【ミニ四駆】アドバンスパックが最強の初心者向けセットである4つの理由

  7月15日に再販した『ネオVQS アドバンスパック』(以下アドバンスパック)は限定型番でありながら常設化希望の声が多く上がっている初心者向けのセットです。価格は通常であれば税込3080円と通常のスターターセットやキットとファーストトライセットを買った場合よりも高いものになっていますが、非常にたくさんのパーツが付属していて普通にパーツを買い揃えるよりも1000円ほど安くなっております。説明書通りに作っても通常のスターターよりも走破性が高く、ライトダッシュモーターのおかげで本格的なスピードで走ることができるマシンに仕上がる優秀なセットであり、かつて再販前に「このセットが買えなくてもこのセッティングを真似するだけでも勉強になる」と呼ばれていました。今回はまだミニ四駆歴半年ちょっとの中級者である自分が実際にこのキットを購入し、走らせてみて感じた、普通のスターターよりも優れている要素を4つ上げていきたいと思います。

ギアの動きがわかりやすいクリアなAパーツが付属している。
 
Aパーツのギアカバーがクリアであるため、スイッチを入れた時のギアの動きがよく見えます。それによってギアやシャフトの異変に気付きやすく、パーツ交換の時期がわかりやすいです。
通常のギアボックスでは初心者にはギアやシャフト、プロペラシャフトの異変を気付くのが難しいためマシンが遅くなっても根本的な原因の解決をしないままどうにか速くしようと改造を繰り返し一向に速度が変化しないこともしばしばあります。ですがクリアであるためそういった異変に気付きやすいです。

デフォルトの状態でしっかりとしたブレーキセッティングができている。
これはスターターや普通のキット+ファーストトライセットには無く、アドバンスパックにのみに存在する要素。アドバンスパックならフロント、リア、サブブレーキの位置を学びやすく、早い時期からブレーキを意識しやすいです。小学生くらいの小さい子にありがちなのですが、ブレーキセッティングができず、シャーシに直にブレーキを貼ったりしてバンクで足止めされる初心者も少なくないので初めからブレーキを貼る場所を意識したセッティングができることは非常に大きいです。

キャップスクリューが入っている。
アドバンスパックに付属しているパーツの中で一番優秀ではないかと思われるパーツ。ローラー部分を普通のビスにしていると結構な頻度で曲がってしまうが、キャップスクリューは強度が非常に高いため滅多に交換が必要ないくらい丈夫です。結構高めで一見カーボンプレート以上に高級に感じてしまうため手を出し辛いパーツではありますが、一度手にしてしまえばかなりのコスパの高さがわかります。そのキャップスクリューの性能を体験できることが非常に大きいでしょう。

サイドマスダンパープレートが入っている。
スターターやファーストトライセットには入っていないパーツでありますが、無加工レギュにおいては重要なパーツです。ノーマルモーターやチューンモーターではあまり恩恵を受けないパーツではありますが、ライトダッシュやハイパーダッシュになると途端に必須パーツになります。特にVZシャーシは前部分が跳ねやすいためマシンの前半部分、前輪の後ろあたりにマスダンパーがあるだけでかなり安定します。
 実のところ、オープンマシンにはあまり搭載されないパーツであるため主戦場がオープンを想定していてオープンマシンばかり見てると必要ないパーツと思われてしまう可能性がありますが、B-MAXなどの無加工レギュにおいては搭載していないマシンが存在してないのではないかと思うくらい重要なパーツです。


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