」ということが理由です。ほとんどの来場者の目的はステージを観ることではありません、一日中ロハスの雰囲気を楽しもうと、朝早くからテント持参でやってくる家族や、友人たちとお目当てのものを探しに来る方々ばかり。

そしてあれだけの広い会場の中で、座る場所があるのはステージ前の木椅子(ワイン箱)だけ。リピーターはテントやピクニックシート持参で来場されますが、芝生に直に座ることが嫌な方は、食事スペースとしてもステージ前の椅子を利用されます。なので食事が終わったら、ステージ演奏中にも関わらず、さっさと席を立たれたりする方も多いんですね。

フラステージは人気、多くの方が集まります

ですから、いつものライブのように

・盛り上がってますか?楽しんでますか?と聞く
・自分の名前を連呼する
・手拍子やコール&レスポンスを要望する
・メッセージ性の強い曲を歌う
・ステージ後の物販を強調する
・自分の今後のライブ告知を多くする
・自分は雨女、雨男だという

これをやってしまわないようにしてください。

特にMCのコツは自分軸で話さないこと。来場者のほとんどはリピーター。中には第一回から来場されている方もいらっしゃるほど根強い人気があるイベントなので、来場者のほうが出演者よりも先輩。初めてステージに出演される方は、来場者から言ってみれば「ロハス初心者」「新参者」です。

なので、

時間に余裕をもって会場入りし、いろんなお店を回ってください。イベントの趣旨を理解して心から楽しんでください。そしてその体験をステージでお話ください。

こんな環境で演奏することができて幸せだと、来場者の心に寄り添ってください。大きく息を吸って、肩の力を抜いて、空と風・大地を感じてください。

何度もロハスステージにお越しいただいている出演者は、そのことをよくわかっていらっしゃいます。だから観客だけではなく、出展者・スタッフの心をつかむのがとても上手です。

ロハスフェスタのステージは路上ライブに似ているなぁとよく思います。自分の音楽を知らない方に、どうやって足を止めていただけるか、自分の音楽をどうしたら1分1秒でも長く聴いていただけるか、どうしたら自分を気に入っていただけるか。物販に足を運んでいただけるか。

何となく会場の雰囲気はおわかりいただけたでしょうか。

では、ロハス会場でお会いしましょう!
ロハスフェスタを楽しんでください。

またこの場所に帰ってきたい!
と思ってくださるようなステージ作りを心がけます。