もしもライオンとシマウマがドッジボールをしたら。。
小学生の体育の授業で、一番楽しかったのは?
「ドッジボール」と答える人は少なくないと思います。
オリンピック競技にはなっていませんが、誰もが知っているこのスポーツに、とても興味深い事実が隠されていることに気が付きました。
ドッジボール・・
ゲームでは「内野」と「外野」と呼ばれるプレーヤーが存在し、
「外野」の者が「内野」の者を目がけて、勢いのあるボールを投げつけます。
「内野」の者はそれから逃れようとするのですが、
もし当てられてしまったらその者は「アウト」になってしまいます。
クラスの人数の大半が「内野」のプレーヤーとしてゲームを開始しますが
あなたはいつも何番目くらいに「アウト」になりましたか?
一番初め?
それとも10番目くらい?
中にはいつも最後まで残っていたと答える人もいるでしょう。
小学生の頃をよく思い出して下さい。
いつも一番初めに「アウト」になってしまう子は決まっていませんでしたか?
それとは逆にいつも決まって、一番後まで「アウト」にならずに残っている子はいませんでしたか?
いつもいつも。
この2人にどんな違いがあるのでしょうか?
ただ単純に運動能力の違いでしょうか?
もちろん否定のできないことですが、
もし運動神経抜群のかっこいい男の子が「俺に任せろ!」と、
一番初めに「外野」の投げつけたボールに果敢に立ち向かって行ったらどうでしょう?
ちょっとしたミスで「アウト」になってしまうかも知れません。
もっと確実に最後まで「アウト」にならない子は、常に自分を安全な場所に置いています。
いつも「外野」の標的にならないよう集団の中に隠れているので、運動能力は二の次です。
しかし何故、小学校低学年の子が、誰に教えられることもなくこのような行動をとるのか?・・
この「ドッジボール」というスポーツを、野生動物の弱肉強食の世界に置き換えて考えてみましょう。
「内野」をシマウマに例えると、「外野」はそれを狙う肉食動物のライオンということになります。
それではシマウマが天敵から逃れ、最後まで生き残る条件はなんでしょうか。
生命力?
身体能力が優れていること。
これは「ドッジボール」と同じく否定のできない事実ですが、
どんなに身体的に丈夫でかつ優れていたとしても、一旦ライオンの標的になってしまえば、どれだけの確率で逃げ切れるか疑問です。
もっと確実に生き残るシマウマは、常に自分を安全な場所に置いてはいないでしょうか。
いつも天敵から標的にならないよう群の中に身をひそめ、
もし知らないうちに群の端っこに位置してしまった時にも、
本能的に不安な気持ちになり、すぐさま危険な場所から移動するでしょう。
また生命力のないシマウマは、そのうち自分がライオンの標的になることも知らずに、ムシャムシャとご馳走を食べ続けるでしょう。
野生のシマウマの中にも危険な状態を察知する感覚が、
敏感なものと鈍感なものとがいると思いますが、
ここで一度試してみたいことがあります。
もしも、シマウマに「ドッジボール」をやらせたらどうなるでしょうか?
もちろん不可能なのは解っていますが、想像して下さい。
ライオンの標的になってしまうようなシマウマは、
やはりドッジボールでも「外野」の標的に一番初めになってしまうと思いませんか。
また生命力のあるシマウマは、常に集団の中に身をひそめ、
最後まで「アウト」にならずに残っていると思いませんか。
それでは、反対にもしも、人間が野生の弱肉強食の世界で生存競争をしたらどうなるでしょうか?
「ドッジボール」で一番初めに「外野」の標的になってしまうような人は、
弱肉強食の世界で生き残れるのか?
逆に最後まで「アウト」にならずに残っているような人はどうなのか?
この厳しい生存競争の世界でも、最後まで残るのはやはり後者ではないでしょうか。
少し例えが飛躍し過ぎたかもしれませんが、
小学生が体育の授業でやっている「ドッジボール」を見れば、その子たちの生命力がわかります。
あの頃のことを思い出してみると。。
みんな一斉に同じ方向に逃げていましたね。
外野にボールが渡ると、「わ~っ」とか「きゃあ~っ」とか叫びながら。
ドッジボールと同じですよ、今の世の中。
誰か偉い人から「あっちに行け!」・・と号令がかかったらあっちに逃げて、
有名なあの人が「こっちに行こう!」・・と言ったらこっちに逃げて。。
いつもいつも、ライオンにお尻を向けて逃げているのは誰ですか?
それも一番遅れて。
実社会でライオンには食われませんよ。
食われるわけがない、例え話なんだから。
でも。。
あなたは本当に大丈夫ですか?
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