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「週刊プラグインレビュー」Sold Stete Logic / SSL SubGen

さて、今月二本目です!
今回は前回同様シンセサイズ系の低音ジェネレータープラグインのSSL Sub GENについて語ってみたいと思います。

前回のSubMassiveよりも、ワークフローの面で優れていて、甲乙つけがたいな・・・と感じたので、ご紹介したいなと感じた次第です。

それでは早速ですがやっていきます!
プラグインレビュー!!

SSL SubGenとは?

SSL SubGenは、現場の意見のフィードバックを丁寧に拾ったであろう親切設計のSSLが発表していている低音シンセサイザープラグイン。

4つのバンドをそれぞれ独立したバンドを搭載していること。
生成した1オクターブ下のサイン波の信号のみに歪やコンプレッションを簡単な操作で加えることが出来るようになっている・・あたりが特徴である。

なんか便利そうじゃん!と思った方は、Joe Carellさんが解説している動画を見てもらうのがはやいのかなと。


機能面

概ねシンプルなんだけれど、ちょっと解説があったほうがいいな・・というポイントについておさらいしていこうと思う。

アルゴリズムについて

指定した周波数の1オクターブ上を検知して、低周波のサイン波を生成する。前回のSubMassiveと違い、明確に「サイン波を生成する」とマニュアルに書かれている。

グローバルパラメーターについて

MIXノブ
ウェット信号とドライ信号のブレンドを設定するノブ。
-100%(完全に反時計回り)の場合、は未処理の信号のみが出力される。
0(中央)の場合、出力には、同じ量のドライ、未処理信号、および生成されたサブベースが含まれる。
100%(完全に時計回り)の場合、生成されたサブベースのみが出力される。

MIX Lock
プリセットを切り替えてもDryWETのパラメーターが引き継がれる。

画面上部のフィルターについて
LPFとHPFをここで設定できる。
これはDry WETに関係なく効くようにできているようだ。

スペアナの左右にカーソルを合わせるとLPF HPFのマークが表示される。

バンドごとのパラメーター

4つのバンドが搭載されている。

ボリュームノブ
サブベースジェネレーターによって生成された信号のゲイン
FREQ
サブベースを生成する中心周波数
Width
サブベースを生成するオクターヴの幅
ヘッドフォンマーク
生成されたサブベース信号をソロする。

生成信号のみに影響するパラメーター

Driveノブ
生成した信号のハーモニクスの量を調整する。
MODE
3つのモードが搭載されていて、選ぶことが出来る。

BASS
3次倍音を主に追加する70sのトランジスタスタイル。
Kick
キックにディストーションを追加するための軽いハーモニクス(2次と3次のブレンド)
Pre
50sスタイルのオーバードライヴ。2次倍音を主に追加する。
キックやベース以外のソースに最適とのこと。

COMPRESS
生成されたサブベースのみにコンプレッションを適用する。
コンプレスノブはThresholdとRetioの混合ノブになっていて、Thresholdは0から最大-40dBに。Retioは1:1から1:8に変化する。
アタックタイムは5ms、リリースタイムは20msで設定されている。
コンプレッサーのKNEEは6dBとのこと。

Make UP
コンプレッサーのメイクアップゲイン。これも同様に生成した信号のみに適用される。

このような調子で、LPFHPF以外は生成した信号のみに適用されるように設計をしてくれているのが特徴だ。


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検証してみる。

そんなSubGENだが、もう少し詳しくみてみよう。

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