ReadCube Papersは使えない

論文の紹介ではなく、文献管理ソフトについて。

文献のPDFファイルの整理にはだいぶ前からPapersを気に入って使っていた。紙の時代はEndNote、その後PDFはLeapなんかも使っていたが、Papersに乗り換えてからずっと気に入って使っていた。アップデート作業中に表示されるアニメーションも楽しいとてもMacらしいソフトだ。文献数が増えてさすがにちょっと重くなってきたが、それでも特に苦になることはなかった。
そのPapersがReadCubeに買収されてしまった。で、バージョン3まで進んでいたPapers3はReadCube Papersに。最初はweb版しかなくて、使えないなと思っていたのだが、最近、デスクトップ版が出たので、これを試してみた。文献のインポートにはかなり時間がかかり、しかも何度も途中で止まってやり直したけど、その都度サポートは親切に対応してくれたので、これは期待が持てるかもと思ったのだけど…


結論から言って、ReadCube版はPapers3の代わりにならないということがわかった。大きな理由は3つ。
理由1:重い。Papers3もちょっと重かったけど、比じゃない。ちょっとスクロールするだけで、止まってしまってページの下にインジケーターが延々とついたり消えたり。
理由2:終了すると以前のタブは保存されない。例えば今書いている原稿に関係する論文をいくつもにタブ開いておいて、一旦作業を終了しても、再度立ち上げるとタブはそのままなので、いちいち論文を再び探して開くことなく作業に入れたけど、ReadCube版はタブは無くなってしまう。これはMendeleyもそう。
理由3:spotlight検索ができない。Papers3はアプリが開いてなくてもspotlightから文献の検索ができた。これはとても便利だった。

結局、今のところはPapers3の代わりにならないので、ReadCube版がもう少し使い物になるか(サポートに問い合わせたらPapers3の機能は追加する可能性があるとのこと)、Papers3が使えなくなるまでそっちを使うしかないかなということになっている。

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