Justice Day Chapter #2
Review
MOMO「ということで、ぼちぼち『次』に備えた課題の整理と対策についてのキックオフミーティングを開催します。拍手!」
一同「いえーい。ぱちぱちぱちぱち ネエキックオフミーティングッテナニ ワカラン ホナキキタラエエガナ 」
MOMO「意味がわからない人は後でググること。…さて、今日は各々の武装と前回の戦闘から考えた課題を一人ずつ言ってこっか…最初にアタシだけど、20mmMMHは取り敢えずコンディション的には問題ない。ただ、弾一発ごとの殺傷能力は充分なんだけど、この間みたいに集団で来られるともうちょい沢山弾をバラ撒きたいんだよね…」
GUMI「だよね。でも発射速度上げるなると装弾数も多くしないとダメじゃね?」
MOMO「そうなんだよね〜あれ地味に重いから弾薬増やすと機動力が落ちるなぁ…ってことで発射速度向上と軽量化の両立…と。あ、あと銃身の耐久性もだ。で、GUMIの竹輪刀は?」
GUMI「忍者刀ってそもそもあんな数の敵を斬るようには出来てないんだよ〜。こっち来る前パパの様子見にうちに来てた京都のお祖母ちゃんに見てもらったらビックリされたよ。本来の使い方じゃないのによく保ったねって…ただ、あれもボチボチ寿命らしい。」
SOYO「ほな、新しいの作るん?」
GUMI「それがなかなか…材料は何とか調達できるらしいんだけど、あの薄さとしなりと強度を出せる刀鍛冶さんがもういないって。一応そのお弟子さんだった人に預けたけど、その人ですら今年96歳で弟子いないって言ってたしなぁ。どこまでできるかは博打だね。…それに、パパの事もあったしさぁ…」
MOMO「…ごめん…」
GUMI「いやいや!そういうことじゃなくてね。ただ、毎回敵の間合いの奥に入り込むのもちょっとリスクが大きいかなと思ってさ。それもSOYOが手足溶かして動き止めてくれたり、KANOの衝撃波で脳震盪起こさせてからだったじゃん?だから、これからは飛び道具も悪くないかな…なんて。」
KANO「じゃああの、何ていうんだろ、あの投げるやつ。シュルツェンだっけ?」
GUMI「なんでここで戦車の追加装甲板ねじ込むかなぁ。それは千葉じゃなくて茨城のJKの話でしょ。手裏剣だよ。しゅ・り・け・ん!ただ、奴らの頭の表皮が硬くて分厚いから平型じゃ脳幹まで届かないんだよね。となると棒手型か…」
MOMO「なんだか禿げそうな名前じゃん。」
GUMI「いやちょっとよくわかんないけど、それはそうとあっちはなかなか狙いにくそうだしなぁ。」
SOYO「とか言うて知らん間にシレッとできてるようになってるんやろ?」
GUMI「まぁね〜。ということでGUMIさんは棒手型手裏剣の修得と…ま、もうちょい近代的な飛び道具も検討だね。それより問題はSOYOとKANOじゃん。どーするかねぇ。」
KANO「なんで問題なの?」
GUMI「いやいやいやいや。二人とも今まで武器無しで特殊能力で相手にダメージ与えてたのに、無くなっちゃったじゃん。その力。」
KANO「あ、そうだね。確かに衝撃波は出せなくなったわ。でもさ、攻撃受ける側の身になって考えてみ?連中が喰らうのはさぁ、『衝撃波』じゃなく『衝撃』なわけ。」
MOMO「たぁしかに。」
KANO「だからぁ、要は衝撃を与えればいいってことだよね?」
SOYO「KANO…まさかやけど…」
KANO「遠くから放てないなら近くで当てればいいじゃん。ま、シンプルに言うとぶん殴ればいいんでしょ?」
MOMO「Oh…」
SOYO「マジか…」
GUMI「いやいやいやいや。さっきGUMIさんが言ったように相手の間合いで戦うのはキツイし、当てたらあんたの手や脚も痛いんだよ?」
KANO「うん、でも、相手が動く前にぶん殴ればいいし、それに向こうのほうが痛いからこっちはダイジョーブじゃない?」
MOMO「何その謎理論。」
SOYO「『美味しいものはゼロカロリー』理論以上の無理くり感やな。」
KANO「じゃあKANOは筋力強化で決まり!…ってことで、KANOはあんまり議論の役に立ちそうにないから早速筋トレ始めるわ。」
一同「お、おぅ…」
MOMO「最後にSOYOちゃん。GGBが無くなったのは痛いよねぇ…で、対策はやっぱり筋トレ?」
SOYO「いやいやいやいや。ウチは近接戦闘は考えてへんから。」
GUMI「SOYOちゃん大丈夫じゃね?二次元なんだし。掴まれそうになったらスルッと。」
SOYO「実在しとるわ!…で、かわりにGGBみたいな武器がいるんかなぁってぼんやり思ってるねんけど、今まで無意識にできとったから原理がようわからんし、今度のことで魔族とは連絡取られへんようになったし…でな、皆に聞きたいのんはさぁ、人間の技術でGGBと似たようなのんないやろか。」
MOMO「溶かすって難しいよね…相手によるしさ。」
GUMI「パッと思いつくのは強い酸とか?でも取り扱いが危険だしねぇ。」
MOMO「ほら、MOTHERを固める時に大量のレールを溶かしたじゃん。あの時はどう考えても加熱してたってことだよね?」
SOYO「確かにそやね。」
GUMI「加熱かぁ…となると、高周波誘導加熱…いわゆるIHね、それと高周波誘電加熱…こっちは金属の表面を硬くするのに使ったりするんだけどさ。ただどっちも加熱し易いのが磁性と導性のある金属…ま、要するに磁石にくっついて電気が流れる金属が奴らの身体に相当含まれてないとダメってことなんだよね。」
SOYO「さすがリケ女。例えばやけど、GUMIの手裏剣とか、MOMOの弾丸との合わせ技ならイケるんかな。」
GUMI「手裏剣はイケるかな。でも弾はダメ。あれ鉛でしょ?鉛は導性も磁性もないんだよね。」
KANO「加熱って言ったら…レンチンは?」
GUMI「筋トレしながらありがと。電子レンジに使っているマイクロ波なら生物がだいたい持ってる水分を加熱できるから有効性は高いかもだね。ただ…」
MOMO「ただ?」
GUMI「今言った3つとも電源が要るんだよね。それも遠くに飛ばすなら相当のパワーがいるし。持ち歩けるようなバッテリーじゃ使い物になんないだろうし。」
MOMO「そっかぁ…難しいね。」
GUMI「奴らの身体の組成とかさ、ウチらが考えられる以上の技術については、やっぱり市ヶ谷に相談するしかないんじゃない。イヤだけど。」
MOMO「アタシは絶対嫌だからね!だって、アイツらKANOとSOYOを実験台扱いしようとしたんだから!」
SOYO「ありがとう。MOMO。確かにムカつくけど、利用できるもんは利用せんととウチは思ってるから大丈夫やで。」
GUMI「MOMOの気持ちもわかるからさぁ、仲介役をサタケさんにお願いするとかどう?あの人ならうまいことやってくれそうじゃん。」
MOMO「皆がいいって言うならしょうがない。でもアタシは奴らの世話にはなりたくないからね。」
SOYO「あと、GUMIの言ってた課題ってなんやっけ?」
GUMI「電源。高出力と携帯性が矛盾する。」
SOYO「それなら大丈夫。ウチ、発電できるし。」
KANO「KANOも。」
MOMO「は?」
SOYO「単独では攻撃力にはならんけどね。」
GUMI「じゃあさっき言った3つのどれかを積んだ武器に電極つければいいってことじゃん。」
MOMO「あのさぁ。」
SOYO「どないしたん。」
MOMO「発電できるならできるって言ってよね!高いんだよ!T電の電気代!全員エアコン使ったら凄いんだから!そこにドライヤーに美顔スチーマーにヘアアイロンに…ってかあんたらバイトしなさいよね!」
SOYO「ごめん…まぁ武器のことはだいたいまとまったけど、戦術も見直さんとアカンのとちゃう?また大量に死ぬで。だから過去の戦争について勉強したいねん。」
MOMO「先に言っとくけど防大とか防衛研究所の世話にはなりたくないから、アタシが情報源調べるからね。」
GUMI「今日の結果はサタケさんとも共有しとこっか。」
MOMO「そうだね。お願い。」
KANO「SOYO〜スクワットしてたらお腹すいた。それに頭痛い。」
SOYO「何回してたん?」
KANO「5500回目くらいでメンドクサイから数えるのやめた。」
SOYO「それ低血糖状態やんか!取り敢えずカーボローディングと傷んだ筋肉の修復やな…よし。ほな納豆スパ作るからちょっと待ってて。」
GUMI「私も食べたい!」
MOMO「アタシも!」
***
Chapter #3-1に続く
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