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「パイオニアチャレンジャーデッキ2022【オルゾフ・ヒューマンズ】」改造案!

2023.02.07.追記:
パイオニア情報サイト&眞白井エイド公式HP「ましろい亭」開設にあたり、DMU以降の価格変動などについてコメントを追記したものを「ましろい亭」に掲載しております!今後はこちらをご参考にしていただければ幸いです。


眞白井エイドです。

普段はVtuber/VPW(Virtual Planeswalker)として、『MULTIVERSE HAS NO BORDER』を合言葉に、Youtube/Twitchにて、MtG(マジック:ザ・ギャザリング)中心に活動しています。

こちらは「パイオニアチャレンジャーデッキ2022【オルゾフ・ヒューマンズ】」の解説・改造記事になります!

「オルゾフ」とは、白&黒を意味するMtG用語。
クリーチャー・タイプ「人間」でデッキを固めた、いわゆる「部族デッキ」となります。

店舗様/Google Driveにて公開・配布しています「A4両面で分かる!パイオニアチャレンジャーデッキガイド!」を読まれていると更にわかりやすい内容となっておりますので、ぜひご一読&拡散していただけると嬉しいです!

データ配布先:
https://drive.google.com/drive/folders/1y1dinYwXMkwQTIx_2sObYoY5YLggPDSo?usp=share_link

デッキリスト

デッキリストは全て海外サイトのMoxfieldにて公開しています。
また、基本的に記事執筆時点……「団結のドミナリア」までのカードで作ったリストとなっております。

デッキリストの翻訳については、以下のサイトが便利です。

デッキリスト翻訳機→MTG Decklist Viewerは残念ながら変換が上手くいきません。
(MOデッキリストフォーマットを上手く日本語に出来るツール、ないものか…)

改造案

①おてがるオルゾフ人間(Orzhov Humans)

【《追加購入カード》(価格は記事執筆時のWisdom Guild トリム平均)】

《皇国の地、永岩城/Eiganjo, Seat of the Empire(NEO)》2枚:700円*2=1400円

《ドラニスのクードロ将軍/General Kudro of Drannith(IKO)》3枚:200円*3=600円
《万神殿の兵士/Soldier of the Pantheon(THS)》4枚:70*4=280円
《不吉な戦術》2枚:30*2=60円

《断割/Fracture(STX)》3枚:60*2=120円
《配分の領事、カンバール/Kambal, Consul of Allocation(KLD)》2枚:90*2=180円
《失われし者のランタン/Lantern of the Lost(VOW)》2枚:50*2=100

Total:2700円程度

土地は《皇国の地、永岩城》以外変更せず、予算3000円以下・メイン10枚以内・サイド5枚以内の変更に収めたリストです。

《皇国の地、永岩城》は、手札から捨てることで、ほぼ打ち消されない4点ダメージ源として使える土地です。

ブロックしてきたクリーチャーにも使えるため、接死や高パワー低タフネスクリーチャーで相打ちに持ち込もうとしてきたときに相手だけを破壊したり、相手が高タフネスクリーチャーでブロックしてきた際に使ったりと、相手の計算を狂わせることができ、かなり使い勝手がいいです。
また、「伝説のクリーチャー1体につき、起動コストが(1)軽くなる」という効果を持っており、伝説のクリーチャーが比較的多いこのデッキに合っています。
1枚500円オーバーと最初に手を出すには少し高めのカードではありますが、白が入っていればどんなデッキに入ってもおかしくないカードですし、人間デッキ全般と相性がいいため、買って損はないと思い、改造レベル1からご提案してみました。

白黒ならではの追加クリーチャーが、《ドラニスのクードロ将軍》

《兵員の結集》と近しい全体+1/+1修整の常在型能力(通称:ロード能力)を持っているだけではなく、人間クリーチャーの戦場着地に対応したゆるやかな墓地対策能力も持っており、また、最終手段ではありますが、人間2体を犠牲に相手の大型クリーチャーを破壊できます。
《兵員の結集》
と異なり、《ドラニスのクードロ将軍》自身には強化は乗らず、他の強化を受けない限りは3/3なので注意しましょう。

《万神殿の兵士》「多色からのプロテクション」という珍しい能力を持ち、多色の呪文に対応してライフを回復する白1マナのクリーチャー。

プロテクションとは「ブロックされず、対象にならず、ダメージを与えられず、エンチャントされず、装備されない」という意味です。
環境最大手のデッキの1つ、【ラクドス・ミッドレンジ(赤黒)】の《税血の収穫者》のタップ能力によるマイナス修正除去を受け付けず、《戦慄掘り》の対象にもならないほか、【ラクドス(赤黒)/ジャンド(赤黒緑)サクリファイスデッキ】の《波乱の悪魔》のダメージ対象にもならない…と、赤黒系のデッキに強く出られるカードです。
下の行はぶっちゃけオマケですが、パイオニアは意外とライフがシビアな環境なため、誘発は忘れないように心がけましょう!

サイドの《断割》は、元々の構築では触れなかったエンチャント・アーティファクトに触れるようになり、プレインズウォーカーにも元々入っている《血の長の渇き》より軽いマナコストで触れます。


プレインズウォーカーやアーティファクトを多用する【緑単信心】、エンチャントを軸としてデッキが組まれている【ケルーガ・ファイアーズ】【奇怪な具幻コンボ】相手に入れたいですね。

《失われし者のランタン》は、最低限の墓地対策。

パイオニアには、【イゼット・フェニックス】【パルヘリオンシュート】たちといった、墓地を活用するデッキが多数あります。
《安らかなる眠り》《未認可霊柩車》は複数枚の墓地を対処でき、強力なものの高額。
とはいえ、致命的なカードが見えたらピンポイントで落としつつ、最悪はすべての墓地を飛ばせる《失われし者のランタン》は、悪くない一枚です。
全追放のときは自分の墓地も追放されてしまうため、《血に染まりし勇者》とはアンチシナジーなものの、こちらの《血に染まりし勇者》はいなくても勝てますが、相手の《パルヘリオンⅡ》が出ると負けるので、諦めて入れましょう。


②しっかりオルゾフ人間(Orzhov Humans)

【《追加購入カード》(価格は記事執筆時のWisdom Guild トリム平均)】

《皇国の地、永岩城/Eiganjo, Seat of the Empire(NEO)》2枚:700円*2=1400円

《ドラニスのクードロ将軍/General Kudro of Drannith(IKO)》3枚:200円*3=600円
《万神殿の兵士/Soldier of the Pantheon(THS)》2枚:70*2=140円
《魔王の器/Archfiend's Vessel(M21)》2枚:80*2=160円
《救出専門家/Extraction Specialist(SNC)》4枚:600*4=2400円
《粗暴な聖戦士/Brutal Cathar(MID)》2枚:700*2=1400円
《不吉な戦術/Dire Tactics(IKO)》2枚:30*2=60円

《配分の領事、カンバール/Kambal, Consul of Allocation(KLD)》2枚:90*2=180円
《異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar(EMN)》2枚:350*2=700円
《致命的な一押し/Fatal Push(AER)》3枚:650*3=1950円
《失われし者のランタン/Lantern of the Lost(VOW)》2枚:50*2=100

Total:9000円程度

1枚1000円以下のカードのみ、かつ10000円以内で改造したデッキリストです。
土地は「おてがる」から変わらず、《皇国の地、永岩城》以外は変更していません。

2マナのカードを減らして3マナのカードを増やしており、元々の構築からは若干遅い動きになっています。
《ドラニスのクードロ将軍》《万神殿の兵士》は「おてがる」から続投。

《救出専門家》は、サイドボードで引っ張りだこの、リアニメイト(墓地からの復活)能力持ちクリーチャー。

2T目に除去された支援クリーチャー(《サリアの副官》《光輝王の野心家》など)を、3T目のクリーチャー展開と同時に墓地から復活させられるだけで強力です。
また、墓地にある《魔王の器》をリアニメイトすると、テキスト下半分の条件が満たされ、5/5飛行トークンが出現します。人間支援の効果は受けないとはいえ、4T目から5点が空から殴ってくるのはかなりのプレッシャーです。

《粗暴な聖戦士》は、ETB(Enter The Battlefield…戦場に出たときに誘発する能力)で相手のクリーチャー1体を一時的に追放できるクリーチャーです。
これにより、メインからクリーチャー除去カードが6枚搭載に。

夜になり裏面になると、3/3先制攻撃・ライフ3点払わないと除去が基本当たらない(護法ライフ3点)と非常に頼もしい性能になり、追放したクリーチャーをがっしり離しません。
1点注意としては、《粗暴な聖戦士》が戦場に出ると、『昼と夜』という概念が発生します。「ターンプレイヤーが呪文を唱えないでターンエンドすると次ターンの頭に『夜』になり、ターンプレイヤーが2回以上呪文を唱えると次ターンの頭に『昼』になる」というもので、一度概念が発生すると、そのゲーム中は管理し続けないといけません。覚えておきましょう!

サイドボードにはもう一枚の【サリア】、《異端聖戦士、サリア》が入っています。
ちなみに、《スレイベンの守護者、サリア》は別の名前の伝説のクリーチャーなので、普通に並べられます。両手に花!

基本土地が殆どない3色以上のデッキ、弱いクリーチャーやトークンで延命戦術を取ろうとしてくるデッキに効果的です。
具体的には、《サメ台風》のサイクリング効果で出るトークンで延命を図る【青入りコントロール】、《不運な目撃者》《大釜の使い魔》など死んでも無問題なクリーチャーでチャンプブロックしてくる【ラクドス・サクリファイス】に入れたいところ。3色以上でクリーチャーをあまり使わない【ケルーガ・ファイアーズ】【奇怪な具現コンボ】【5Cニヴ=ミゼット】などにも刺さります。
特殊な例として、土地をアンタップするカードを多用する【ロータス・コンボ】には、あまり刺さらないカードなので注意です。

パイオニアの主力除去《致命的な一押し》も追加しており、「おてがる」よりも人間デッキ同士の対面や赤系のアグロとの対面に強くなっています。

③しっかり白単人間(Mono-White Humans)

【《追加購入カード》(価格は記事執筆時のWisdom Guild トリム平均)】

《皇国の地、永岩城/Eiganjo, Seat of the Empire(NEO)》2枚:700円*2=1400円
《アーデンベイル城/Castle Ardenvale(ELD)》1枚:300円
《シェフェトの砂丘/Shefet Dunes(HOU)》2枚:90*2=180円
《平地/Plains》12枚:10*12=120円

《万神殿の兵士/Soldier of the Pantheon(THS)》4枚:70*4=280円
《新ベナリアの守護者/Guardian of New Benalia(DMU)》2枚:200*4=400円
《輝かしい聖戦士、エーデリン/Adeline, Resplendent Cathar(MID)》2枚:800*4=3200円
《粗暴な聖戦士/Brutal Cathar(MID)》2枚:700*2=1400円
《救出専門家/Extraction Specialist(SNC)》2枚:600*4=1200円
《精霊への挑戦/Brave the Elements(ZEN)》4枚:200*4=800円

《失われし者のランタン/Lantern of the Lost(VOW)》2枚:50*2=100円
《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》3枚:100*3=300円
《選定された平和の番人/Anointed Peacekeeper(DMU)》2枚:400*2=800円
《異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar(EMN)》2枚:350*2=700円

Total:11200円程度

10000円以内で改造……しようと思いましたがはみ出たデッキリストです。
ごめん、無理だった!!!

正直な所、3マナ域の《粗暴な聖戦士》《救出専門家》は4枚ずつにしたいので、思い切って15000円まで予算を伸ばして揃えてしまってもいいかもしれません。

白単人間の華といえば、《輝かしい聖戦士、エーデリン》

「コントロールしているクリーチャーの数に等しい」パワーを持ち、攻撃するたびに人間トークンを増やしてくれる伝説のクリーチャーです。
白マナが必ず2マナ必要なため、白黒人間では少々使いにくい、白単人間だからこその1枚です。
「攻撃するたび」の主語は【あなた】なので、《輝かしい聖戦士、エーデリン》を出したターンから誘発するのも魅力的。

そしてもう1つの華が《精霊への挑戦》

1色に対してのプロテクションを全体に付与する、攻防どちらにも使えるインスタントです。
《至高の評決》のような全体破壊は防げないものの、《神々の憤怒》のような全体ダメージからは身を守ることができます。
相手を倒せるだけの戦力が並んだら、自分のターンで唱えてワンショットキル!!!

少し穴埋め的な採用ですが、2マナの《新ベナリアの守護者》「後援」という能力語を持ち、このターンに攻撃できる他のクリーチャーをタップし力を借りることで、タップしたクリーチャーのパワーを自身に追加して攻撃できます。

「後援」能力を使うことで占術2もでき、ドローソースが少ないアグロデッキで致命的になる、不要牌の連続を避けることができます。

白単になったことで、支援系の土地も増えています。
《アーデンベイル城》は、マナフラッド(土地の過剰供給)を人間トークンに変えられる土地。
《シェフトの砂丘》は、普段は無色しか出ませんが、1点を犠牲に白マナを出せ、生け贄に捧げることでクリーチャーを強化できます。他に白マナが出る土地も多いので、無色しか出ないデメリットもある程度無視できます。

サイドの《石の宣告》は、除去が少ない白単人間では貴重な、複数体を除去できる可能性のある除去カード。

《選定された平和の番人》は、相手の動きを鈍らせる対ミッドレンジ~コントロール向きのカード。

「解決されて戦場に出る過程で」「相手の手札を見てから」「コストを増やすカードを選べる」ため、手札にある嫌なカードを抑えることはもちろん、手札から相手のデッキやサイドボードカードを推測して、厄介なカードを先回りして抑える…というテクニカルなこともできます。
特に、プレインズウォーカーは「唱えるときのマナコスト」+「忠誠度能力の起動コスト」双方が増えるため、指定できると強力です。

目標にしたいリスト

今回の改造案の参考にしたリストはこちら。
Magic Online(MO)の競技寄りイベントや、海外の大型イベントで好成績を残した、実績のあるリストです。
パイオニアをもっと極めたい!となったら、ぜひこちらのリストを目指していただけるといいと思います!

オルゾフ人間:
https://www.mtggoldfish.com/deck/5213136#paper

白単人間:
https://www.mtggoldfish.com/deck/5196380#paper

まとめ

ベースとなる白いクリーチャーパッケージがしっかりしているため、スモールスタートでもパワーの高いデッキが組みやすい「オルゾフ・ヒューマン」。
人間はコンスタントにカードが増える部族でもあり、今後の拡張にも期待できます。
ぜひ、横並びで盤面を制する快感を味わっていただきたいです!

本記事および、「A4両面で分かる!パイオニアチャレンジャーデッキガイド!」は、パイオニアチャレンジャーデッキでパイオニアを楽しむ方がもっと増えてほしいとの思いから、無料で公開させていただいております。
この記事とデッキガイドが、チャレンジャーデッキをもっと楽しむ一助となっていれば幸いです。

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