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自叙伝/小学5年生が心理カウンセラーになるべくしてなった物語

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#創作大賞2024

あの時の先生に言われた一言が、僕の人生を決定づけた・・のかもしれない

むか~し昔のお話・・ 僕の人生を語るのに、必要不可欠なエピソードです。 爪の浮くような、あの嫌な音を響かせて 黒板に正の字がキュルキュルと書かれていく。 〇〇君、班長に当選確定! 〇〇さん、班長に当選確定! 〇〇君、班長に当選確定! 小学5年生の2学期始まりに、 僕らのクラスでは班長選挙が行われていました。 6つの席に、立候補者が7人。 残りは3枠。 まさか、俺は楽勝だろうと高を括っていたけれど 残りの枠が徐々に減っていく。 須藤・・ 高橋・・ 須藤・・ 大貫

小学5年生の僕が心理カウンセラーになるべくしてなった物語

爪の浮くような、あの嫌な音を響かせて 黒板に正の字がキュルキュルと書かれていく。 〇〇君、班長に当選確定! 〇〇さん、班長に当選確定! 〇〇君、班長に当選確定! 小学5年生の2学期始まりに、 僕らのクラスでは班長選挙が行われていました。 6つの席に、立候補者が7人。 残りは3枠。 まさか、俺は楽勝だろうと高を括っていたけれど 残りの枠が徐々に減っていく。 須藤・・ 高橋・・ 須藤・・ 大貫・・ 大貫・・ 高橋・・ ・・・・ 僕はその選挙でたった一人の落選者になりま

ハッカ油

闘病生活って言うけど、実際に戦っている人はいるのか? ただ耐えているだけじゃないのか? これから、僕の人生で決して外せない出来事についてお話します。 僕は20歳の頃、ある病魔に蝕まれていました。 誰もが知っている不治の病です。 長い闘病生活でしたが、その日は突然やってきました。 「覚悟しておいた方がいい。親御さんとも相談して、  君なら大丈夫だと思ったから伝えるよ。」 担当医からさじを投げられました。 その後に続く言葉は僕の耳に入らなかったのか、それとも記憶にない