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空飛ぶ骸骨魔人 エル・カラベラ


■プロフィール

リングネーム エル・カラベラ(El Calavera)
ニックネーム『空飛ぶ骸骨魔人』
出身 メキシコ
生年月日 不明
身長/体重 不明/不明
必殺技 スーパーダイビングヘッドバット
得意技 ヘッドバット(一本足頭突き) ココナッツクラッシュ ダイビングボディアタック ジャイアントスイング 他

入場曲

1.Corrida

2.Return of The Living Dead The Trioxin Theme (main title)

https://youtu.be/ZH59UnrhliM

■ファイトスタイル

・伝統的ルチャ:80年代以前のメキシコのレスリングに酷似。

・ヘッドバット:プロレス界でも稀にみる程の石頭を容赦なく叩きつけてくる。

・身体能力:重量級レスラーも難なくリフトアップする筋力、長距離ダイブを見せる跳躍力を誇る。

■プロレスラーとしての実績

・メキシコ各地及び、北米南部のインディーマットでフリーとしてリングに上がっているのを少なくとも半世紀以上に渡り目撃されている。
・正式なライセンスがなかったため大手の団体や大きな大会には出ていなかった。それでも絶滅しかけているオールドスタイルなメキシコ流プロレスは予てからマニア受けしており、ネット時代になったことで動画とともに密やかに知れ渡ることになる。
・PXFの最高男に参戦したことをきっかけに日本のマニアの前に姿を現す。更にプロレスリング・ガンジュにてIWTユニバーサルのベルトを奪取、継続参戦を経て本国以上に認知度をあげた。
・また、プロレスリング・ガンジュ主催興行で『日本でチャンピオンになったメキシコ人』として凱旋したため、会場使用のため特別に『ライセンスのようなもの』が発行された。

■謎のだらけの正体

・言葉を話さない
・年齢不明
・社会的常識がなく奇行が多い

・ある高齢者の話では「自分が子供の頃からカラベラは全く変わっていない」という
・縁のない故人の遺品や遺書を持って遺族のもとに現れる
・祭壇のお供え物を勝手に食べる

■カラベラ・ジム

・メキシコ某所のトウモロコシ畑にある廃倉庫。
・エル・カラベラが勝手に住み着いたが、農場主は畑仕事を条件に居住を許可してくれている。
・廃材でリングやトレーニング器具を組んでおり、エル・カラベラの住居兼ジムとなっていた。
・農場主の厚意によりリングとトレーニング器具はかなりまともになった。
・悩めるルチャドールが途方に暮れて歩いているとなぜかこの倉庫にたどり着くらしい
・あるいは途方に暮れたルチャドールを見つけたエル・カラベラが拾って来たこともある
・そうして集まった迷えるルチャドールたちがトウモロコシを育てつつ、思い思いにトレーニングを積むジムが出来上がった。
・エル・カラベラは指導やアドバイスを積極的に行うことはないが、基礎について問われると身振りで伝えている。
・腕試しと恩返しを兼ねて無料で公開スパーや出張プロレスを披露している。
・へるまさん素敵なロゴをありがとうございます。

■『カラベラ』って?

・Calavera=頭蓋骨・骸骨(スペイン語

 メキシコの『死者の日』に祀られる骸骨人形がカラベラです。メキシコでのカラベラは不気味さや不吉を象徴するものではなく、メキシコ人特有の死生観に基づく身近で親しみのある存在です。
 日本人にとってのお地蔵さまや招き猫…あるいはそれ以上に身近な存在なのではないかと思われます。

■作者とエル・カラベラ

 このエル・カラベラは私が20年以上前にファイプロGで制作したエディットレスラーです。
 『世界のいろんな時代のあらゆるタイプのレスラーを作って対戦させていこう』という夢のため、メキシコの代表的レスラーをコンセプトに作り始めました。
 メキシコ代表といえばミル・マスカラスということでマスカラスを基準に、でも他のメキシコレスラーの試合を見たことがなかったので鉄拳のキングも足してはじめのスタイルが出来ました。
 また、メキシコといえばというわかりやすいキャラクターや外見を検討していたところに『シャーマンキング』でカラベラを知り…メキシコでガイコツなら水晶ドクロ…水晶ドクロは硬いんじゃないのか…石頭…ヘッドバット…ルチャドールならダイビングヘッドバット…古代ガイコツ超人ならワッハマンだ…と、音を立ててパズルのピースがハマったのを感じました。

 で…ここまではよくある話でした。実際に動かしてみるとエル・カラベラはとにかくこちらの意図しないことをする選手でした。
 レスリングをしていたと思ったら急にフックで殴り倒す。ダイビングヘッドバットでクリティカルを出しまくる。挙げればきりがないですがとにかくハプニングを起こしまくる超問題児でした。
 でも私は頭を抱えるどころかそのハプニングを楽しみにし、友人と腹を抱えて笑い転げてました。
 あれから20年たった今でもエル・カラベラは思い通りにならないし、彼の魅力はそこにあると思います。
 それにエル・カラベラは私が作ったのではなく、私が彼の作り手として作らせてもらったのだとさえ感じています。

 また、彼にまつわるあらゆる設定はそれぞれが矛盾したり相反したりするものであったりしますが、それらは全てが噂であり事実なのです。
 事実と虚構の狭間で人のウワサなどお構いなしに高笑いしながら勝手に生きているのがエル・カラベラなのです。

 大変思い入れのある選手なので纏めることもままならず、ここまで長文になってしまいましたがお読みいただきありがとうございます。

■おまけ①カラベラが影響を受けているモチーフ

・ミル・マスカラス
 正しくはファイプロGのマスカラ兄弟。中身はそのままガワだけ変えてみたのが最初。このあとルチャの研究のためマスカラスの動画を貪るように見てドハマりする。

・シャーマンキングのカラベラ
 ルチャドールを作るにあたりメキシコの代表的モチーフを探しているところに電撃的に出会った。

・水晶ドクロ
 有名なオーパーツ。昨今では近代になって作られたものだという説が出回っていますが、どうなんでしょうね。石頭のイメージの元に。コレで頭殴られたら死ぬでしょ?

・ワッハマン
 100万年前から生きている無敵超人。意思の疎通はできるけど直接ワッハマンが喋るシーンは出てこない。だいたい今の方向性を決めています。

・キング(鉄拳)
 プロレスファン以外に伝わるメキシコのレスラーの参考に。考えとしては間違いだったと思うけどココナッツクラッシュ、ブレーンバスターはこの頃から大好きな技です。

・スカロマニア(ストリートファイターEXシリーズ)
 これをカッコイイと感じてしまうのは仮面ライダーのせいなのかプロレス好きのせいなのか。ダイビングヘッドバットが必殺なのは多分ここがきっかけ。

・ブラックホール(キン肉マン)
 マンガやアニメの時は意識してなかったけれど例の格闘ゲームで再会した時にあのシンプルなデザインと、実はオールドルチャスタイルだったことに気づき改めて参考に。カッコイイですよね。

■おまけ②実在したカラベラたち

 エル・カラベラの作成、命名したころには検索に引っかからなかったけれど近年になって判明した実在するカラベラモチーフのレスラーやキャラクターたち。

・エル・カラベラ2号
 wikiに某レスラーのトレーナーとして一行だけ記録がある。何号までいたのか。

・カラベラ
 メキシコにコミックか小説かがあったようだけど表紙しか見つからない。

・ヘルマノ・ムエルテ
 おそらく一番シンプルな骸骨マスクのレスラー。試合も見たことないのにレプリカマスク買っちゃいました。

・ラ・パルカ
 当然指摘されるメキシコを代表する骸骨ルチャドール…なんだけどあまりにイメージが違い過ぎて意識したことはないんだよなぁ。タイガーマスクのスカルスターとかもそのまんまっぽいけどこれもだいぶ後になってから知りました。

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