復活の兆し

花見の季節になりましたね。今週は3分咲き位で気温落ちてくれましたので今週末まで花は持ちそうでなりよりですw
 
こんにちは、俺です。

 

完全に色んなものを失った俺。
 
でも食わないと死ぬって思ってたんですよ。で、仕事も続いていたので辞める訳にも行かないっていう日々に打開策を見出そうとあがいておりました。

そんな時、ひとりの社長が声かけてくれました。

自分に改修案件の直接オファーがあったんですけど口座開くのに会社機能してないので困ったなーって思っていた時に連絡ありまして、中抜きしていいから口座貸してって話したら、なら事務所使っていいよって言われまして仕事しながら空いているテーブルを貸して頂きました。

この社長が生涯の中でも長く一緒にやってた社長で、常日頃から自分の年齢を【19歳】っていうんですよ。本当の年齢は?って聞いても19歳っていうもんでもう呆れてたんですが、誰が聞いても19歳と答えるんですよね。
凄い親友みたいな経営者数人は実年齢を知っているみたいなのですが、その方々に聞いても19歳って答えるんですわ。

もうね。情報統制ができていて俺も途中から聞くの止めました。

何となく話していてジェネレーションとかを考察すると俺とそんな変わらないくらいじゃないかな~って思ってました。

よく一緒に飲みに行ってて、カラオケパブというかクラブというかサパーみたいなところに行くと、必ず軍歌唄うんですよね。
もうね。いつも軍歌かウルトラマン ダイナのOPしか唄わないんですわ。

いつも特攻隊の話とか、そういう話するんですよ。普通の人が聞いたら右翼かその関連企業の社長くらいに思われていたと思います。それ毎に俺に確認が来るんで『えぇ、【一応】カタギの仕事をしていますっ』って返してましたねww

その社長の周りには色んな会社があったんですけど、まぁ有名な方々が沢山いらっしゃいました。
一部今でも芸能人の方がオーナーの会社なんかもありまして、その方とも何度か食事一緒にさせていただいてました。

仕事もITというよりはコンサルタントの色が濃く、IT導入のために他社と一緒に提案で入るみたいなよくあるコンサルタント会社みたいな仕事をしながら必要な時にはプログラミングもするっていう感じで、今までやったことないような仕事を沢山させていただきました。

あるプロジェクトが完成し、業界関係者を大量に呼んでお披露目パーティがあったんですよ。
その時、一緒にやってたのが一時期芸能界で大きな騒ぎになった方でしてw
(個人的は20代の時から名前だけは知ってたんですよね。まさか30代になってから一緒に仕事やることになるとは夢にも思っていませんでした)

で、その方が登壇してプレゼンテーションをしていたら、途中で俺の名前を呼びやがったんですわ。一緒にやってたメンバーとして。
当時はメジャー志向が無かったので、ほんとコイツ嫌な奴だなって思ってたんですよ(後から考えるとあそこで登壇していれば今頃先生になってたかもしれませんねーw)

この頃は本業のギャラも幾ばくかもらいながら、他社のコンサルの仕事を個人で受けるっていう事をしておりました(社長にも相談したんですけど、別にやればいいんじゃない?って言われたので金もらえるしいいかなーって安易な考えでダブルワークしておりました)

その時の上司がバブル女で、もうね。女帝って感じなんですわ。

女帝:『俺くんさ、(仕事一緒にするのに)いくら欲しいの?言って。』
俺 :『じゃぁ、7並びでいいですか?』 ※1
女帝:『いいわよ。じゃぁこの書類にサインして』
俺 :(契約書に金額と個人情報記載する)
女帝:『じゃぁこれでいいわ。今日からよろしく』
俺 :『よろしくお願いします。』

こんな感じで言い値でギャラ決まりました(言ってみるもんだーってww)
※1 【7並び】→ 業界標準の金額桁数感覚の中で全て当該数が並んだ数列の事。源泉が10%と引かれるとキリの良い数値になる。 
(7並び →777,777円→源泉10%減→700,000円)

その代わりじゃないですが、次の日から凄い量の仕事振られました。
もうね。女帝の食事に付き合うとか、夜飲みに付き合うとかも含めて・・・(もうプライベートの時間というか日にちは月に1~2日くらいしか無くなりました)

併せて出張も増えまして、現地待ちとかもありましたね。明日の12時に京都の〇〇の入り口に集合ねとか・・・(女帝は理由付けて前乗りしてましたけどw)

朝一の新幹線とかよく乗りましたねー。前の日21時くらいまで飲みに付き合わされて、朝一で新幹線とかでしたよ・・・もう何度新幹線の便所で吐いたことか・・・。

その分ですが、お金はありました。当時1年くらいは年収1000万近かったと思います。まだ若かったのと、その時まだ自宅無かったんですよ(仕事でほとんどホテルか会社で泊まってたので部屋要らなかったというか帰るのも必要無かったんですよね(帰らなきゃならない日はサウナとかに泊まってました)

でもさすがに部屋借りたいって思ったんですけど、休みもほとんど無かったので、マンスリーマンション借りてました(高いんですけど、敷金、礼金無かったし、家具家電もついていたので困らなかったってのが理由です)

あとは自分のプライベートの時間って夜しか取れなかったんですよ。なので毎日どこかへ飲みに行ってました。というかそのくらいしか楽しみ無かったんですよね。

歌舞伎町にてラウンジっていう珍しい業態やっている店舗がありまして、面白そうだったのでそこ一人で行ったんですよ。そしたら店員数名と店長っていう方が1名いるだけのダダっ広いお店でした。
別におねーちゃんが付くわけでもなく、大きなソファーに一人で飲んでたんですよ。カラオケの設備が凄くて、200インチくらいのプロジェクターの映像で歌えるんですよねw

なんか不思議な感じと店長とも仲良くなってよく2人で飲んだりしてたんですよねw
バイトなんかも一緒に飲み始めたりしてねww

変な店の作りと業態だったので、何で?って話したらある印刷会社が経営する接待用のお店だったみたいです。
へー、だから可愛いおねえちゃんがバイトでいるのかーって。
エスカイヤークラブの簡易版みたいな感じでって言われた時に、『あっ、なるほど』って思ったんですよ。

この頃は何するにしても派手でした。もうね。その前までの清貧の生活なんか忘れるくらいに。
でも何か満たされてないんですよね。金も自分で稼いだ金額なんですけどその実感が無いというか・・・。
なので、よく仕事絡みの友達を呼んではおごってました。何だか自分の金っていう感覚も薄かったんですよね(この時点で身の丈を超えた金だったので実感が湧いてない)

今までUG気取っていた自分ですが、メジャーの世界を垣間見て、仕事は忙しかったしプライベートは全く無かったけど毎日楽しかった。でも何か満たされない。そんな日々の繰り返しでした。

メジャーな人達との付き合いにも疲れてきた頃(仕事の契約も終わり、次の仕事どうするかね~なんていう時でした)。
韓国のゲームを日本に入れたいっていう相談があったようでそのコンサルをするか?っていう話に社長がある会社と契約するかしないかっていうので悩んでおったのですよ。

久しぶりに2人差しで飲みに行って、どうするか?って事を初めて相談されましてね。
『〇〇さん(社長の氏名)も俺(元経営者)も普通の若者が送るような運命に無いんだよ。僕らは万に一つの人生を送っているんだから、今更ビビらないで行けるところまで行こうぜ』ってね。

そしたら背中押されたようで、じゃぁ勝負すっかってことになって、二人で新たな会社立ち上げたんですよ。そこでは当時韓国のベンチャー企業を保護、育成していく機関の方が日本とのブランチをやっており、弊社が日本側の営業窓口として日本国内に韓国産のゲームを輸入していくって仕事でした。

タイトルとは言えませんが、当時韓国産のネットワークゲームのほぼ全てのタイトルはレビューしており、個々をキャリアへ直接プレゼンして資金提供を受けて事業化するっていうような仕事でしたね。
キャリアやゲーム会社含めてかなり当たりましたねー。当時はまだアーケードやコンシューマーが強かったので、最初はほとんど相手されませんでしたけどねw
そこから1年後には、世の中がPCを使ったネットワークゲーム全盛期になっていましたけどね。

こんな仕事をしてたので、年に1/3くらいは韓国国内にいました。
もうね。ほんと嫌だったんですよ。特に食事がねー。全部赤いでしょ。辛いでしょ。昔はあまり辛いの食べれなかったんですよ。
ですけど、韓国の方って日本に来ても韓国料理食べるんですよ。なので毎日韓国料理食べさせられてました。月に1~2回くらい同席しなくていい時があり、その時は日本の居酒屋で焼き鳥とか食べてほっとしてました。
(赤くも辛くも無いって喜んでましたよw)

そんなの3年も繰り返していると、ある程度韓国語もできるようになるし、唐辛子も生で食べられるようになるし、サムギョプサルの美味しい店とかフェ(刺身)の店とか足蹴く通うようになるんですわ。
ちなみにヨン様ブーム前の話なので、まだ新大久保も静かな街で良かったんですよね。変なおばさん達とか団体観光客とか居なくてね。

そんな時ですよ。

ゲームを1本、うちでも運営するかって話になってね。社長が気に入った対戦格闘モノのPC運営権を手に入れたんです。
ですけどね。韓国の会社から以下のような話が契約後に言われたんですよ。

御社と契約したのですが、もう一社契約しています。(はぁ!?)
お金は返せないです。もう一社を紹介しますってね。

なんのこっちゃ?ってなるじゃないですか。こっちが契約書締結したのにって、で、その会社とお会いしたらクソ怪しい会社でメイン事業がアーケードゲーム卸ですよ。中古のゲーム機を引き取って、それを韓国国内に輸出して儲けているって会社です。ライセンシーはアーケードゲームにおける当該ゲームの営業権を持っているって話でしたわ・・・。

サーバー運営や構築はできないのだが、アーケードゲーム化だけはやろうと思っているみたいな。そんなノリで契約したみたいなんですよ。
こっちは既にサーバー建てるための計画とか設計していて、PCだけで十分に採算のる状態作ってたんですよね。
なので、ここにアーケードとか入ってきたらどうにもならんだろって・・・。開発費どうすんだ?って話だったんですよ。それを当該会社が持つって話になってたんですけど、実際は実機生産してから販社に卸して初めて金になるっていう自転車操業だったんですよね・・・。


復活の兆しと思いきや、また先が見えない滑り台に乗せられてしまいました・・・。


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