R-1グランプリ2024の感想を書き残す!

ネタを見終わった直後に思った事をメモしたものをそのまま投下!
後々にちゃんと見直して肉付けするか迷いつつ、
熱そのままに投げちゃえの記事です。


真輝志

真輝志さん、学生に見えなくもないルックスすごいな!?
登場してきたところで「見れるなぁ~」になっちゃった……
学生時代のキラキラした新生活というよくある題材の中で、
天の声がボケて自分がツッコんでいくという構成が分かりやすくて面白かった!
「他人の天の声も聞こえるんかい」
「天の声同士で掛け合いもするんかい」
という変化球も混ぜつつ、最後に青春ドラマのように終わるという綺麗な4分間だった!
面白かったけど、最後に綺麗に終わりすぎて後々の基準になることを考えると
「爆発感が足りない」みたいな相対評価をされそうなのがトップバッターの怖いところか……!?

ルシファー吉岡

二周目からじわじわと構成が分かって来るタイプの面白さ、
それが観客に分かってきたあたりから
「小賢しいアレコレでなんとかモテようとする」という展開で
ルシファー吉岡さんのキャラクターの良さも一気に出てきて、
かなり増幅する笑いという感じで良かった。
ルシファー吉岡さんもネタの終わりはまたループする形で終わって、
今年のR-1は綺麗にネタを落とす構成にこだわりがあるネタが続くなぁと感じた!
こういう流れが続くと無茶苦茶をやるネタの人と点数がどう分かれるか楽しみ!

ここでCM!
ネタ以外ところで振り返ると、
ザコシさんが審査員入場の時に無茶苦茶やってたの笑ったな……なんだあれは……
あと田津原理音さんの遅すぎるグッズ化を霜降り明星がいじってて良かった。
さすがにマネージャー飛んだこととかは触れなかったな……とも思った。
あとやんわり今誇張ものまねが物議を醸しているザコシさんをいじってたのも笑った。

街裏ぴんく

掴みから「着替えたルシファー吉岡」「女性芸人」と無茶苦茶で面白い。
漫談という領域で戦うという強い意思表明っぽくて印象的だった!
いきなり石川啄木が出てきて石川啄木の家系のネーミングセンスにあれこれいうウソ漫談……
何をとっかかりにこの漫談が出来るのかが分からなすぎて面白い。
個人的には登場人物がごちゃついてきたあたりから何言ってるかわからなくなってきて
「くそっ、追いつけねえ!」になってしまった。話に自分の耳や脳が追いつけなかった!
たださすがの技術と熱量でずっと面白いが続いてたの凄かった。
ザコシの審査員コメントで謎のノリが出てきたのも笑ったし、
採点後だから関係ないけど小藪さんがスマートに落としててそっちの凄さが残っちゃった……

kento fukaya

巨大モニター出てきた!今日初めてのスタイル!
変な男のプロフィールを斬って行くネタで、
ボケをたくさん詰め込んだ感じだった!
終盤にはもう体裁も無くガンガンボケを出してきて
マップの人が花道を作って直接やって来るという終わり方。
序盤のじっくり見せるところのネタでもうちょっと掴めてたら
もっと終盤ガンガンウケたのかなぁ~、難しい……

寺田寛明

掴みで肉寿司をインスタに載せる女は肉寿司が好きという偏見を言う……
というところで寺田さんのキャラクターが伝わるのスマートで良かった。
ネタにする題材の言葉が「知ってる人は知ってるけどあまり知らなそう」
なラインのものばかりなのも上手だし、
ネットで見かけるようなやり取りやノリを
このフレームの中でたくさん盛りこんでるのはさすがだった~!
ただ普段の大喜利が面白いのを知っているからこそなのか、
「上手いなぁ~」が勝って爆笑のポイントが無かったのかも……
常連なのもあって最初から期待値が高すぎて点数伸びなかったパターンかも!?

サツマカワRPG

連続でネタした人が敗退してる嫌な空気……
なんかこの空気を壊すとしたらサツマカワさんっぽいなぁという感じがして期待しちゃうな!
最初から変な人が出てきたなと思ったら防犯ブザーを鳴らされて、
すごいブラックなネタなのかと思ったら防犯教育か~……
と思ったらSASUKEの音鳴ったりハガキ職人をdisったり、
で終わったのかと思ったら最初と同じ展開が出てきて、
ちゃんと優しいじゃ~んと思ったら人間ではない存在だった……
という怒涛の展開を見せて最後ホラーで終わるという
サツマカワRPGさんの味が出まくりなネタで私は大好きなタイプのネタだった!
ギャガーとして知られてるけどストーリーテラーとしての力も強かったなぁ。
もしかしたら最後のホラーオチに繋がるフレーズを
序盤の子供に語り掛けてる中でもっと残せてたら見え方が違ったかも?
後々にもっと評価されていいみたいなネタになりそうな気がした。

吉住

過激っぽいデモ活動あがりの女が「結婚を前提にお付き合いしてます」と挨拶しに来るの怖すぎる。
初っ端から吉住ワールド全開すぎてワクワクするな!
「私の血じゃない、ありがとね」みたいなセリフ選びも
「じゃあ誰の血だよ」「言葉が足りなすぎる」といろいろなツッコミどころを残す良さがある。
物騒なことに全て肯定的で、こういうネタにありがちな最後は改心して終わるとかじゃなく
最後まで尖り続けて終わってハッピー感を安易に作らないのも良かった!
過激なネタだからネットで一番話題になりそう。

ここでルシファー吉岡さんが1位でファイナル進出!
吉住さんが3位の真輝志さんを大幅に上回ったものの2位に1点差の3位……!
この1点差に泣く事になるのか、残り2人がまくるのか……

トンツカタンお抹茶

爆発力で言えば一番ありそうなお抹茶さん!
森本さんだけが圧倒的に知られてるトンツカタンだから決勝に来た事がまず感慨深すぎる。
ネタ始まって初っ端からかりんとうで出来た車のユーロビートという聴いたこと無い曲が流れてきた。
サビだけ一緒に歌うのがめちゃくちゃ腹立つけど面白い。どういう笑い?
何があるんだ何があるんだ!?と思って見てたら
特に何も無く雨降って来て終わるという無難なオチなの逆に笑った。
かりんとうのパトロールカーで走り続けるだけという奇想天外なボケを
4分に渡って出来る人間、場慣れも相当なものだし冷静になるとヤバい。
こんなヤバいボケとヤバいツッコミがいるトンツカタンがまだ売れ切って無いのおかしいな……
点数めちゃくちゃ低かったけどお抹茶さんのキャラならこれ擦りまくって
またライブでおもしろに出来るだろうなと思うと悲観的にならずに済むのも良いな……

ここで街裏ぴんくさんが2位でファイナル進出!

どくさいスイッチ企画

アマチュア最強のダークホース、私は大穴狙いで優勝予想に入れました!
どくさいスイッチ企画さんの手をあげてる時は説明というわかりやすいフォーマット好きだ。
映像や天の声があるから出来るみたいな演出を自分一人で全部やるのが
逆に一人で全部やってきたアマチュアの凄みみたいに感じられるのも良いよなぁ。
ツチノコのネタやるぞ、としょっぱなからわかる入り方もエグい。
「ツチノコ見つけたらお金持ちになれるかな」みたいな妄想をしたことがある人はいると思うけど、
ここまで「ツチノコ見つけたらどうなるのか」を語る人間を見たことが無いので
「見つけるプロじゃないですよ」とか「めざましじゃんけん」とか、
そこから少しずつ落ち目になってきて「あの人は今?」みたいな扱いになってるのとか、
凝縮されたおもしろ人生を4分で見せるの凄い。引き込まれた度で言えば一番だったかも。
キャラクターも「食わせ者」として平場で終始一貫してる超クレバーなのが凄い……

そして最後に吉住さんが3位でファイナル進出!
どくさいスイッチ企画さんも4位と大健闘でしたね。
バカリズムさんが言ってた通り、私もめざましじゃんけんが一番笑ったから
その後ろがもったいないという感覚は確かに……って感じか。
でももしかしたらと思うくらいには面白かった!
正直まるっこいオッサン3人のファイナルは絵面おもしろすぎなので見てみたかった……!

吉住(2本目)

鑑識が事件の捜査をしているシーンからスタートして、
その事件の被害者が彼氏というエグ設定。
二人きりになってめちゃくちゃデレデレし始めて
よく見る番号がついてる立札を「1」にしちゃうとか
いつも家で鑑識ごっこやってるとか
そんなあるあるがあってたまるかよ……
後半は偶然他の女性の存在が明らかになって、
彼氏を犯人に仕立てあげることもできるという脅迫で
「女の怖さ」まで演じ切るすごいネタだった。
デレデレしてるけど浮気のにおいがすると豹変する女と
鑑識という業務の中で証拠を掴むという二つの要素を
掛け合わせるとこんなことになるのか……

街裏ぴんく(2本目)

モーニング娘。の初期メンバーになる予定だったという掴み
これはこれで掴みとして……なのかと思いきやこれが本筋だった。
「悦夫・越・嗚咽先生」はマジで一生聞くこと無い単語すぎる。
実在するつんく♂さんと嗚咽先生が一緒に語られるのが
本当と嘘の境界線を無理やり混ぜこぜにしてて面白い。
椎間板の破裂音が元からエコーかかってたとかいう
意味わからないフレーズが決めセリフで出てくるの無茶苦茶すぎる。
最後の最後までなんだったのかわからない話、
もしかしてこの人世界一おもしろい嘘つきなのでは……?
嘘のエピソードトークでウケる場面は
プロから学生までありとあらゆる場面であるだろうけど
ちょっと格が違いすぎる、嘘で笑い取る時の教科書かも。

ルシファー吉岡(2本目)

「お隣がうるさい」というあるあるから、
文句を言いに来るヤバそうな隣人というネタ。
ルシファー吉岡さんのネタは1本目もそうだけど、
「私が言われている」という没入感が凄まじい。
なんか経験したことがある気さえしてくる。

こういう苦情って大体怒られるから嫌だけど、
「お前めちゃくちゃ聴いてるじゃん」
「なんか楽しんでんじゃん、壁越しに」
「しかもアドバイスまでしてくる」
という奇人っぷりで、
最後に「一視聴者」という言葉で
自分自身を例えるというスマートさも良かった。
見た人によって自分に重ねた時の反応が変わりそうなのも良い。
いろんな感想を各々が持つとネタが長く残るもんなぁ……
大ベテランだけあって粗が無さすぎる良い4分間だった!

いよいよチャンピオン発表!
暗転してるステージの中央に立つ街裏ぴんくさん、
どう見ても漫談じゃなくて怪談の方の見た目だ……
吉住、吉住、街裏ぴんく、街裏ぴんく、街裏ぴんく!

ま、街裏ぴんく優勝エグすぎる!!!
なんでもやって良い中で「漫談」という明確な一本の武器で
優勝まで成し遂げるのは誉すぎるな……

めちゃくちゃ良いR-1グランプリ2024でした!!!

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