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【 流転の王妃の真実 】

6月11日(火)

愛新覚羅 浩さんの「流転の王妃の昭和史」を読みました。
この本を読んで、一番驚いたのは「天城山心中事件」の真実でした。
私が幼い頃、このニュースをうろ覚えですが恋愛中の華族のお姫様と
一般の男子学生が、身分の違いで引き離されそうになったので天国で
一緒になろうと天城山で心中した、と思い込んでいました。
マスコミでも「天国で結ぶ恋」とか「天城山で二人は散った」など
大々的に報じていました。

でも、真実は違っていました。浩さんの長女、愛新覚羅 慧生さんは
ストーカーの男子学生によって無理心中の犠牲になったのでした。
母親の浩さんは、真面目な長女が何の連絡もなく帰宅しなかったので
次女や妹夫婦と親戚や学友たちに連絡して探しまわりました。
学友たちの話しを繋ぎ合わせた結果、例の男子学生がピストルを持って
天城山に向かった事がわかり、警察や妹夫婦が追いかけたのです。
数日経って、百日紅の樹の下で二人の遺体が見つかりました。

私は、この本に出会わなければ死ぬまで「天城山心中事件」はロマンチックな
恋愛物語と思っていたでしょう。

浩さんの昭和史はまだまだ真実が隠されていると思いますが
今回は慧生さんのお話で終わります。
また、次回に投稿しますので見てくださいね。




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