繖山ツアー、 観音正寺・観音寺城址・「石仏の道」を巡る

画像1 今日(4月8日)は、私の所属する山の会の繖山ツアーです。石仏の道・観音寺山三角点・大土塁・佐々木城址碑・観音正寺・観音寺城址本丸・平井丸・池田丸・大石垣あたりを巡り、桑実寺の方向に下山します。観音正寺は西国33所巡りの32番札所ですが、ここで昼食をとる予定です。
画像2 麓に集結して歩き始め、安土山(安土城)と繖山の結節点である北腰越峠から山道に入っていきます。ここには、「きぬがさやま山頂1・6㎞」という道標と「奉勧請西国三十三所」の碑が立っています。西国33所の観音石仏などが順番にたっていて、私たちを迎えてくれます。
画像3 登り始めてすぐに番外の石仏を過ぎると、「海上安全」という石塔が立っています。今にも倒れそうで危険な状態なので、注意して通過します。それにしても、「湖上」安全ではなく、「海上」安全です。かつては琵琶湖の内湖がすぐ近くまで迫っていたからですが、当時の人にとっては、湖(みずうみ)は、海という認識だったのでしょうか・・・?
画像4 これは総持寺(22番)の観音石仏ですが、華厳寺(33番)から青岸渡寺(1番)まで、順番に並んでいます。山道はきれいに除草が行われているので、石仏を見学・参拝しながら、快適に歩いてきます。役行者や文殊なども建っています。
画像5 途中でウワミズザクラに出会います。バラ科ですが桜といっても、花はブラシのように房状に咲いています。低い場所に咲いていたので、近くで鑑賞ができました。
画像6 これはキイチゴの仲間でしょうが、名前はわかりません。きれいな白い花を咲かせていました。キイチゴ類の実は食べられるそうですが、どんな実をつけるのでしょうか・・・。
画像7 青岸渡寺(1番)まで歩くと、ここで「石仏の道」は終点です。ここから、観音寺山三角点(432m)を目指します。
画像8 道中で、桑実寺の瑠璃石があるので、見学・参拝です。ここで休憩して、さらに三角点を目指して登っていきます。今日の登りは、ほぼこの坂が最後になります。
画像9 遠くに三上山も望める三角点で休憩後に、観音寺城の本格的な城域に入っていきます。観音寺城は、日本百名城そして中世の五大山城のひとつで、規模はとてつもなく巨大です。あちこちに石垣が残っていますが、多くは木々にさえぎられて、とても全貌は見渡せません。大土塁を歩いていくと大正4年に建立された「佐々木城址」の碑が建っています。観音寺城の別名は佐々木城ですが、この碑は少し見つけにくいので気を付けて歩きます。観音寺城を効率よく周回することも可能ですが、短時間ではとてもとても・・・です。
画像10 道中のあちこちで、イワカガミに出会います。今はちょうど開花が始まったばかりでツボミの個体も多いのですが、綺麗に咲いているものもあります。
画像11 西国33所の32番札所の観音正寺で休憩、そして昼食です。不安定な天気具合なので、急いで参拝を済ませて、観音寺城址の心臓部、平井丸・池田丸・本丸・大石垣を目指して歩きます。ここには、観音寺城址の百名城印(スタンプ)が置いてあります。
画像12 大石垣は、近年、除草や伐採が行われて麓や麓を通る新幹線からもよく見えるように整備が行われました。六角佐々木は権威を示すために、麓からも大きな石垣が見えるように、これを築いたのでしょうか・・・?
画像13 モチツツジの開花はこれからですが、この場所や桑実寺で数輪の花が咲いていました。いよいよ開花が始まったようです。繖山北端山の猪子山などでも、ミツバツツジが終了する頃にはモチツツジノが全開になるので、順番に楽しめます。
画像14 大石垣を見学してから、池田丸・平井丸・本丸と、来た道を引き返します。平井丸では平虎口を、本丸では太夫井戸や食い違い虎口を見学し、桑実寺を目指して薬師口道を下山していきます。ここで薬師如来を見学・参拝してからさらに下山していきます。ここにも、観音寺城址の百名城印(スタンプ)が置いてありました。
画像15 三角点あたりにはミヤマシキミが群生していますが、満開状態で白い花を咲かせていました。雌雄異株の植物ですが、秋になると雌株は赤い実をつけます。
画像16 一本だけですが、ヤマツツジにも出会いました。小さい株なので分かりにくいのですが、繖山ではなかなか遭遇することができません。
画像17 観音正寺付近で、品種はわかりませんが人為的に植えられた八重桜にも出会いました。ふんわりと泡のような花弁で、実に優しそうな気配がします。
画像18 ミツバツツジもあちこちに咲いていました。城跡・社寺・石仏・春の花・目の保養・足腰の体力づくり・仲間との交流、不安定な天気でしたが大過なく無事に帰還で、なんとも楽しい一日でした。

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