orcd/ORANGE RANGE
1.ヤーヤーヤー
サビの歌詞がとにかく良い。都会を歌うときのスタンスが毎回いい。ラスサビ前で少しトラックのビート感が変則的になるのが凝ってていい。
2.giga palooza
このアルバムはやけにYOH曲が多い。それに、ポップな曲を提供しがちだった数年間から、このアルバムではほぼ全てハードなロック。前作「world world world」がNAOTO要素が多くて彼が不参加の曲もあったし、反動なのかもしれない。次作「NEO POP STANDARD」で彼はベースの素材を提供することに徹し、あとはRYOの歌詞を手伝ってたと話してたように思う。アルバム間の音楽性も、アルバム内の曲順も、反動で進む。
3.ウトゥルサヌ
この年の夏ソング。配信限定シングル。最後の「Don’t stop motion」を甘噛みしてるのが15年くらい気になってる。
4.月花雷符
NAOTOの打ち込みダンスチューンと交互に、YOHのハードロック。最初のRYOパート以降、意味が一切分からなくてメロディアスなパートが続くのが良い。後のオボロナアゲハにつながると思う。
5.今夜はtonight
musiQからPANIC FANCYくらいのころまでだったら生の管楽器だったと思うけど、ここでは打ち込み。sparkの後くらいから、ドラムも上モノの楽器もどんどん打ち込みになってくる。RYOバースの「マジ激熱」っていう歌詞がイイ。
6.今すぐMy way
原曲がO2のころからあったようで、確かに少し似てる。シンセポップというわけでもないけどシンセや効果音が入るところ、ボソボソとしたラップが入るところ。アニソンっぽい。この曲よりヤーヤーヤーでMステ出てほしかった。
7.風灯らす
YOH作曲。彼が幼少期に父親と基地に行って飛行機を見たエピソードがモチーフ。「ヤーヤーヤー」「さくら」「Five Mic」しかり、ORANGE RANGEの曲は、普通に政治的なところが本当にいい。政治家やお金持ちや匿名性やSNSに対する批判とか、意味あることを書くときはわりと反体制・反権威。でもそれを意識してるわけじゃなく、なんとなくありのままにそう。マジョリティとの距離感が普通に通底してる。この曲もRYOのフレーズがイイ。「あんたらまわす あのリディム マジで Big up」「バイブスキャッチ あってぃ マジガチ どぅしぐぁ」。
8.恋のメリーゴーランド〜世界滅亡ver.〜
作詞もNAOTOだと話してた気がする。KIMAGURE23もそうだし、こういう歌謡曲をパロディしたメロディアスなコミックソングも、すごくいい。
9.2ヶ月ぶりのHoliday
HIROKIソロ(作詞作曲も彼だった気がする)。メロディアス。ポップスの曲構成じゃない、単調な繰り返しの1曲なのがいい。
10.さくら
とにかくトラックがいい。トラックが本当にいいと思う。3人のヴァースもすごくいい。
11.Insane
YOH作曲。「刺激的 check it メキメキ免疫」「ハイスピード オペ ピッピッ!」「BAD×TEARS×TRUE=スター」という歌詞がカッコいい。
12.Five Mic
PANIC FANCY収録曲「5」と同様、5人それぞれが自分のパートを作詞作曲歌唱したものをつなげた曲。「5」と異なり、一曲として成立してる。RYO以外のパートが暗いし、怒ってる。NAOTOのラップと歌詞がいい。名曲。
わりといいアルバム。なんでこんなYOH曲が増えてたんだろう。あと、ツアーの雰囲気もバンドの空気感も曲もハードでシリアスだったのはなんだったんだろう。このころRYOが元気なかった気もする。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?