ChatGPTについて思ったこと 後編 -2023年5月11日(木)
・今思っていることは、人間が使っている英語や日本語などの言語では、AIが完璧なシステムをアウトプットするためのインプットを定義できないのではないか、ということだ。
・機械語でアウトプットするとしたら、人間の手によるピンポイントなメンテナンスが難しくなるので、ビジネス要件やシステム要件を事前にインプットしないといけない。
・ただ、それは現実的ではない。
・あらゆるシステムは動かしながら最適化に向けてメンテされていくものだから。
・単体テストが通るプログラムを作ることは、近い将来できるようになる気がするが、それをそのまま本番にリリースすることは難しい。
・例えばデータを分散配置するとしたら、事前の特徴をインプットとして入れないとAIは考慮してくれないだろう。
・あとはインフラ面の諸課題を誰が考えるのかという問題もありそうだ。
・フルマネージドのクラウドサービスは数多くあるが、インフラを正しく作るにはアプリケーション側と方向性を合わせる必要がある。
・その中で監視のためにアプリケーション側にログ出力の注文をつけることもあるだろう。
・事前に定義するのは中々難しそうだ。運用の中で変わることもある。
・そういうわけで、倉庫の在庫をロボットAIが管理するのと、システム開発は全然別物なのではないかということに思い至った。
・そうなると、「AIがプログラムを書く」場合にAIがアウトプットするのは、既存のプログラム言語で、人間がピンポイントで修正する形になるのだろう。
・それであれば、今でもやっている人はやっているが、それがより高い頻度で行われるようになるのだろう。
・もっと未来では、AIが書いたプログラムをAIがデプロイし、リアルタイムでメンテされるような時代が来るとは思う。
・でもそれにはもう1つか2つくらい革命的な発明が必要そうだ。
・それよりは、AIを使ったビジネスモデルを考えて、人間がAIに手助けしてもらいながら構築する方が現実的に思える。
・まずは、Google検索が不要になれば1つ時代が変わった感じがするが、それもまだ先だ。
・個人的には、既存のシステムに、前より賢くなったAIを載せて、ちょっと便利になった気がするという程度の「改善」よりも、もっと根本的な課題が解決されて社会がガラッと変わるような「改革」を求めている。
・これは単に性格によるものだけど。
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