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忍殺TRPGプラグイン:エネミー専用スキル

この記事ではPCではなくNMがエネミーに習得させることを前提としたスキルのアイデアをまとめたものである。
NMはエネミーに持たせる際、各スキルをシナリオに合わて適宜改変や独自裁定を行っていただきたい。
PCが習得することは想定しておらず、NMは基本的に却下すべきである。

強化or調整系スキル

ボスを強化したり、強さを適度に調整するスキル。

◉逆鱗

このニンジャの内面には触れてはならぬ領域が存在する。ウカツに怒らせれば惨劇を招くだろう。

このニンジャはNMが設定した条件を満たすと以下の効果を得る。
・『サツバツ!』の基本発生条件が【6,5】となる(他のサツバツ!発生条件を変更する効果とは重複しない)
・連射2以上の射撃攻撃全てに『連射+2』を得る。

◉逆境

『キューソーも猫を噛む』。このニンジャは劣勢の時にこそ真の力を発揮する。

このニンジャの【体力】が最大値の半分以下となったとき、『近接攻撃』『射撃攻撃』『ジツ発動判定』のダイスを+1する。
このスキルを複数個獲得した場合は効果が重複する。

◉逆襲

自身に深手を負わせた相手にしかるべき報いを与える。

自身に『サツバツ!』が命中した場合、その戦闘中の近接攻撃、射撃攻撃、ジツ発動判定のダイスを+2する。
このスキルは『サツバツ!』を受けるたびに効果が重複する。

◉堅牢

非凡な耐久力を持つ。

このエネミーの回避ダイスを-1個し、【体力】を+1個する。
このスキルは複数個習得した場合効果が重複する。

◉圧倒的殺意

地獄めいた殺意で確実に敵を殺す。

このエネミーからの攻撃に対してコアルールの『ニンジャ耐久力の発露』を使用できなくなる。

◉慢心

相手を侮り、直ぐに殺さずいたぶることを好む。

このエネミーの攻撃で『サツバツ!』出目6が出た場合、ほかの出目が出るまで振りなおす。

◉警戒心

自身の弱点を突く敵に対して苛烈に攻撃する。

このエネミーの『脆弱性』の条件を満たす攻撃が行えるPCに対する近接攻撃、射撃攻撃、ジツ発動判定のダイスが+2個される。

◉克服

自らを傷つけ、ニンジャアドレナリンで毒やジツの効果を打ち消す。

手番開始時に使用する。自身にかかっている任意の不利な効果を全て無効化する。ただしこのエネミーは【体力】の4分の1を失う。

司令塔系スキル

これらのスキルは指揮下にあるモブエネミーに影響を及ぼすスキルである。

◉増援要請

ターン終了時に使用する。その部屋の入口、またはマップ端に『任意のモブ』を『指定数』体出現させる。

◉号令:先行

配下の者たちに先行して攻撃させる。

手番開始時に瞬時行動で使用する。
自身の指揮下にあるモブエネミー1種類を選択し、即座に行動させる。代わりにそれらのモブエネミーは本来の手番では行動しない。

◉号令:猛攻

自身は指揮に専念し、配下の者たちに攻勢をかけさせる。

攻撃フェイズにその他の行動で使用する。
自身の指揮下にあるモブエネミー1種類を選択し、即座に行動させる。
『◉号令:先行』および『◉号令:追撃』と異なりそのモブエネミーは本来の手番でも行動できる。

◉号令:追撃

配下の者たちに即座に追撃をかけさせる。

手番終了時に瞬時行動で使用する。
自身の指揮下にあるモブエネミー1種類を選択し、即座に行動させる。代わりにそれらのモブエネミーは本来の手番では行動しない。

◉号令:援護

配下の援護により自身の攻撃をより確実なものにする。

手番開始時に使用する。
自身の指揮下にあるモブエネミーを任意数指定する。そのモブエネミーはこのラウンド中、自身の手番では行動しなくなる。
代わりにその手番の自身の近接攻撃、射撃攻撃、ジツ発動判定のダイスを指定したモブエネミーの数だけ増加させる。

◉肉盾

自身が攻撃の対象となった際に使用する。
自身の指揮下にあり、かつ自身と隣接したモブエネミー1体を選択する。そのモブエネミーと位置を入れ替え、代わりにモブエネミーが攻撃対象となる。

特殊ギミック系スキル

◉秘匿

このエネミーには誰にも知られていない奥の手が存在する。

スキル、ジツ、武器、サイバネ、バイオサイバネ等のデータの中から一つだけ指定する。そのデータ部分のみPCに対して非公開状態となる。その部分の名称は『010110101』のようにして存在のみを示唆すること。

◉交渉の余地あり

無益な殺生を避けられるかもしれない。

PCは 『その他の行動』でこのエネミーに対して説得を行うことができるようになる。【交渉判定】U-HARDを行い、成功するとこのエネミーは戦意を失う。
補正を得る交渉スキルや知識スキルはNMが適宜決定する。またPCたちの持つ情報や行動によって難易度を上下させてよい。

◉停戦の余地あり

このエネミーは死ぬまで戦う覚悟あるいはメリットが薄く、降伏させたりお互い手を引くことができるかもしれない。

このエネミーの【体力】が半分以下になった場合、PCは 『その他の行動』でこのエネミーに対して説得を行うことができるようになる。【交渉判定】U-HARDを行い、成功するとこのエネミーは戦意を失う。
更に【体力】が4分の1になると難易度が-1される。
補正を得る交渉スキルや知識スキルはNMが適宜決定する。またPCたちの持つ情報や行動によって難易度を上下させてよい。

◉緊急離脱

『死んだら終わり』。このニンジャは高い生存能力を有しており、絶望的な状況からも脱出できる。

【体力】が0以下になったとき、または『即死!』を受けた直後に使用する。このエネミーは死亡せず、即座にマップから取り除かれる。
受けた傷による後遺症の有無、どのように離脱したかなどの詳細はNMが決定すること。

◉形態変化

イクサが苛烈さを増せば更なる力を開放する。

【体力】が0以下になったとき、または『即死!』を受けた直後に使用する。このエネミーは死亡せず、即座に別のデータで復活する。
なんらかの状態異常や能力値ダメージ等を引き継ぐか否かはNMが事前に決定しておくこと。

◉抹殺計画:~

このエネミーの狙いはPC達ではない。隙を見つければ即座に本来のターゲットを抹殺しにかかるだろう。

『◉抹殺計画:バーグラー』のように記述する。
指定したターン数の経過、または特定の発動条件が満たされた直後にこのエネミーをマップから取り除く。その後指定したNPCが死亡/爆発四散する。
NMが指定した停止条件を満たすとこのスキルは無力化され発動条件を満たしても効果を発揮しなくなる。

◉未覚醒

選ばれたのはお前たちだけじゃない。

『種別:モータル』のキャラのみ習得可能。このキャラが死亡/気絶状態になった場合、ターン終了時にニンジャとして復活する。
また、このスキルはPCたちに公開する際は常に『010110110』と記述し非公開とする。NMは戦闘開始時や遭遇時にPCが【ニューロン】U-HARDを行うことでこのスキルの正体を暴くことができるとしてもよい。

◉追加ドロップ

このエネミーが持っているアイテムを奪えるかもしれない。

PCがこのエネミーに『サツバツ!』を与えた場合、NMが指定したこのエネミーの持つ武器やアイテムをそのPCが獲得できる。

◉アウトレンジ:狙撃

スナイパーライフルやスナイパースリケンで遠方から攻撃する。

このエネミーはマップには配置されず、原則射撃攻撃のみを行う。基本的にPCからの攻撃やスキルの対象とならないが、射撃攻撃は可能。
ただし「スナイパーライフル」や「スナイパースリケン」等の長距離狙撃向け武器以外での射撃攻撃は難易度が+1される。

◉アウトレンジ:ハッキング

IRCネットワークを介して攻撃を仕掛ける。

このエネミーはマップには配置されず、原則ハッキングスキルでの攻撃のみを行う。基本的にPCからの攻撃やスキルの対象とならないが、ハッキング系スキルの対象にはできる。

◉アウトレンジ:ジツ

このニンジャは謎めいたジツにより戦場に介入する。

このエネミーはマップには配置されず、一部のジツやスキルのみを使用する。基本的にPCからの攻撃やスキルの対象とならない。

行動指針系スキル

このエネミーの行動指針を明示し、PCが戦略を立てやすくするためのスキル。

◉行動指針:逃亡

このエネミーは【体力】が1になると逃走を図る。『◉緊急離脱』と異なり即座にマップから取り除かれるのではなく自力で脱出地点まで向かう必要がある。

◉行動指針:無慈悲

このニンジャは気絶状態のPCに対して積極的にカイシャクを行う。

ルールセットの改訂について

 このルールセットは試験的なものであり、予告なく改訂される場合がある。変更、追加が行われた箇所は表記ゆれの統一などルールに影響を及ぼさない些細なものでない限り基本的に明記される。NMは最新のデータに拘らず、好きな版のデータを用いて構わない。

利用規約

 このルールセットのデータが含まれるリプレイなどを公開する場合、公式ルールとの混同を避けるため可能な限りこの記事を引用元として明記すること。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は法的に認められた例外を除いて原則不可。

参考資料:「ソウルワイヤード」ダイハードテイルズ

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