SoftBank Air営業からみる日本の色んな余裕のなさ
利用しているYahoo! BB ADSLが回線保守の困難が原因で2020年3月末から順次利用不能になる。
で、ソフトバンクから「無線ルーターを置くだけで使える、SoftBank Air」に切り替えないか?と営業の電話があった。
説明された方の内容は、
・契約後、6年間割引がある
・2年縛り
・無線ルーターは36ヶ月分割払い
・縛りタイミング以外での解約は違約金9500がかかる
とのこと。
取り敢えず、契約に同意し、重要事項説明書をきいた。
その後、無線ルーター送付先確認の電話があるという。
確認の電話は一時間後にかかってきたのだが、結果として契約を結ぶのをやめた。
まず、回線契約が2年縛りなのはいいとして、ソフトバンク側の都合なのになんで新しいルーターを買わされなければならないのか?という疑問。
次に、2年で契約解除すると36回払いのルーターの残債を一括納付する必要があるという。
つまり、4年間使わないとなんらかのペナルティが来るわけだ。
5G通信が始まるのに、4年間も現在のテクノロジーを使い続けるのは、なんだかリスキー…というより、監獄に入れられてしまうような気分だ。
ググると回線速度もきわめて遅いらしい。
ソフトバンクの方が言うには、約480メガ出るが帯域制限がかかる場合もあるとのことで、それはどんな回線でも輻輳すれば起こりうるから当たり前なんだけど、基本的に夜21時から極端な制限をかけているらしい。
1メガ出ないこともあるそうな。
ということで、確認担当の方に「契約しません」と告げて終わった。
と、思ったら数時間後にソフトバンクの同じ方から電話がきた。
曰く、
・無線ルーターについて上席と相談し、あなた様は特別にレンタル契約とし、36ヶ月間レンタル料をソフトバンクが持つ
とのこと。
これを聞いて更に嫌になった。
それなら最初からそう言えばいいのに。
レンタル料持ってもらう形で契約したらごね得だし、他の契約者に対して不公正ではありませんかね?、と伝えた。
向こうは「何が契約にあたってご不安、ご心配ですか?」と矢鱈と聞いてくるので、回線速度のことや、総務省が進めている違約金の話などゆっくりとしゃべった。
あ、ちなみに会話の中で、電話されてくる方も”上席”からプレッシャー受けているのだろうと思ったのでそれも伝えた。
ソフトバンクも総務省からのプレッシャーや色々あって大変なんだろう。
でも、電話してきた方が私との応答に費やした時間は、約3時間。人がひとり動くと人件費(給与)の他に電気・電話・通信などファシリティの費用も含め、大体40万円から80万円、多いと160万ぐらいかかる。
この人が仮に月額50万円で稼働しているとすると(そうだとすると給与は相当少ないはず)、わたし相手にかかった費用は9375円。
4年縛りの契約取るのに必要な販管費なのかも知れないけど、なんだか切なくなってしまった。
ソフトバンクの”上席”の方も、ソフトバンクの電話応対の方も。
自分はガジェット好きだからSoftBank Airの速度の駄目さや、5Gが始まることやなどからすぐに気がついたけど、そうじゃない人は絡め取られてしまう。
ソフトバンクのこの電話攻勢のやり方を考えた人は凄いなと思うけど、こんなやり方で誰が幸せになれるんだ。
更に調べを進めると、SoftBank Airの無線ルーターは登録住所以外で電波を発信すると使えないようにしてあるらしい。
どの段階の人も疲弊し過ぎているように想像した。
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