落ちこぼれ社会人の転職記録⑤ 〜自分の将来をイメージ
通算5社目で気づいた事
初めの転職から1年も経たずに4度の転職をし、どんどん給与も処遇もダウンしていました。そして入った通算5社目ではまさに真っ黒な働き方をしていました。
でも、その環境で思いがけず大きな転機を迎えます。
仕事はキツかったですけど、全ては自分次第だと言うことを身をもって体験することができたのです。それを示してくれた先輩たちが沢山いました。
詳しくは以下をご覧いただければと思います。
プロってのはこういうもんだ、と私なりに理解して、目の前の仕事に取り組み、自分の腕を高める努力を続けました。
すると入社して2年ほど経った時、料理長の任命を受けます。私の意識の変化によるものでしょうか。職人の下積みもしていない学卒の“インテリ“が海千山千の職人さんの上に立つ事になったのです。
そこで改めて考えることになります。職人の世界に憧れはありました。みんなのようになりたい。でも、みんな10代から下積みを積んで腕を磨いてきたのです。30歳を過ぎた自分が追いつけるのか?それが自分の人生をかけてやるべき事だろうかと。
ちょっと違った5度目の転職
その結果、5度目の転職をすることになります。
仕事はとても楽しいし、やりがいもある。でも、この働き方はやはりおかしいのではないか。自分が選んだ以上、自分がやるのは当然。でも、誰もがこうやって働くのが当たり前だとは思えませんでした。
「この環境を変えたい」と漠然と思ったのです。でも何をどうしたら良いかわからない。一つだけはっきりしていたのは、このままここにいたら自分のことだけで精一杯で何も変わらない、という事です。正直つらかったのもあると思います。自分よりも年齢もキャリアも腕も、全て上の人たちを部下としてもっていることが。その意味ではまた「逃げ」たのかもしれませんね。
今回違っていたのは、やりたい事、実現したい事が見えていた事です。ここまで色んな経験をしてきました。その経験もあって、多少物事を広く見れるようにもなっていたのかもしれません。
その意味で5度目の転職は少しこれまでと違っていました。
真っ暗な中でもがいていたら、遠〜〜〜くに小さな光が見えたような感じですかね。
大事なのはやはりイメージ
外食の世界では当たり前のように、暗黙の了解みたいにまかり通ってきた働き方です。多くの人は疑問を持っていると思います。それでもその中に甘んじている人は多くいます。もっと言うと、業界は関係ありませんね。日本の企業では、こう言った働き方が当たり前になっています。
縦割りだったり、年功だったり、それはそれで良い面もたくさんありますが、そこに対して、考える事もなく受け入れてしまっていたり、あるいは諦めてしまっている。
汎用的なスキルよりも会社の中の限定的なスキルの方が重視されるところが強いので、自分自身の市場価値を意識する事ができなくなってしまうんですよね。それによって、そのスキルが身につかないと自分がどこに行っても通用しないダメな人間に見えてきてしまう。この会社のこの仕事すらまともにできないのだから、他の会社に行ったらもっとできないに違いない、と思ってしまう。と言うか思わされてしまう。
ある意味「悪いイメージ」を持たされていると言えます。そうするとそれが現実になって行ってしまいます。
まずは疑問に思いましょう。そこまでして働いて自分の将来がどんなふうに描けるのか。輝かしい自分の未来がイメージできるか。そこが描けなかったら、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
何か違ったものが見えてくるかもしれませんよ。
自分と向き合う時
通算6社目では、派遣社員という立場で、化学研究の仕事につきました。大学で物理を専攻していた事を考えると、ある意味そこに一番近い仕事につきました。あわよくば、みたいな下心もありましたが、そんな甘くはありません。
新しい世界を見る事ができて、最後の転職へとつながっていきます。半年ほどの勤務でしたが、じっくりと自分と向き合う事ができました。
6回目の転職で今の会社に入ります。初めての転職から実は4年足らずです。
ロクでもない落ちこぼれ時代を過ごしました。それでも今こうして立ち直れました。このような事は誰にでも起こせますし、難しくありません。
まずは自分の将来を具体的にイメージする所から始めましょう。
今回も最後までお読み頂きありがとうございます。何か一つでもお役に立てる事があったら嬉しいです。
岡本昌巳
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