【週刊プラグインレビュー】ToneEmpire / Neural Q
ついこの間が正月だと思っていたら、あっという間に1月も残すところ一週間ちょっとになってきました。
皆さま、新年の抱負はお決まりでしょうか?
個人的に今年の抱負は、休みを休む!にしようかな、などと思っています。
僕の方は、自身のプライベートスタジオにレコーディング部門を新設して、思ったよりもずっとバタバタしております。
何にせよ新しいことを始めるっていうのは、なかなか大変なもんですねぇ。
さて、今回のプラグインレビューはTone EmpireのNeural Qについて書いていきたいと思います。
Neural Qとは?
NeuralQは安定して高品質、かつお手軽価格のプラグインを作ってくれれているプラグインベンダーが出した、機械学習をベースにしたEQとサチュレーションの混合型プラグイン。
なんでこれをやろうか?の経緯を説明すると、先日発売されたTone Empireの新作のGATESがあまりにも本物感があり・・・。
逆に単純にそれっぽすぎてレビューが書けないという事態に笑
で、その技術の根幹になってるコンセプトの製品はなんだろう?と調べたところ、どうもこのNeuralQで初登場したテクノロジーの様子で。
もう少し深堀をしてみようと思ったのがきっかけだ。
Neural QはドイツのビンテージEQと、シネマグトランスのプリアンプを組み合わせて出来上がってるとのことで、実在している機材かどうかは書かれていない。
GUIから、恐らくEQ部分はSiemensなのかな・・と予想。
トランスのプリアンプは何なのか、シネマグ搭載のプリは種類がありすぎてわからない笑
ただ、この組み合わせの妙がなかなか実践的に使えて、かつ、ROCKジャンルなら滅茶苦茶話がはやいので詳しく紹介をしていきたい。
なお、現在セール中で、61%OFF。今の為替だと、大体2700円ぐらいだ。
ROCK、アコースティックやる人なら買っても損することは無いと思う。
歪とEQの関係性
以前、現代MIX考で、なるべくEQはデジタルではカット方向で使うほうが効率が良い・・というお話をさせていただいた。
ただ、唯一の例外が、EQ→歪のルーティングである。
歪ませるということは、これまで存在しなかった周波数が生成される、ということ。つまり、Invigorateの解説でも書いたように、”これまでの処理のリマセラ”に近い効果がある。
リマセラというのは、ソシャゲー用語で、あたりガチャが出るまでリセット繰り返す用語のこと笑
故に、過激なEQをしたとしても、後段に露骨な歪が待ち構えているのなら、EQ臭さ、EQの不自然感というのは緩和される傾向にある。
その意味で、NeuralQは滅茶苦茶歪むし、特性が安定しないプリアンプを後段に構えることで、「歪むが、変じゃなくブースト、カットが出来る」を知っている限り一番ミニマムなカタチで体現しているプラグインだ。
これが歪→EQのルーティングだとまた大分話変わってくる。
リセットしたあとにEQだと、むしろEQの性能、性質のほうが色濃い。
機能面
特に書くことがないんだけれども一応、、笑
EQセクション
HIGHとLOWにそれぞれのノブが一つずつのシンプルなデザイン。
挙動はまんまパッシブになっていて、超広いQと独特のカーヴでEQすることが出来る。
プリアンプセクション
・Driveノブ
アナログプリアンプのドライブ具合を調整するノブ。
・Drive Type
Clean,Medium,Dirtyの3種類のサチュレーションを選ぶことができる。
・Drive on / off
プリアンプセクションのバイパスボタン
・OUTPUTノブ
ゲインマッチ機能がついている上で、最終的な音量を調整するトリム。
基本的にはプリアンプセクションで容赦なく歪ませたうえで、EQをしていく使い方になる。
検証してみる
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