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オーストラリア第2弾!メインイベント以外のUFC注目試合、良試合。『UFC 293 Adesanya vs Strickland』

大会色合い

Note1回目の記事が7月のストリックランド兄貴の大会だったのを考えると、マッチメイクは積み重ねと巡り合わせだなと思う筆者です。

やってきましたシドニー大会。UFCがオーストラリアでのPPV大会をやっていくで!と発表された時のワクワクは個人的に大きく、オーストラリアのイメージや選手たちの魅力、過去に足を運んだことのある国でもあるので片想いながら欧州大会よりも特別視してしまいます。
正直言ってカードのクオリティはアデサニヤの存在感でなんとかナンバーシリーズの形を保ってる感じがありますが、地元vsタレント選手というカードも特になく、マダレナなど注目プロスペクトが棚に並んでいないので寂しさは感じます。その寂しさを払拭するにはトゥイバサのシューイーパフォーマンスだけが頼りです。
とはいえ当然オーストラリアの選手は多く器用されているので、地元大会らしさに全振りしているので会場は熱気に包まれそうではあります。

というわけで今年の2月に開催されたUFC284のパース大会に続いて2023年のオーストラリアを駆け巡るUFCナンバーシリーズ第2弾!

注目試合

メイン、コメイン以外で気になっているカードをピックアップします。

(ライト級:プレリム) ジャック・ジェンキンス vs チェぺ・マリスカル

オーストラリア出身、ジャック・ジェンキンス
30歳/12-2(UFC2-0) 5KO/3SUB

2022年DWCSで勝利し契約を勝ち取っています。エクアドルのストライカー、リナレスに対してグラウンドゲームを展開し終始トップポジションで主導権を握ってドミネイトし続けました。
タックルにも入れますが四つ組での膝、首相撲からの足掛けなどムエタイの技術も習得しているように思える選手です。現在UFC2連勝中ですがフィニッシュには至っていません。
UFCデビューとなったUFC284パース大会ではドン・シェイニスに対してカーフを起点に試合を多方面で展開し会場を沸かせていました。

対するはチェペ・マリスカル。
30歳/14-6(UFC1-0) 6KO/3SUB

今年6月に直前代打でトレバー・
ピークを相手にUFCデビューを飾って見事激闘を制したタフファイター。
そのデビュー戦は大会の第一試合だったんですが、同じくタフファイターのピークと絶妙に噛み合って勝利し、内容もいい意味で今の時代にそぐわない楽しい試合だったのを覚えています。
打撃は大振りで荒いように見ますがフェイントを混ぜた打撃から入るなどやることはやってるように思えます笑

地元民ジェンキンスに対して盛り上げる試合をするマリスカル、両者の試合に会場はかなり温まるんではないでしょうか!

(ライトヘビー級:プレリム) カーロス・アルバーグ vs チョン・ダウン

こちらもオーストラリア選手、現在4連勝中のカーロス・アルバーグ。
30歳/8-1(UFC4-1) 6KO

シティ・キックボクシング所属でアデサニヤと同門の選手となります。
遠い距離でスタンスをとる選手で、とにかくオーソ構えの左が強い印象。
DWCS2020でも左の強さを見せてKOしていて、メグネレアヌ戦では苛立った相手にジャブを刺して、最後は前手となった左のフックを効かせて試合を決定付けました。
連勝中ではありますが、デビュー戦となったエンジーチュクーに対しては自分の距離だと的確に打撃を当てて行きますがパンチの差し合いになると被弾するのが見て取れます。
エンジーチュクーのリーチが有利に働いたのもあると思いますが、あまり頭部の位置を変えずに打撃を打ってるのかなんなのか。
その後の試合でのステップワークを見ると自分の距離で試合することを徹底しているようにも思えます。

対するは、この階級では珍しいアジア人選手チョン・ダウン。
29歳/15-4(UFC4-2) 11KO/2SUB

かつては日本のプロモーションHEATを主戦場ともしていて、韓国のプロモーションではDEEPの酒井リョウ選手とも対戦している選手。
UFCデビューからは5戦4勝1分と戦績を重ねますが現在は2連敗中。
勝利した相手には今回の対戦相手のあるバーグに苦い戦績をつけたエンジーチュクーの名前もあります。
エンジーチュクーにはケージ際でエルボーを打ち付けてKO勝利しており、アルバーグに対しても距離を詰めてプレッシャーをかけられるかが鍵になってくると思われます。

(フライ級:メインカード) マネル・ケイプ vs フェリペ・ドス・サントス

RIZINベルト戴冠しUFCへ移籍した我らがマネル・ケイプ。
29歳/18-6(UFC3-2) 11KO/5SUB
試合が組まれては自身の計量オーバーで場を騒がし、格上とのオイシイ試合を組まれては消滅というもはや伝統芸能レベルで回数を重ねてきたマネル・ケイプ。
オズボーン戦の跳び膝など見るに身体能力は高く、クイックネスな打撃で試合を運びますがタフな展開になるとポイントを逃すかな?という印象。
今回はオーストラリア選手で上位ランカーのカイ・カラ・フランスと組まれていましたが練習中の負傷(脳震盪を起こしたという記事あり)により試合をキャンセルしています。
これをいい餌にケイプは激怒トラッシュトークを展開。試合前会見では会場にいるカイ・カラに飲み物を投げつけ、自身とは階級の異なる王者アデサニヤとも火花を散らし一気に存在感をアピール。特大のブーイングを受けるヒールキャラとして今大会を盛り上げます。

対するは急遽参戦、ブラジルのシュートボクセから急遽UFCデビュー、フェリペ・ドス・サントス。
22歳 7-0 2KO/3SUB
LFAでの試合を見るとシュートボクセらしいというよりは若さ溢れる距離感かな、という印象。ステップをさほど使わないし右は貰う。跳び膝やスピニングエルボー、バックブローなど駆け引き不足のままリスクの高い打撃を出すので、組みで相手にいいポジションを与えてしまいそう。そもそも組み力に差はあるんじゃないかと思われるので、突破口がどこにあるのか難しいところ。
ただしヒールとなったケイプに対して彼には声援が送られていたので、アンチケイプの期待を背負った運びとなりました。
若い彼にとってはナンバーのメインカードでデビューとは大チャンスなのでいいところで飛び道具を使って爪痕を残して欲しいところです。

※現地で書いたので情報間違いあるかも分かりません。

※※※試合後追記※※※