「伊庭の坂下し祭り」の坂道を巡る

画像1 昨年(2022)3月、繖山の里山保全活動を行っている仲間と、「伊庭の坂下し」の坂道を巡り、繖峰三神社に参拝に挑戦してみました。麓には朝鮮通信使が通った朝鮮人街道が通過していて、鳥居・大きな石柱・説明板が立っています。
画像2 毎年5月4日に行われる坂下しは、本殿から二ノ宮社、三ノ宮社、八王子社の三基の神輿を降ろしてきます。本殿は意外に小さく、大雪の降った後なので樋が被害を受けていました。
画像3 神社は繖山山中の標高262mの場所にあり、比高差は150mほどです。ここは下りはじめで比較的勾配は緩やかですが、さらに下方には歩くだけでも危険な場所がたくさんあります。ここを神輿を降ろすのですから大変です。
画像4 麓には詳しい説明板があり、この場所まで降ろしてきた三基の神輿と麓で待つ2基の神輿(大濱神社・望湖神社)が合流したあと、大濱神社へ渡御するなど豊穣を願う祭り行事の説明がされています。
画像5 繖峰三神社とお別れをして、朝鮮人街道沿いを北上すると望湖神社の鳥居に出会います。そばにある説明板には、かつて伊庭庄の徳永氏が藤原鎌足を祀って社殿を造営したことなどが書かれています。
画像6 さらに北上すると伊庭御殿があり、その先には「岩神遺跡」の勧請吊(縄)があります。能登川地区には勧請縄は五か所あるそうですが、私がこれまでに訪問したのは、伊庭の大濱神社前・長勝禅寺前の三か所です。
画像7 大きな割れた岩に締め縄、ここも巨石崇拝が見えます。繖山一帯には、こうした巨石がいたるところにありますが、すべて「滋賀県の石」湖東流紋岩です。
画像8 この遺跡は、能登川高校グランド沿いの車道に面していますが、見やすい大きな看板が立てられています。道路から20mほど入った山裾、場所は少し注意するとわかると思います。

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