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ようやく拝見『ライブ帝国 ザ・ファイナル』第2部@TVK

 4月2日(土)にTVKで放送された開局50周年記念特別番組『ライブ帝国 ザ・ファイナル』第2部を、先週の月曜日に続いてようやく拝見した。吉井祥博アナと岡村帆奈美アナの進行、元TVKプロデューサーの住友利行さんの話と、第1部と変わらず淡々と進み、アーティストのライブ映像を流すというシンプルな構成は、昨今の、芸人を呼んでお茶を濁すバラエティー風な番組とは一線を画す、音楽の楽しさや奥深さを伝える正統派の音楽番組としてのクオリティーの高さを証明していて、一音楽ファンとして本当に楽しかった。
 第2部はJUDY AND MARYの「キケンな2人」でスタートした。僕個人としては1980年代のライブ映像にくぎ付けになった。柳ジョージ&レイニーウッドの「酔って候」、ZIGGYの「GLORIA」、JOHNNY,LOUIS&CHARの「Finger」、角松敏生の「YOKOHAMA Twilight Time」、聖飢魔IIの「蝋人形の館」など。その中でも松原みきの「真夜中のドア~stay with me」には感動させられた。現在、シティポップとして世界的な人気を得ているこの曲だが、松原が歌っている姿を久しぶりに観られたのが本当に嬉しかった。そのほかにも、SING LIKE TALKINGの「Rise」、BARBEE BOYSの「女ぎつね on the Run」、米米CLUBの「sûre danse」、LÄ-PPISCHの「リックサック」あたりも懐かしかった。さらに、現在は俳優としても活躍する峯田和伸が所属していたGOING STEADY、有名になって横浜に凱旋した佐野元春の「君を連れてゆく」が聴けたのも良かった。そして、オーラスを飾ったのがUNICORNの「大迷惑」というのも、いかにも音楽のTVKらしいセレクトだとニヤリとしてしまった。
 土曜日の午後から夜にかけて、これだけの大枠を割いて放送したこの番組は大成功だったと思う。音楽ファンにとっては懐かしい映像のオンパレードで、それもフルコーラスで聴けるなんて、もうたまらないったらありゃしない。5月2日からは放送できなかったライブ映像を流す番組も始まると言う。それも楽しみだが、できれば、“ザ・ファイナル”とはうたっているものの、またこのような番組を放送してくれないだろうか。そう思っている音楽ファンは僕だけではないはずだ。TVKさん、ぜひご一考をお願いしたい。

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