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40歳からの鍛錬について

生前指導頂いた興武館副館長で早稲田大学師範であった故・安藤宏三先生は「30代までなら何をやっても大丈夫」とおっしゃっていた。聞いて当時22歳の私はまだまだしごかれるなあと先の長さに怯えていた。

さて40歳オーバー。あっという間にここまで来てしまうもので。

当時から身体を鍛えるのは嫌いではなく道場にある1.5キロ木刀を30分くらい毎日。面倒臭がりの性分の為3キロの木刀を特注。15分くらいにする。この重さだと木刀とはいえもうただの鬼の棍棒。これらを10年続けて次第に振りこなしてくると次に剣道指導をしている新渡戸文化学園で長い鉄棒を発見。これを振ることに。おそらく15キロかそれ以上ありそう。重い棒を振る場合には竹刀のように真っ直ぐ手首を使って振ると身体を壊す。1.5キロを振り始めた頃、興武館館長小澤博先生から開き足を使い、左右素振りをするよう指導を頂く。
これにより大腿から背筋、肩、握力が格段について来た。全身を使い振ることで関節も柔らかくなる。40歳からの鍛錬としては、失いゆくスピード、跳躍力と引き換えに「軸」(背筋や腰の力)を強くし、短距離をぶれずに力強く動作出来ることに重点を置く。同時に握力に基づく手の内の柔軟性と強度。「軸」を強くし「末端の力み」を排除したい。これが40歳からの鍛錬としての大まかなテーマとしている。

剣道の重要度として「一眼二足三胆四力」というように「足」「脚」は大事だ。先の振り棒でも開き足をすることで足は強くなるが、これに加え小学低学年の稽古で、初めにやる足のトレーニングを一緒にやる。
子供たちと一緒に走りながら「摺り足」「後ろ走り」「後ろ摺り足」「横摺り足左右」「片足けんけん」などを繰り返す。これは効果的で稽古でもかなり足が出るようになる。


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