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きのくに子どもの村学園小学校の受験・入学体験記:デメリットを含めたリアルを徹底解説

このnoteでは、私たちの実体験を基に、きのくに子どもの村学園の受験準備から入学後の生活まで、詳細かつリアルな情報を書きました。受験を検討中のご家庭にとっての不安や疑問を解消し、成功するための具体的なアドバイスになればと思い、筆を取りました。きのくに子どもの村学園の魅力だけでなく、デメリットや親の心境も正直に綴りました。お子さんの小学校選びの一助になればと願います。

こんにちは!まさるです。

長男が「きのくに子どもの村学園小学校」に通っています。長男の学年については、プライバシー保護の観点から、有料部分のみでの公開とさせていただきます。ご了承くださいませ。

私自身は、基本的には主夫として家事育児をメインでやりながら、日雇いのアルバイトや電子書籍の執筆を行っています。妻が外で働き、夫が家のことをするという、やや特殊な家庭環境です。4歳の次男を含めた4人家族です。次男がどの小学校に行くかは、これから彼の個性や気持ちを尊重しながら、ゆっくりと考えていこうと思っています。

さて、ここからが記事の本題です。 

「きのくに子どもの村学園」を受験し、入学を決めるにあたり、さまざまな不安や葛藤がありましたし、夫婦で何度も話し合いました。

周囲に「きのくに子どもの村学園」に通っている人もいなく、リアルな体験談もネットでほとんど無かったので、決断にあたり相当悩みました。

 「きのくに子どもの村学園」の教育は良いって聞くけど、実際はどうなの?」

 「通学と寮、どっちがいいの?」

など不安も多いですよね。

子どもたちの将来を真剣に考え、「きのくに子どもの村学園」という選択肢に辿り着いたお母さん、お父さんの悩みや不安を少しでも解消したい。そんな想いから、この体験談を書く決意をしました。赤裸々な個人的な心境や、子どもの様子も出来るだけ鮮明に思い出しながら書きました。

小学校受験は、子どもにとっても親にとっても本当に大きな決断です。多くのご家庭が直面する不安や疑問を解消し、成功するための具体的なアドバイスやリアルな体験談を提供するため、本コンテンツを有料とさせていただきました。

購入して頂いた方限定の特典として、質問回答サービスを提供いたしますので、ぜひご活用いただければと思います。メールもしくはコメント欄にて質問いただけますと、原則1週間以内に回答させて頂きます。質問に回数制限はありません。お子さんに最適な小学校が決まるまで、いつでもご質問くださいませ。なお、私のメールアドレスに関しては、有料部分の最後に記載させていただきます。

なお、3章までは、無料で読んで頂けます。その部分だけでも、「きのくに子どもの村学園」への入学を検討する方の参考になれば幸いです。


<記事の内容>

①小学校受験を決めた理由

息子が年長になってから、ようやく小学受験を意識し始めました。どうしても地域の小学校に通わせるイメージができなかったのがキッカケですが、私たち夫婦の教育に対する想いをすり合わせる中で、受験にチャレンジしてみることにしました。

②小学校受験の塾を嫌がる息子と親としての葛藤

嫌がりながらも、しぶしぶ塾に通う息子。私自身も、色々と葛藤しながら付き添っていました。そんな中で、「子どもの教育で大切にしたいもの」が明確になってきた話を書きました。

③「きのくに子どもの村学園」との出会い

近隣の私立小学校や国立小学校の説明会に参加した時に感じた違和感について。また、「きのくに子どもの村学園」で毎月開催されている、おもちゃ作りに参加した時の息子のリアルな様子を綴りました。

ーーーーー 以下、有料部分の概要です。ーーーーー

④「きのくに子どもの村学園」の受験を決めた理由

正確には、2泊3日の体験入学も受験の一環なのですが、その体験を終えた時点で「本当に志望するか?」を面接で問われます。この章では、2泊3日の体験入学に伴う親自身の心境と、それに参加した息子の劇的なビフォーアフターを書きました。体験後の息子を見た瞬間、「きのくに」を志望しようと心に決めた、その理由です。

⑤通学生or寮生?

「きのくに」を志望すると決めたものの、「通学生か、寮生か?」という次なる難問が私たち夫婦の前に立ちはだかりました。4章で述べた体験入学を終えるまでは、「小学1年生から寮なんてあり得ない」と思っていたのですが、結局私たちは「寮生」として息子を送り出す決断をしました。そんな断腸の思いに至ったワケを書きました。

⑥入学準備・学費について

無事、入学が決まり、入寮に際して必要になった物。具体的な入学金や学費について。寮生と通学生の学費の違い。入学までに心がけたこと。

⑦入学後のリアル

ここが一番みなさんの気になる部分だと思いますので、出来るだけ正直に、「きのくに子どもの村学園」のリアルを書きました。入学後の子どもの変化はもちろん、親の心境について、また今実際に抱えている悩みについても触れました。

⑧きのくに卒業後の進路

私は学校関係者ではないので、あくまで学園長の講演などで聞いた話を元に、卒業生の進路や学力について書きました。

⑨保護者会について

PTAはありません。他の保護者の方々との関わりについて、です。

⑩最後に

「きのくに子どもの村学園」の受験を考える方に伝えたいこと、をまとめとして締めくくらせて頂きました。


合計1万4000字超のリアルな体験談になります。まだまだこれから、新たに色んな悩みや葛藤、子どもの変化も出てくると思いますので、随時、追記していきたいと思います。

無料部分だけでも読んでいってもらえると幸いです。

みさなん家族が、明るく楽しい未来に向けた学校選択ができること、心より祈っています。



①小学校受験を決めた理由

息子が年長になって、周りのみんながランドセルを買い始める中、どうしてもランドセルを背負って小学校に通っているイメージができませんでした。

地域の小学校が特段荒れているわけではないですが、私たち夫婦の理想とする子ども像である「のびのびと、自分の好きなことに素直に」がまったく想像できませんでした。

「偏差値とか学力とか、そんなことよりも、自分で考える力を身につけて欲しい。」そんな想いもあったので、小学校受験にチャレンジしてみることに決めました。

初めからきのくに一本に絞っていたわけではなく、当初は国立小学校を主軸に考えていました。「私立よりも学費は安いし、公立よりは自由度は高そう」という、はじめはそんな安易な発想でした。

小学校受験の塾にも、週1回通っていました。息子はすごく嫌がり、私自身も、ものすごい葛藤がありました。これに関しては、次章で詳しく述べます。

私立小学校も何校か見学に行きました。息子を連れて私立小学校の体験入学にも参加したのですが、これも激しく嫌がり、すごく手を焼きました。でも、きのくに子どもの村学園だけは息子の反応がまったく違ったんです。詳しくは4章に書きましたが、少しだけ。

「きのくに子どもの村学園」は子どもの意思を尊重し、子ども自身が通いたいと思うかどうか、が受験の際に問われます。受験するまで「通いたいなんて、子どもから言うのかな?」と半信半疑でした。
きのくに子どもの村学園では、入学試験の代わりに2泊3日の体験入学があります。それを終えた時の息子の表情を見て、最終的に「入学の意志を表明するかどうか」を決めようと思っていました。それが、寮での宿泊体験を終えた息子の反応は、私たち夫婦の予想を大きく上回るものだったのです。なんと「家に帰りたくない」と言うほどでした。これには夫婦2人で衝撃を受けました。通学生か寮生か、どちらで受験するかは最後の最後まで悩みましたが、息子の成長を最優先に考えた結果、寮生を選択しました。その理由は、5章で詳しく解説します。


②小学校受験の塾を嫌がる息子。親としての葛藤

前述した通り、初めから「きのくに子どもの村学園」に決めていたわけではありませんでした。学費の面からも国立小学校を主軸にし、色んな小学校を見ながら、息子に一番合いそうな学校を選んでいきました。

どこを受験するとなってもいいように、年長になってから小学校受験対応の塾に週1回通い始めました。

息子は、塾をものすごく嫌がりました。正直なところ、私自身も乗り気ではありませんでした。受験するとは決めたものの、私は塾アレルギーのようなものがあり、特に「こんなに幼い子どもが机に座って勉強する必要があるのか?」と何度も自問自答しました。これは妻とも何度も話し合い、塾に通う目的を明確にしました。

・子どもの将来を考え、可能性の幅を広げるため。
・じっと座って取り組む練習。
・他の大人と触れ合う。
・「できた」と言う達成感を味わってもらう。

色んな良い理由を考え、半年ほど通い続けました。

長男は、極度に私と離れるのを嫌がる性格です。保育園はだいぶ慣れて、行けば楽しんでいましたが、それでも卒園間際まで行くのを嫌がる日もありました。

スーパーでは私が見えなくなると大声で泣き叫んだり、家でも私が玄関にものを取りに行っただけで「パパー。どこいったー?」と大声で確認するぐらいでした。これに関しては小学校にいった今でもそんな節があり、それでもきのくにの寮に入っているのが不思議に思うことがあります。

そんな息子だから、塾も1人になるのを嫌がりました。10人ぐらいの他の園児たちは、みんな母親に送ってきてもらい、終わる時間にまたお母さんたちが迎えに来ます。ですが私だけは、子どもたちと同じ教室の中で、パーテーション越しに座って待つ日々でした。何度も1人で教室に行かせようと、あの手この手を試みました。先生も上手く、息子を安心さえようと声掛けしてくれましたが、車から降りてこない日も多々ありました。
他の子たちよりも後から入塾したので、自分だけできない問題が多いのも、面白くないポイントだったと思います。
少し話は逸れますが、次男はほぼ逆で、1人でも平気なタイプです。同じように育ててもこれだけ違うものかと、生まれ持った個性の幅に驚かされます。

結局、5ヶ月ほどそんな感じで、最後の1ヶ月くらいは、ようやく1人で教室に行けるようになりました。それも、渋々、諦めたように通ってましたが。笑

今思うと、私の精神状態も息子に大いに影響していたように思います。塾に通うメリットを考えるようにしていたとはいえ、心の奥底では「こんなこと今の段階からしなくても、、、」と塾に対して否定的な思いがあり、それが息子にも無言で伝わっていたように感じます。

しかし今となっては、塾に通わせて良かったと思います。息子は辛い思いもしただろうけど、そういう葛藤の中で、本当に大切にしたいものが明確になったからです。学力じゃない、先に控える受験なんかでもない、息子に合った道でのびのびと育って欲しい。そんな想いがクッキリと見えてきた塾通いでした。



③「きのくに子どもの村学園」との出会い

さて、そんな塾通いをしながら、小学校選びは少しづつ進めていました。

まず、近隣の私立小学校の見学。一応、スーツを着て参加しました。私は主夫なので、スーツを着るだけでも違和感がありました。

私立小学校という自分の勝手なイメージから、参加している他の保護者がみんな医者とか経営者に見えて、それもまた違和感でした。

ある学校へ見学に行った時、私は車で行ったのですが、他の保護者の車を見て、大きなギャップを感じたことがありました。ベンツ、マセラッティ、そして隣に我が家の車。左前が少し凹んだセレナ。。笑

見学に行った感想は、学校の設備などは本当に素晴らしい。タブレットの活用、英語教育の取り組みなど、さすが私立と言う感じでしたが、息子をそこに通わせるイメージはまったく出来ませんでした。

ある私立小学校は、息子と一緒に参加する体験入学形式でした。これも塾同様に嫌がり、出発前から保育園の制服に着替えさせるのもてんやわんや。やっとの思いで学校に到着したものの、塾と同じように、私から離れたがらず。学校の計らいもあり、私も一緒に教室で参加しました。参加してしまえば楽しんではいるものの、チラチラと私が後ろにいるか確認。2回目の体験入学も行きたがらず。開始時刻を過ぎて学校の前まで到着。それでも嫌がり続けたので、その日はそのまま帰宅しました。

慣れるのに時間がかかる子だから、無理矢理にでも連れていって、慣れてしまえば楽しめたのかも知れません。でも、あの嫌がりを押してまで参加するメリットが見えませんでした。

国立小学校の説明会にも参加しました。こちらは夫婦だけで。他の保護者の雰囲気は、私たちと近いものを感じ、私立ほどのギャップを感じることはありませんでした。地域の小学校に行くよりは、縛りの少ない教育なのだろうし、私立とは学費面でも全然違います。でも、電車で通わせることに、私は激しく抵抗感を覚えました。私自身、サラリーマン時代に電車通勤を経験しましたが、とても苦痛でした。あれを小学校1年生からやらせるなんて、どんなに学校が良くても、デメリットが大きすぎる、と思いました。かと言って、家族で国立小学校がある都心部に引っ越すイメージも湧きません。夫婦ともに自然が好きで、休日も山や海で過ごすことが多く、ショッピンモールなど人混みには行きません。そんな我々が、都心部に住んで疲れるのは目に見える。いくらこどもの学校環境が良くても、帰宅した家で親が日々に疲れていては意味がないと思いました。

いわゆる普通ではない教育として、きのくに子どもの村学園以外にもシュタイナー教育に興味を持ちました。妻の知人でシュタイナーに通わせてる人がいたので、会いに行って話を聞かせてもらいました。その人との会話の中で、結論づいたのは「最終は親の気持ち」ということです。どこに通うのがベストかなんて、入ってみないと分かりません。子どもに最適だと思った道でも、そのために親自身がやりたくない道を歩んで疲れて、家庭に余裕がなくなるのは本末転倒だと感じました。

そして10月、きのくに子どもの村学園に初めて行きました。おもちゃ作りに参加。おもちゃ作りは、月に1度くらい、日曜日に開催されています。ゴム鉄砲作りやビー玉迷路作り。工作を通じて、学校を体感することができます。10月はビー玉迷路作りでした。例のごとく、私と離れるのは嫌がりましたが、他の私立ほどではありませんでした。保育園の制服も着ていかなかったし、カチッとした雰囲気もないのが良かったんだと思います。金槌でトントン釘を打つ作業が楽しかったようで、体験中は泣いたりもせず、黙々と集中していたようです。

その時に作った「ビー玉迷路」

おもちゃ作りが終わった息子は、「楽しかった」と言っていました。また、学校が山の中にあったのも好印象だったようで、校庭にいるニワトリ、虫、そういう雰囲気が、普段家族で遊びに行く場所と似ていたのも、息子を馴染ませる大きな要因でした。

このおもちゃ作りに行く前に、きのくに子どもの村学園に関する書籍は何冊か読んでいて、子どもの自主性を重んじるその理念は素晴らしいと思っていました。

参考書籍:「体験学習で学校を変える: きのくに子どもの村の学校づくりの歩み」

実際に訪れてみて、まず先生たちの目がキラキラしていたのが一番印象に残りました。

もちろん、他の私立でも、先生たちは好印象でしたが、それとは違うものを感じました。それは息子も同じ印象だったように思います。

そこから、きのくに子どもの村学園の受験がグッと近くなりました。


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

ここから先は、さらに1歩踏み込んだ内容を赤裸々に書いた有料コンテンツとなります。

  • 受験を決めた理由:2泊3日の体験入学を通じて見えた息子の劇的な変化と、親としての決断。願書の内容。

  • 通学生 or 寮生?:悩み抜いた末に寮生を選んだ理由とその詳細。

  • 入学準備・年間の学費:入学決定後に必要だった具体的な準備と心構え。入学金と年間の学費について。

  • 入学後のリアル:入学後の子どもの変化、親の心境、現在抱えている悩み。

  • 卒業後の進路:学校関係者から聞いた卒業生の進路や学力について。

  • 保護者会について:他の保護者との関わりとその実際。

これらの情報は、私たちの実体験を基にしたリアルで具体的な内容となっており、学校のホームページには決して載らない、きのくに子どもの村学園のデメリットも書きました。きのくに子どもの村学園を検討しているご家庭にとっては、非常に有益な情報が満載かと思います。

以下の有料部分が、お子さんの将来を真剣に考える上で、少しでもお役に立てれば幸いです。


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