テストプリント-71

リアル脱出ゲームに参加し始めて、10年が経ちました

2010年1月11日。横浜、BankART Studio NYK。
あのときあの場所で感じた高揚感は、今でも覚えてます。
東京リアル脱出ゲーム3「廃倉庫からの脱出」
当時はまだOTOTOYさんの主催だったんですね。

それまでの「こじらせ期」をようやく抜け出した頃に見かけたとあるWeb記事。
「頭の体操」シリーズや「IQエンジン」が大好きだった私は、
TVゲームなどでよくやった「脱出ゲーム」が実際に出来るという話を聞いて、
直感的にすぐにチケットを予約しました。

最初は一人で参加だったのですが、見知らぬ人と急にチームになって、
不安と緊張にまみれたゲームスタートでした。
今振り返ると結構粗があったんですよ。
前の回でしまい忘れてた小謎ヒントが通路に落ちてたり(笑)
進行が人少なくてまぁまぁボロボロだったり。

でも、会場には単なるゲーム以上のグルーヴに満ち溢れていて、
私は(チームの人の活躍によって)成功したのですけど、
成功しても失敗してもどこもかしこも盛り上がってる。
私も誰かに話したかったけど、一人参加だったので当然その場では誰にもしゃべれない。
なので、当時やってたブログにその興奮を必死で打ち込みました

実はこの「廃倉庫からの脱出」は友人でもプレイしていた人が多くて、
後でその興奮を語り合ったり、話を聞いて気になった人も増え、
次の「マジックショーからの脱出」は友人引き連れて挑戦。
このとき、私は失敗してしまったんですね。
今から思えば、ここで失敗したのが人生の分岐点だったような。

あまりに悔しくて、その後友人たちとの感想戦でも散々悔しがって、
でも2010年当時は、1つのリアル脱出ゲームに挑戦すると、
次に開催されるのは半年近く待たないといけない。
で、その中に入ってた1枚のチラシに目が離せなくなったんですね。

次に京都で開催される「夜の学校からの脱出」に、
応募者の中から厳選された40名が参加できる、
東京発バスツアーが開催されるという。
第して「終わらない修学旅行からの脱出」

この40人に入るために必死に作文して、
なんとか滑り込んで、やっぱり一人ぼっちで参加。

この修学旅行がもうメッチャクチャ面白くて
(リンク先はmixi内の記事なので要ログイン。すみません)

(より詳しいレポは「ろじっくぱらだいす」さんでも載ってるのでぜひ)

ちなみにこの旅行に参加した40名は、後々「修学旅行生」として
半ば伝説と化すメンバーになったわけですが。
こちらも今年10周年。みんなどうしているのかしら…。

ここで新たな仲間と出会い、より「リアル脱出ゲーム」にハマるようになり、
次に参加したのは忘れもしない、よみうりランドでの初開催。
「夜の遊園地からの脱出」
このとき初めて今の妻さん(当時は彼女。まだ婚約前)と参加し、
ラスト30秒で「私を置いてゴールに走ろうとした」という誤解を
10年間、未だに言われ続けてます(笑)
いや実際は「走ろうと思ったけど(彼女が)走れない靴だったので諦めた」
が真相なんですけど。

このゲームで「やっぱりスタッフとしても参加してみたい!」欲がピークに達し、
当時初台にあったSCRAP東京事務所に(ちゃんと募集をみて)押しかけ、
次の「あるスタジアムからの脱出」でボランティアスタッフデビュー。
確か当時は高校時代放送部だった経験を生かして、音響とかも担当してた…はず。

これが2010年の出来事。
この年は、この間に人生はじめての個展を高円寺のカフェで開催したり、
合同写真展に参加したりと、とにかく動き回ってた1年で。

このあと、写真撮影をしていた経験を買われ、
まだ当時発行していたフリーペーパーの写真撮影担当になったあと、
ボラスタは「リアル脱出ゲームの記録写真撮影担当」がメインになり、
その時撮影した写真が地上波のテレビや各種雑誌、あるいはSCRAPの書籍に採用されたりもして、
同時にボラスタで知り合った方のポートレート写真を撮るようになったり、
その縁でパズルガールズやラストクエスチョンの写真も撮らせてもらったり、
そのポートレート写真がこれまた地上波で予想外に取り上げられたり、

本気で語れば多分10万字ぐらいは軽く超えるし書くのに1ヶ月かかるので
割愛しますが。

なんだかんだで、本日2020年1月11日。
リアル脱出ゲームに参加して10周年を迎えました

正直10年経って、こんなにも「リアル脱出ゲーム」が日本全国に施設を作って大盛況になるとは当時の誰も考えなかっただろうし、
数百万人レベルの動員を誇ることになろうとはもちろん考えなかっただろうし、
(ひょっとしたら加藤さんは漠然と思ってたかもしれないけど)
私も「リアル脱出ゲーム」のおかげで、この10年で随分変わりまして。

今は前ほどリアル脱出ゲームの記録写真を撮ることも少なくなりましたが、
まだまだ「ゲーム中の記録撮影をしたら誰にも負けない」っていう自負はあります!(今も依頼募集しております)

何より、10年前のあの高揚感、あのワクワクした気持ちは今も忘れないし、
何なら今も「リアル脱出ゲーム」に挑戦して、同じように感じています。
それはとても凄く素晴らしいことだと思うし。

せっかくここまで人生変えられた…いえ、狂わされたんだったら
次の10年も変えさせてもらうから、付き合ってもらうからね!という
めんどくさい彼女レベルで、「リアル脱出ゲーム」を楽しんでいこうと
思っております。

もはやベテラン通り越して古参のリアル脱出ゲームプレイヤーだし、
古参のボランティアスタッフではありますが、
自分にできること、やらせていただけることをこれからも追いかけてやろうかと。

まずは「リアル脱出ゲーム」、それに関わった皆さんに、ありがとう。
そして、これからもよろしくです。

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