残余

残余
まちがっていたのは
僕でも君でもなく
時間
ねじれていたのは
僕でも君でもなく
場所
君は死ぬ必要がなかったし
僕が生きている意味もない
Soul
魂のゆくえを虚空に問うとき
一段高いレイヤーから
君の視線を感じる
どこへも行けない
あるじを失ったどれいは
誰の声を聞けばいい
沈黙に耐えられない
クスリを使って
眠りに逃げるとき
どれいは軽い
皿のうえの灰になる
きみが吸ってたジタンの灰
そうして
おそろしく手の込んだ
浅い夢を見る
僕は残余
決して溶けきらない氷

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?