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そうだぺルビスに会いに行こう!

※2015年にブログで書いていたものをnoteに移行しました。

そうだ世界チャンピオンを観に行こう!

今年の2月フランスで行われていた【2015UCIトラック世界選手権大会】、インターネット中継でもかなりの高画質で連日レースに釘付けとなっていた。地元で気合の入るフランス選手たちの活躍は輝かしく、その盛り上がり様は遠く離れた日本の地でも感じる事が出来るぐらいであった。

https://youtu.be/GyZHl2CQmko

フランスの英雄フランソワ・ぺルビス選手が持つ1kmタイムトライアル56″303、200mフライングタイムトライアル9″347の世界記録・・・この種目を走ったことがある人であれば、この驚異的な記録に驚かずにはいられないはずだ。

地元の期待を一身に受け臨んだ今年の世界選手権、ぺルビス選手は見事に2冠を達成し世界チャンピオンに輝いた。

そんな現役世界チャンピオンが日本の競輪を走る・・・!全国各地で開催されている公営競技「競輪」に短期登録選手として、他の外国人選手らと共に来日してレースを転戦しているのだ。ぺルビス選手の走りを生で見れる機会なんてそうそうあるものではない。最近、自転車に乗り始めた小学生の息子は世界選手権観戦のお土産に貰ったフランス代表のレプリカウエアーを気に入って練習に行く時にはいつも着ている。そんな息子にも世界チャンピオンが走る姿を目に焼き付けて貰いたい。

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ぺルビス選手が走るレースの日程と開催場所を競輪のwebサイト「KEIRIN.JP」で検索し近場で観戦に行けそうな日程を調べると、5月25~27日の四日市競輪のナイター開催がある。平日ではあるが、これなら京都からでも仕事が終わってからでも間に合う。せっかくの機会なので、私が関西各地の競輪場で開催しているトラックレース「関西トラックフェスタ」に参加しているトラック競技者の方々にも声をかけて何名かの方とご一緒する事になった。一層、観戦するのが楽しみになってきた。

観戦ムードを高めよう!

世界チャンピオンの走りを見るにあたり・・・観戦ムードを高めてみよう。

そうだTシャツでもつくろうか!(なんで、そうなるの???)

ぺルビス選手に歓迎の思いを伝えたい・・・

写真や文字を切り貼りしてサラサラとデザインデータを作っていく。

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やはり彼の持つ世界記録のタイムは書いておこう!
フランスと日本の国旗も入れて、アルカンシェル入れて敬意を示そう!

名前を日本語にしたらどうだろう???

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うん、これで行こう!いつも「関西トラックフェスタ」に参加して頂いているOさんが勤められる「ベストプレイ」さんに無理を言って納期を間に合わせてもらう。しかしながら、いつもながらギリギリにならないと動かない人間だな、俺。

今日、仕事の合間に出来上がったTシャツを受け取りに行ってきた。

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ついにその日がやって来た!さぁ競輪場へ行こう!

5月27日仕事を早めに切り上げ息子と車に乗り込む。当然ながら息子はペルビスTシャツに身を包みテンションもいつもより高い。前日、youtubeのUCIチャンネルで世界選手権のぺルビスの走りをおさらいしておいたからだろう。

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一緒に観戦する仲間達をピックアップし四日市競輪場へと向かう道中フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」が脳内でリピート再生されていた。
リフレッシュ工事で渋滞する高速道路も気にならない。予定より少し遅れ現地・四日市競輪場へと到着。

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photo by @HisanoriUeda

ぺルビス選手始め海外選手のレースでの決まり手は「捲り」が多い。その「捲り」のスピード感を目の前で見るのであれば1コーナーから2コーナーの間あたりか?もしくはレースの勝負どころが見れる4コーナーあたりか?
いや、スタートに並ぶペルビス選手も見たいぞ...最終的にホームストレッチで観戦する事となった。
この日の観戦の為に作ったぺルビス選手応援Tシャツを羽織りレース開始を待つ。レース発走時刻になりカラフルなウエアーに身を包んだ選手たちが入場して来た。画面上でしか見たことのないあのぺルビス選手が、1kmを56秒で走る超人“スーパーソニック”ぺルビス選手が私たちの目の前にいるのだ。

この瞬間をどれだけ待ち望んでいたことか・・・

息子よ、あれが世界一速い男だ!



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photo by @HisanoriUeda

号砲と共にレースはスタートし選手が目の前を通過する度に車輪の回る音と共に風が巻き起こる(気がする)。選手たちが塗っているアップクリームの匂い、競技場で嗅ぎ慣れた匂いであるが今日は特別な興奮を巻き起こしてくれる。

レースは中団後方から一気に捲り見事1着で最終日を締めくくった。勝利者インタビューで出てきた彼は我々のTシャツに気がついて微笑んでくれている。

レースが終わり興奮冷めやらぬ状態のまましばし呆然としていたが、こうはしていられない。走り終えたぺルビス選手に作ったTシャツをプレゼントする為に選手が帰郷する際にとおる選手通用門へと急ぐ。あわよくばサインや一緒に写真などもお願いしたい。

レースを終えて帰郷する選手たちが帰り支度を終え次々に出てくる。まだかまだかと待っていると、四日市競輪で開催指導員として執務にあたる地元の太田選手がペルビス選手を呼んできてくれた。

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めっちゃ喜んでくれてるぞ!!!!

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photo by TakeshiTaniguchi

Tシャツを着てくれた!

サインにも一人一人との写真撮影にも快く応じて貰えた。最後に応援Tシャツを手渡すと喜んでくれその場で着て見せてくれた、なんてナイスガイなんだ。



レース後、帰郷の準備も忙しい中とても紳士的に対応してくれた世界チャンピオン、最高だよ。本当に今日は来てよかった。

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