叔父のマンゴー
父の弟は、兄貴である父のことが大好きなようです。
尊敬しているのかもしれません。
父は7人兄弟で、父は上から3番目の次男、その叔父は上から5番目の三男です。
ですから自ずと、その妻である義姉の母や娘である姪の私、甥の弟のことも好きなことが伝わります。
叔父とはメル友です。
よく絵文字たくさん…方言丸出しのメールが届きます。
実の子供たちに絵文字たっぷりメールは届いたことがないらしいので、貴重です。
叔父から❤️って…笑えますよね。
そんな叔父から「マンゴー好きか?」と前後の脈略なしにメールが来ました。
「大好き❤️」と返信した翌日に、この写真のマンゴーが届きました。
叔父の庭先のマンゴー!
緑色ですが、とっても甘くて美味しいマンゴー!
ん〜幸せ❤️
でも、すべて過去の話です。
これからはマンゴーが届くことも…何より叔父からメールが届くこともありません。
このマンゴーが届いた翌年、叔父はニライカナイに旅立ちました。
叔父から頻繁に私にメールが届くのは、病状悪化して入院しているときでした。
退院が許されて島に帰っているときは、仕事を指示したり、このマンゴーを育てたりなどの畑仕事をして忙しくしていましたから。
離れて暮らしている兄貴の家族に心配をかけないよう、俺は元気だと伝えるかのように、叔父と姪だけどメル友は何年も続いていました。
また食べたいなぁ
メール送ってきてよ
消灯時間過ぎてるんだから寝なさい!って説教させてよ
そんな想いがこのマンゴーの写真にはこもっています。
叔父とのメールはガラケーでしていたので、そのガラケーはまだ現役で家族との通話に使っています。
叔父とのメールも残っています。
叔父の実の息子たち、娘たちであるいとこが爆笑しながら私あてのメールを読んでいます。
そんな、叔父のマンゴーの話でした。
RIP
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