東近江トレイル箕作山ツアーの下見です。

画像1 東近江トレイル実行委員会主催の箕作山コースツアーが18日に予定されているため、事前の下見登山に参加です。近江鉄道八日市駅に集合した会員14人で、さっそく出発です。
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画像3 八日市駅では、飛鳥時代の相聞歌で知られる額田王(ヌカタノオオキミ)と大海人皇子(オオアマノオオジ)が、私達を出迎えてくれて、出発に際してはお見送してくれます。
画像4 かつて川奉行が管理していた清水川を経由して、「荻田常三郎の碑」が建っている延命公園の入口から登山道に入っていきます。かつて八日市は飛行場があった街ですが、荻田常三郎さんは大正時代のパイロット、木造飛行機で八日市(沖の原)から島川村(現・愛荘町)まで往復飛行した方で、5万人の見物客があったそうです。今は、碑が木々に覆われてひっそりとしています。
画像5 登り始めるとすぐに、コナラの巨木に出会います。東近江市内には約30本の保護樹木が指定されていますが、その一本です。説明板には推定樹齢140年とありますが、指定当時から年数がたっているので、今では樹齢165年くらいでしょうか・・・。カシノナガキクイムシによるナラ枯れの被害も多く、こんな巨大なコナラは見たことがありません。
画像6 延命公園一帯のモミジは、色づき始めました。いよいよ紅葉の季節の始まりです。
画像7 少し登った場所からは、鈴鹿の山々がよく見えます。山の名前が書いてある説明板と山並みを見比べてみます。
画像8 サルトリイバラの実が赤く染まり始めました。ところどころで見かけます。
画像9 ヒヨドリバナの白い花に出会います。フジバカマと同様に、旅する蝶のアサギマダラが吸蜜しますが、残念ながら今日は出会えませんでした。
画像10 太郎坊宮と瓦屋禅寺の分岐点です。私達は、東近江トレイルコースとなっている太郎坊宮方向へ進みます。瓦屋禅寺へは、山を登って遠回りして立ち寄ることになっています。
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画像12 太郎坊宮の鳥居までたどり着き少し休憩をとって、本殿へ上っていきます。
画像13 本殿付近には、巨大な夫婦岩がそびえています。7千年前の火山によるもので、「滋賀県の石」である湖東流紋岩で形成されています。近くには説明板もたっています。
画像14 訪問するたびに、本殿の少し下のほうにこの樹木があり、調べても名前がわからないままになっています。今回はちょうど、実(種)をつけていて、スマホ検索でイイギリとでました。確かに実は似ていますが、葉っぱが少し違うような気もします。さらに調べてみる必要がありそうです。
画像15 夫婦岩から少し下ったところに竜神舎があり、ここから本格的に山道に入っていきます。
画像16 登っていき赤神山に立ち寄ります。ここは眺望がよくて、比叡山・雪野山・瓶割山・布引山などがよく見えます。下にある谷筋の紅葉は見事なものですが、今は始まったばかり・・・、これからが楽しみです。
画像17 赤神山を後にして、南箕作山の山頂を目指します。途中でアカガシの巨木に出会います。カシの木は材質が固いようで、アカガシは木刀や船舶などに利用されるそうです。
画像18 ツブラジイの巨木にも出会います。春には黄色い花がいっぱ咲きます。岐阜城にはこの樹木が多く、金華山の名前の由来と聞いたことがあります。
画像19 瓦屋禅寺の山の上のほうに、「西澤真蔵の碑」が立っています。矢作川から愛知県豊田市への用水(枝垂用水)整備に貢献された方の碑です。旧八木荘村の出身で、碑は豊田市の方向を向いています。
画像20 センブリの花に出会います。お湯に浸して千回降りだしてもまだ苦いことから千振だそうで、2年草です。葉っぱを口にしてみると確かに苦い・・・。
画像21 瓦屋禅寺付近で昼食をとります。今は特別御開帳が行われており、秘仏・千手観音の拝観は本番に残しておくということで、再び山を登っていきます。腰越峠を経由してダウン・アップの激しい山道を歩きます。再び登りついた場所が箕作城址跡です。1568年に織田信長が上洛のため観音寺城の六角氏と戦った際に、ここを攻め落として勝利した有名な場所です。
画像22 今では関西電力の鉄塔が立っていてほとんど損壊していますが、少し下ったところに石垣が残っています。
画像23 箕作城址を後にして、山を下っていきます。秋になると黄紅するタカノツメも、少しづつ黄色くなってきました。
画像24 全員無事に下山し、解散後に「山本」のバス停から帰路につきます。帰ってみれば17,700歩、結構な距離でした。本番には、山はさらに色づいているでしょう・・・。楽しみなことです。

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