一枚の絵葉書
今年も息子に、こぐま社から誕生日カードが届きました。
息子がまだ小さい頃、こぐまちゃんが大好きだったので、読書カードを書いたり、カレンダー欲しさに会員に入ったのがきっかけだったと思います。それ以来、毎年息子の誕生日月には、誕生日カードが届きます。
残念ながら息子も小学生になり、こぐまちゃんシリーズの本を読むことも、また、読んであげることも、もうほとんどなくなってしまいました。
それでも、毎年届くこの誕生日カードを見ると、しろくまちゃんのホットケーキを何度も暗記するぐらい読んであげた、あの頃を思い出します。子供以上に親のほうが、なんだか胸が熱くなってきます。
この誕生日カードは、きっと、息子だけでなく、親にも向けたメッセージカードなんでしょう。
ビジネス観点から考えるのも多少憚れますが、一年に一回、はがき一枚分+人件費のコスト。だけど、受け取った親も子供も、そのうれしさはプライスレス。そして、こぐま社のやさしい対応が、ぐっと顧客の心を掴みます。
今、友人に子供が生まれたならば、子供に誕生日プレゼントを買うならば、間違いなくこぐまちゃんシリーズを選ぶでしょう。そしてその気持ちは、親から子へ、そしてそのまた子供が親になったときに、と、ずっと受け継がれていくことと思います。
これも一つのカスタマーサクセスの形なのではないかと思うのです。
毎年忘れた頃に届く、一枚のはがき。いろいろなことを思い出させてくれる素敵なプレゼント。
今年も息子は大事そうに、いただいたはがきを、ボロボロのホットケーキのほんと一緒に、宝箱にそっとしまいました。
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