特別講義!名古屋造形大学へ!
お久しぶりです。Twitterで漫画を描いているきたむらましゅうです。
漫画の投稿は毎週しておりますが、記事としてnoteにアップするのはかなり久々だと思います。
先月末に『ここほれ墓穴ちゃん』の第4巻が発売され、忙しくしておりました。
もしnoteを通じて『墓穴ちゃん』に興味を持った方がいらっしゃいましたら、是非書店や通販にてお手に取って頂けたらと思います。
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そろそろ本題へ
先日12月11日、名古屋造形大学のマンガコース1・2年生向け特別講義にお招き頂きいろいろお話をして参りました!
約3時間、僕を招待下さった阿部先生と一緒に、一斉教授的に僕があれこれ教える…というよりは、トークセッションのような形で進行する講義でした。
講義の中で僕は、自身の半生を漫画家という視座で振り返りました。
若くして運よく雑誌デビューを果たしたものの、その成功体験から抜け出せずに堕落していったこと
大学時代にゆるやかに挫折し、漫画を描くのも、読むのも嫌いになってしまったこと
そうして夢を諦めかけ、高校教諭の道を目指して教育実習で母校に帰ってきたことでかつての自分を思い出し、また再びペンを執ったこと
その後も順調ではなかったですが、なんでも描いてみよう!と思いTwitterに上げた『ここほれ墓穴ちゃん』がバズって今こうして連載を続けられていること
こんな感じで紆余曲折の道程を経て今があるのだと噛みしめるように話しました。
辛酸を舐めるような時期から「なんでも描いてみよう!」と思えるまでに至った理由は大きく分けて3つです。
①転機に恵まれたこと(デビュー、教育実習先が母校、結婚…)
②どれだけ漫画が嫌いになっても嫌いになれないぐらい漫画が好きだと思い知ったこと
③「漫画が楽しい」を体現している人に直に触れることができたこと
特に③は僕がTwitterに漫画を上げるきっかけとなったことでした。
ある先輩漫画家さんの燃えて輝く目を見て、その火に当てられたことが『ここほれ墓穴ちゃん』制作の第一歩と言っても過言ではありません。
この講義にお招き頂いたとき、まだ卵から孵りたての漫画家である僕になにが語れるだろうかと己に問いました。
技術を語ろうにも、経験を語ろうにも僕では役不足でした。
ですが、己の半生を回顧し、『ここほれ墓穴ちゃん』を描くきっかけ、そして僕が筆を折らずに済んだきっかけである「漫画が楽しい」を体現している人に今僕がなれているのであれば、漫画家を志す学生さんの中の誰かの心に火を灯すことができるんではないか、むしろ、すでに灯っている火に油を注ぐことができるんじゃないかと思いました。
それこそが僕が学生さんの貴重な時間を頂くに値する講義の意義だと思い、臨みました。
講義を終えて数週間経ちますが、その火が絶えていないことを願います。
僕の方はというと、学生さんたちの熱でぐんぐんに燃えています。
僕が一貫して提示した「よく描きよく読む」「らしくあること」はシンプルでいてとても難しいことだと思います。僕自身その難しさで幾度となく躓いてきました。ですが、この本願を遂行するためにとにかく「楽しい」というエネルギーやモチベーションを大事にしていけば、きっといつまでも自分らしくあれると思っています。
今後も一緒に頑張りましょう!
というワケで、ここらで講義そのもののまとめ、レポートとさせて頂きます。
こちらは名古屋造形大学マンガコースブログでの本講義のまとめです
以後はまとめにも箇条書き頂いているような講義内でふれたさまざまな題目について、いくつか講義内容を捕捉しつつ僕なりの回答をまとめたコラム記事にしていきたいと思っていますのでよろしくお願いします!
名古屋造形大学マンガコースの学生さん、阿部先生、石川先生、本当にありがとうございました!
よいお年を!
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